au向け最新スマホ「Xperia X Performance SOV33」を写真で紹介!

既報通り、KDDIおよび沖縄セルラーは10日、今夏に発売する「2016年夏モデル」としてau向け約5.0インチフルHD(1080×1920ドット)液晶「トリルミナスディスプレイ for mobile」やQualcomm製64bit対応ヘキサコアCPU「Snapdragon 820(MSM8996)」(CPUに「Kyro」コアの2.15GHz×2+1.6GHz×2コア、GPUに「Adreno 510」)、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)スマートフォン(スマホ)「Xperia X Performance SOV33」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)を2016年6月中旬以降に発売すると発表しています。

また、発売に先立って旗艦店「au SHINJUKU」および「au NAGOYA」、「au OSAKA」、「au FUKUOKA」、「au HAKATA」にて2016年5月11日(水)より、全国のauショップにて5月13日(金)以降順次先行展示し、全国5カ所で「au × Xperia オーナーズパーティー Vol.3」を6月以降順次実施するとのこと。

新たなフラッグシップシリーズとなって初のXperia X Performance SOV33をタッチ&トライコーナーで触ることができたので写真で紹介していきます。

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Xperia X Performance SOV33の前面上部。ディスプレイの上にはXperiaシリーズ史上最高画質のフロントカメラやSONYロゴ、通話用スピーカー、近接センサーなどが並ぶ。画面はコントラストと彩度が高く、黒が締まって見える一方、初期設定の問題かも知れないが、ややギラギラして色がきつい印象を受ける


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Xperia X Performance SOV33の前面下部。ホームボタンなどのナビゲーションは画面内に表示するタイプで、新たに採用された2.5Dガラスによる湾曲具合が光の反射でわかる

Xperia X Performance SOV33は新しいフラッグシップ「Xperia X」シリーズの最上位モデルで、これまでの「Xperia Z」シリーズの最近の機種(「Xperia Z2」以降)の約5.2インチから約5.0インチに画面サイズが小さくなり、ディスプレイ面も2.5Dに湾曲したガラスを採用したほか、手にフィットするなめらかなラウンドフォルムになったため、持った印象がこれまでの板のようなデザインから立体感が増しているので全般的に良くなっています。

また、デザインもより丸みがあり、Xperia初の背面にアルミ素材によるメタルボディー、そして、前面の色もグラファイトブラックやホワイト以外も背面やフレームと同じ色になって一体感が増しています。カラーバリエーションは他にライムゴールドおよびローズゴールドの合計4色がラインナップ。

各色は背面がホワイトとグラファイトブラックがヘアライン加工、ライムゴールドとローズゴールドがサンドブラスト加工されており、高い質感を演出しています。サイズは約144×71×8.6mm、質量は約165g。

au向けとグローバル向けの違いでは、外観が背面の中央はグローバル版と同様に「XPERIA」ロゴですが、下部に「au」ロゴと型番「SOV33」と記載され、その下の部分がグローバル向けと異なって樹脂製となっていて横一線のラインが入っています。この仕様は通信性能を向上させるためとのことですが、グローバル向けはフルメタルボディーなだけにデザイン的に気になるところではあります。

また、機能ではワンセグやフルセグ、おサイフケータイ(Felica)に対応しているほか、auの各サービスのアプリなどがプリインストールされており、NFCやFelicaの非接触IC通信マークが前面にシールで貼られ、au向けではFelicaロゴに変更されています。シールは剥がせ、NFCなどを使うときには前面をかざすようにするようになっているという。

フロントカメラはXperiaシリーズ史上最高画素の1/3型約1320万画素裏面照射型CMOS「Exmor for RS」と広角22mmおよびF2.0のレンズを搭載し、コントラストオートフォーカス(AF)に対応したほか、最高感度(ISO)が静止画で6400、動画で1600に向上し、暗いところでもリアカメラと同じように綺麗に自撮り(セルフィー)などが行えるようになりました。

機種Xperia X
Performance
Xperia Z5Xperia Z3Xperia Z2
画面5型フルHD5.2型フルHD
大きさ144×71×8.6mm146×72×7.3mm147×73×7.4mm147×73×8.2mm
重さ165g154g152g163g
チップセットMSM8996
(S820)
MSM8994
(S810)
MSM8974AC
(S801)
MSM8974AB
(S801)
CPU2.2GHz×2+
1.6GHz×2
(64bit)
2.0GHz×4+
1.5GHz×4
(64bit)
2.5GHz×4
(32bit)
2.3GHz×4
(32bit)
RAM3GB3GB3GB3GB
ストレージ32GB32GB32GB32GB
電池容量2570mAh2900mAh3100mAh3200mAh
指紋認証
ハイレゾ
LDAC


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Xperia X Performance SOC33の背面。グラファイトブラックのヘアライン加工がなんとなくわかるだろうか


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Xperia X Performance SOV33の背面カメラ部分。リアカメラユニットはXperia Z5などと同様に出っ張りはなく、すっきりとしている


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こちらはグローバル向けXperia X Performanceの背面。auロゴやその下のラインがないのがわかる

一方、リアカメラはXperia Z5シリーズとセンサーやレンズは同じで、1/2.3型約2300万画素裏面照射型CMOS「Exmor RS for mobile」と広角24mmおよびF2.0のレンズを搭載し、引き続き、コントラストと位相差によるハイブリッドオートフォーカス(AF)による0.03秒以下の高速AFに対応しているほか、新たにカメラキーの長押しでの起動から撮影終了までが0.6秒の高速起動&撮影にも対応し、より素早く撮りたい一瞬を逃さないようになっています。

さらにソニーのデジタル一眼カメラ「α」シリーズのエンジニアとの共同開発によって新たに「Predictive Hybrid Autofocus(先読みオートフォーカス)」機能を搭載し、被写体の動きを予測することで、正確に被写体を捉え、ブレのない美しい映像の撮影を可能にしています。

カメラのユーザーインターフェース(UI)が一新され、iPhoneのように左右でマニュアルやプレミアムおまかせオート、動画などの機能を切り替えるように。また、上から下にスワイプでフロントカメラとリアカメラの切り替えができるため、素早く自撮りも行えます。

また、追尾オートフォーカスは、被写体をタッチすると黄色い枠が表示され、被写体を追い続け、動く被写体を予測しているため、必ずしも追い続けられるわけではないという。タッチしてから構図を決めるためにカメラを動かしても被写体を追い続けることができるので、撮影は楽に感じました。なお、4K動画撮影には非対応に。

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Xperia X Performance SOV33のカメラ撮影時のファインダー画面

音響機能はXperia Z5シリーズと同様で、ハイレゾやDSEE-HX、LDAC、デジタルノイズキャンセリング、フロントステレオスピーカー、ヘッドホン出力自動最適化で、ハイレゾとデジタルノイズキャンセリングが両立できるようになっています。

また、バッテリー容量は2570mAhで取外不可。ソニーのバッテリー技術を結集し、スリムデザインながら最大2日間の長時間バッテリー性能を実現し、さらにSTAMINAモードにも対応しています。加えて、新たにQnovoのバッテリー制御技術も導入し、バッテリーの状態に合わせた充電を行うことでバッテリーの寿命を約2倍長持ちさせることが可能になりました。

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Xperia X Performance SOC33の「設定」における「バッテリー」画面。STAMINAモードや緊急省電力モードにも対応


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Xperia X Performance SOV33の「設定」における「ストレージ」画面。グローバル向けには64GB版も用意されますが、SOV33は32GBで開発機では13GBちょっとが使われていた状態

その他の仕様は32GB内蔵ストレージおよびmicroSDXCカードスロット(最大200GBまで)、2.4および5.xGHzデュアルバンド対応IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、NFC、Miracast、DLNA、Google Cast、3.5mmイヤホンマイク端子、位置情報取得(A-GPSおよびGLONASS)など。

RAMはここ数世代のXperia Zと同じ3GBですが、新しく「設定」の「ストレージとメモリ」に「スマートクリーナー」機能が追加され、オンにすると自動的にRAMの空き容量を一定に確保し、いつでも快適に操作することが可能になるとのこと。

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新しい機能の「スマートクリーナー」。他社製ではアプリを起動したり、アイコンをタップすることでRAMを最適化する機能をプリインストールしているものは多数あるが、Xperia X Performanceでは自動化されている


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Xperia X Performance SOC33の「設定」における「メモリー」画面。空き容量や平均使用率が確認可能


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Xperiaの標準機能である「使い方」や「ヒント」も引き続いて利用可能


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OSバージョンはAndroid 6.0.1(開発コード名:Marshmallow)で、開発機ではセキュリティーパッチが2016年3月1日となっていた


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ホームアプリは「Xperia ホーム」や「auベーシックホーム」のほか、より簡単に操作できる「シンプルホーム」も搭載している

携帯電話ネットワーウではLTE UE Category 9による3つの周波数帯をキャリアアグリゲーション(CA)で束ねる「3CC CA」で4G LTEの2GHz(Band 1)で20MHz幅、WiMAX 2+の2.5GHz(Band 41)で20MHz幅×2の合計3波で下り最大370Mbpsおよび上り最大25Mbpsに対応し、SIMカードはnanoSIMカード(4FF)。

対応周波数帯は4GのFDD-LTE方式の700MHz(Band 28)および800MHz(Band 18)、1.5GHz(Band 21)、2GHz(Band 1)、WiMAX 2+方式(TD-LTE方式互換)の2.5GHz(Band 41)。海外では3G(W-CDMA方式)や2G(GSM方式)でも利用可能。

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Xperia X Performance SOV33の右側面には、指紋センサーを内蔵した電源キーや音量上下キー、カメラ・シャッターキーが配置


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Xperia X Performance SOV33の左側面には、microSDカードやnanoSIMカードのスロットが配置。スロットはSIMカードピンを使わないタイプ


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microSDカードおよびSIMカードのスロットを出したところ。奥にSIMカード、手前にmicroSDカードを装着する


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Xperia X Performance SOV33の上側面には、3.5mmイヤホンマイク端子や集音用サブマイクが配置


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Xperia X Performance SOV33の下側面には、microUSB端子やマイクが配置。microUSB端子とイヤホンマイク端子はキャップレス防水

アクセサリーは、カバーをしたまま操作可能なフルウインドウカバーが追加され、NFCでペアリングすることで、フルウインドウカバー用の画面になります。タッチ操作などのすべての操作が可能ですが、画面タッチによるウェイクアップ操作はできないようになっています。

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Xperia X Performance SOV33専用ケース(カバー)が公式アクセサリーブランド「au+1 collection」から販売される


◯主な仕様
機種名Xperia X Performance SOV33
寸法(高さ×幅×厚さ:mm)約144×71×8.6
質量(g)約165
OSAndroid 6.0
CPU
(チップ名、クロック)
Snapdragon 820 MSM8996
64bit対応クアッドコア(2.2GHzデュアル+1.6GHzデュアル)
内蔵メモリー
(ROM/RAM)
32GB/3GB
外部メモリー
(最大対応容量)
microSDXC(200GB)
バッテリー容量2570mAh
連続待受時間(静止時[自動])
(4G LTE・WiMAX 2+:時間)
約490
連続通話時間
(VoLTE:分)
約1330
充電時間(分)約150
ディスプレイ
(サイズ:インチ、解像度:ドット、
方式、発色数)
約5.0インチ
フルHD 1080×1920
TFT液晶 トリルミナス ディスプレイ for mobile
1677万色
4G(LTE、受信時最大/送信時最大)370Mbps/25Mbps
VoLTE
4G対応周波数帯
(3.5GHz/2.5GHz/2GHz/
1.5GHz/800MHz/700MHz)
ー/○/○/ー/○/○
外側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射積層型CMOS
約2300万/約2290万
内側カメラ機能
(撮像素子種類、有効画素数/記録画素数)
裏面照射型CMOS
約1320万/約1310万
防水/防塵○/○(IPX5、8/IP6X)
Bluetooth○(4.2)
ワンセグ/フルセグ
(◎は録画対応)
◎/◎
ハイレゾオーディオ対応
LTE/Wi-Fi同時接続による
高速ダウンロード
LTE/Wi-Fi同時接続による
スムーズな通信
UIMカードau Nano IC Card 04(VoLTE)
White
Graphite Black
Lime Gold
Rose Pink
製造メーカーソニーモバイル コミュニケーションズ
※1 外付けのアンテナケーブル(同梱)が必要です。
※2 仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。



記事執筆:S-MAX編集部
写真撮影:mi2_303


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