Appleがエラー53に対応する最新iOS 9.2.1の改良版をリリース!

Appleは18日(現地時間)、同社のスマートフォン(スマホ)「iPhone 6」もしくは「iPhone 6 Plus」を非正規の業者に修理させた一部の利用者がiTunes経由のiOSのアップデート中に「エラー53」が表示されてその後にiPhone使えなくなり、iPhone内のすべてファイルが消えてしまったとして訴訟問題となっている「Error 53(エラー53)」に対処するソフトウェア更新を提供開始したとお知らせしています。

問題があった利用者には合わせて謝罪もしています。なお、このソフトウェア更新を適用すると、該当の事象は起きなくなりますが、非正規業者で修理している場合には指紋認証機能「Touch ID」が使えなくなり、Touch IDを有効にするにはサポート「Apple Care」に連絡すると修理代を払い戻してくれるということです。

対象は最新プラットフォームのiOS 9.2.1にしてあるTouch ID機能を搭載するiPhone 6およびiPhone 6 Plus、iPhone 6s、iPhone 6s Plus、iPhone 5s、iPad mini 3、iPad mini 4、iPad Air 2、iPad Proとなっています。

今回提供されたiOS 9.2.1の改良版(ビルド番号:13D20)は、これらのiOS搭載機種をネットワーク経由でソフトウェア更新(OTA)している場合には適用できず、iTunes経由でのみ適用できるようになっています。

iTunesを利用する場合のみ起きる事象なので、普段からiTunesと連携していない場合にはソフトウェア更新の必要がないということでしょう。

同社では「悪質な修理業者がTouch IDのセンサーを非公式な部品に置き換え、iPhone内のデータへの不正アクセスが行われる可能性があるため、非公式な修理などでiOSが購入時ではない状態であることを検出した場合にはエラーを出すようにしている」としています。

なお、Error 53が出てしまった場合の対処方法も公開されており、以下のようにするように案内されています。Error 53が表示される前からTouch IDが使えなかった場合にはこの方法では対処できないとのことで、個別にAppleのサポート( https://www.apple.com/support/contact/ )に問い合わせるように案内されています。

1)WindowsまたはMacのPCでiTuneを開いている場合には終了します。
2)iOS搭載機器をPCに接続している場合にはLightningケーブルを抜きます。
3)最新版のiTunesにアップデートします。
4)LightningケーブルでiOS搭載機器とPCを接続します。
5)iTunesを起動して、該当のiOS搭載機器を選択します。
6)iTunesのオプションで「復元」や「アップデート」が表示されるので、アップデートを選択します。これにより、iOS搭載機器のデータを消去せずに復元されます。なお、うまく復元できなかった場合には指定されたコードに対する方法を行なう必要があります。
7)アップルロゴが表示されなかったらiOS搭載機器を強制再起動し、再度、「復元」や「アップデート」から「復元」を選びます。強制再起動は電源ボタンとホームボタンをすくなくとも10秒以上同時に押し続けます。
8)iOS搭載機器に「Hello」と表示されたら画面に従って設定を行います。バックアップをしていたらバックアップから設定が可能です。また、Touch IDの設定画面が表示されたら「後で設定する」を選択します。

記事執筆:memn0ck


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