au向けスマホ「AQUOS SERIE mini SHV33」のカメラを紹介!

これまでに外観デザイン内蔵ソフトウェア、そして、グリップマジックエモパーハイスピードIGZO(イグゾー)といった特徴的な機能を紹介してきたau向け4.7インチコンパクトハイスペックスマートフォン(スマホ)「AQUOS SERIE mini SHV33」(シャープ製)。

今年2月に「2016春モデル」として発売され、片手で操作できるサイズ感に加え、高性能といった点が魅力でiPhoneやXperiaに続く人気機種となっています。

今回はこの機種のレビュー最終回として、有効画素数約1310万画素を誇るメインカメラの機能・性能をチェックしていきます。

AUOQS SERIE mini SHV33のメインカメラは有効画素数が約1310万画素、絞り値(F値)が1.9と高精細かつ明るく撮れる仕様となっています。

また、リコー「GRシリーズ」開発メンバーによる画質認証プログラム「GR certified」も取得。レンズや画像処理に関して独自に定める複数の画質認定項目をすべてクリアしたことの証明となっており、こういった点からもお墨付きの高性能カメラであることが確認できます。

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豊富な撮影モード

標準カメラアプリとなる「SHカメラ」にて、メインカメラで使用できる撮影モードは12種類です。一般的なオート撮影となる「おまかせオート」やマニュアル設定が可能な「マニュアル」、また動画撮影を通常とは少し違った形で楽しむことができる「ハイスピード録画」や「タイムラプス」といったモードも搭載されています。

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マニュアルモードでほぼ設定を弄らず撮影した街の風景

まずはマニュアルモードにて、明るさやホワイトバランスといった項目をほぼいじらず、お昼の街を撮影してみました。天気も晴れ、かつお昼ということで明るさも十分。写真左側に写るガラス張りのビルも格子部分まで細かく描写できています。

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同じ状態でHDRをONにして再度撮影

カメラを使う上で細かい設定は別として、覚えておくと便利な機能がHDR(ハイダイナミックレンジ合成)撮影。明るさを変えた複数枚の写真を撮影・合成することで、撮影した写真の中の明るい部分と暗い部分両方をつぶすことなく記録することができます。

上の写真はAQUOS SERIE mini SHV33のメインカメラでHDRをオンにして撮影したものですが、全体的に写真の雰囲気が明るくなっていることがわかると思います。"効果てきめん"といったところではないでしょうか。

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モノクロモードで撮影

同じ景色をモノクロモードで撮影してみたのがこちら。色味を変えつつも、全体的な写真の質感が劣化することはなく、よく撮れている印象を受けます。

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銀残しモードで撮影

こちらは銀残しモードで撮影したもの。銀残しとは暗部をより暗くすることで、コントラスト(暗い部分と明るい部分の差)を強調する撮影方法です。

上の写真では暗い部分が強調されるとともに、ところどころ看板の赤や青も濃い目の色で記録され、独特の雰囲気を感じる仕上がりになっていることがわかります。

撮影した写真に対し、後から簡単にこういった加工を施すことができるアプリも非常に多いです。とはいえ、撮影時にあらかじめプレビュー画面で出来上がりのイメージを確認しながら撮影できる、そして、これがよりその機種自身のカメラに最適化して設計されている標準アプリでできるという点は非常に魅力的と言えます。

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おまかせオートモードで炊き込みご飯を撮影

次はおまかせオートモードにて、料理の写真を撮ってみました。ご飯のツヤなどもきちんと確認でき、色味も変に偏ることがありません。食べ物を撮影する際にも適しているカメラだと感じました。

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写真の構図決めをサポートしてくれる「フレーミングアドバイザー」

ちなみにこのAQUOS SERIE mini SHV33には「フレーミングアドバイザー」と呼ばれる機能が搭載されています。

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実ははじめの街の景色もこれを使って構図決めしていました


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試しにパスタを映してみるときちんと料理と認識

これは写真を撮影する際の構図決めをサポートしてくれるもので、自分で任意の構図を選ぶ、あるいはオート設定にしておき、カメラで写しているものを自動判別して最適な構図をアドバイスしてもらうといった使い方が可能です。

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フレーミングアドバイザー未使用で撮影


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フレーミングアドバイザーを使用して撮影

試しに料理を撮影する際に未使用・使用で比較してみたのが上の写真。撮影時にはメッセージに従い、画面に表示される四角を重ねるだけで構図を意識した写真に仕上がるわけですが、実際に比べてみると2枚めのほうがよりおしゃれで美味しそうに撮影できたように感じるのではないでしょうか。

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接写で撮影したさくらの花

またその他、マクロ撮影も結構しっかりと被写体に寄って行なうことが可能です。上の写真はさくらの花ですが、大きさを考えれば、かなり接近できていることがわかるかと思います。

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F1.9のレンズで背景もきれいにボカせる

F値1.9の明るく撮れるカメラとなっていることで、背景をぼかして被写体をより強調する、なんて楽しみ方も可能。背景ぼかしモードで撮影すれば撮影後でのボケ具合調節が可能なため、後からゆっくりと確認・調整することもできます。

今回いろいろと撮るもの(被写体)、そして、撮影モードを変えて試してみましたが、AQUOS SERIE mini SHV33のカメラは筆者がこれまで使用してきたスマホのカメラの中でもかなり好印象でした。

特にパッと撮影しても細部まできれいに記録できること、またマクロ撮影や背景ぼかしといったことが楽しめる点は魅力的だと思います。本体サイズがコンパクトなAQUOS SERIE mini SHV33だけに、より気軽に持ち歩けるデジタルカメラとして考えてみてもよいかもしれません。

さて、今回を含めて全6回に渡りAQUOS SERIE mini SHV33をレビューしていきましたが、いかがでしたでしょうか。

4インチ台のコンパクトサイズなスマホは最近では珍しく、魅力を感じる人も多いかと思います。そしてただ小さいだけでなく、性能の高さ、様々な魅力的機能といった中身の部分でもしっかり魅力が詰まった機種だと言えます。筆者個人としてもしっかりとオススメできる1台だと感じています。

小さなサイズのスマートフォンを探している人には是非、ここまで紹介してきた内容を機種変更などの参考にしてみてください。

【AQUOS SERIE mini SHV33レビュー一覧】
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第1回:同梱物や外観を紹介
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第2回:内蔵ソフトウェアやベンチマーク結果を紹介
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第3回:便利機能(1)「クリップマジック」を紹介
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第4回:便利機能(2)「エモパー」を紹介
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第5回:便利機能(3)「ハイスピードIGZO」を紹介
AQUOS SERIE mini SHV33レビュー第6回:カメラ機能を紹介




記事執筆:そうすけ


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