Xperia Z3やXperia Z3 Compact向けに「Android N」の開発者向けプレビュー版を提供開始! |
Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)は20日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)やタブレットなど向けプラットフォーム「Android」の次期バージョン「Android N」における開発者向けプレビュー版「Android N Developer Preview」( http://developer.android.com/preview/ )を同社の一部「Xperia Z3」向けに提供開始したとお知らせしています。
対象はグローバルモデルの「Xperia Z3 D6603」および「Xperia Z3 D6653」の2モデル。導入にはWindows搭載パソコン(PC)に専用アプリ「Xperia Companion」を導入して行います。
なお、今回提供されたAndroid N Developer PreviewはAOSP(Android Open Source Project)で公開されているソースをXperia Z3で動作するようにしたもので、ソニーモバイル独自のXperia用ではないのでご注意ください。そのため、フィードバックもGoogleの「N Developer Preview issue tracker」や「Official Google+ Group」に行なうように案内されている。
Android Nは今年3月に第1弾「Android N Developer Preview 1(初リリースのα版)」が開発するGoogleからリリースされ、その後、4月に第2弾「Android N Developer Preview 2(増分更新β版)」が「Nexus」シリーズ向けに提供開始されています。
Googleでは正式版を今年第3四半期(7〜9月)に提供予定で、それまでに今後も月1ペースで5月(Preview 3・・増分更新β版)、6月(Preview 4・最終APIとSDK)、7月(Preview 5・最終プレビュー版の最も正式版に近いシステムイメージ)と提供していく予定。
主な変更点は、マルチウィンドウやデータ通信量低減、より多くの言語に対応したマルチロケール、Android TVにおける録画、通知での直接返信およびカスタム表示などに対応する強化された通知機能、そして、クイック設定タイルやOpenGL ES 3.2、ICU4JなどのAPIが導入予定となっています。
これに対し、ソニーモバイルでも前回の「Android M」(正式版はAndroid 6.0.x Marshamallow)から一部の利用者を対象としたベータテスターを募集したりと、最新プラットフォームの導入を素早く行えるように進めています。
Android Mのベータテスターと同様にXperia Z3のD6603とD6653の2モデルに対象を絞って提供され、マルチウィンドウやまとめて表示される通知機能、通知から直接メールなどに返信ができる機能、省メモリー機能などが導入されているとのこと。
導入はXperia Companionを起動し、Altキーを押しながら「ソフトウェアの修復(Software repair)」を押すと、開発者向けプレビュー版(Developer Preview)が利用できるようになるので、指示通りに電源を切ってから音量下キーを押しながら電源を入れると開発者向けプレビュー版のファームウェアが書き込まれます。
今回、グローバルモデルではありますが、Xperia Z3にAndroid Nの開発者プレビュー版が提供されたことで、恐らく正式版も提供されると見られ、日本では最終的に判断するのは携帯電話会社になりますが、Xperia Z3にAndroid Nが提供される可能性が出てきたと思われます。
記事執筆:memn0ck
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