NTTドコモが商品サイクルを1年ごとに変更!AQUOS ZETAやarrows NXなどの国内メーカーも1年ごとに発売へ

NTTドコモは11日、今夏以降に発売する新モデルや提供開始する新サービスを披露する「2016夏モデル新商品発表会」を都内で11時から開催し、スマートフォン(スマホ)などの商品サイクルを1年ごとにすることを明らかにしました。

これは質疑応答の中で同社プロダクト部長の丸山誠治氏がラインナップされた機種数が少ない理由として「今年の夏モデルから各メーカーと相談して年間サイクル化、1年間で機種を出すというスタイルにしていきたいと思っている。」と述べたもの。

これまでは例えば、シャープ製フラッグシップスマホ「AQUOS ZETA」シリーズは大きな発表会が行われる各商戦期ごとに夏と冬に半年ごとに出してきましたが、今後は1年ごとになるということです。

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スマホなどの各製品は徐々に利用期間が長くなっていることに加え、販売台数も伸び悩んでいることから製品寿命を長期化し、その分、サイクルも長くする流れとなっています。

以前からAppleの「iPhone」シリーズは1年ごとに投入されてきましたし、最近では「Galaxy S」シリーズや「Galaxy Note」シリーズのように同一シリーズは1年ごとに投入するメーカーが増えてきています。

そんな中で、NTTドコモとしても各メーカーと相談して商品サイクルを1年ごとにしていく方針を示しました。これにより、AQUOS ZETAやarrows NXなどの国内メーカーも1年ごとにフラッグシップを投入することになると見られます。

それもあってか、今回、富士通のフラッグシップスマホ「arrows NX」がラインナップされていませんでしたので、恐らくシリーズが継続されるのであれば、今年後半の冬モデルとして登場するという形となりそうです。

そして、それまでなのかはわかりませんが、ひとまず昨冬モデル「arrows NX F-02H」や「Xperia Z5 Compact SO-02H」、「Xperia Z5 Premium SO-03H」といった商品は夏モデルとともに併売されるということです。

一方で、丸山氏は「ただし、商戦期が夏と冬があるので、新商品を年2回に分けて投入するのは変わらずとなる。」としており、今夏に富士通がミドルレンジスマホ「arrows SV F-03H」を投入したようにメーカーごとに各商戦に違うシリーズや形態の違う商品を投入してくることになりそうです。

グローバル市場でもサムスン電子はGalaxy SシリーズとGalaxy Noteシリーズを交互に半期ごと、つまりシリーズごとでは1年ごとに投入しており、こういったサイクルになってくると見られます。

これにより、メーカーとしても半期ごとに特長のある商品を投入できるようになると期待され、いわゆるニッチなニーズながら長い期間販売できそうな"変態端末"と呼ばれる商品が出てくると楽しそうです。

また、丸山氏は今夏モデルについて「新商品は7機種。昨冬春モデルと比べると半分くらい。とはいっても、1つ1つは魅力的で、機能・性能・価格でバリュー感がある。」とし、さらに他社との差別化については「他社の商品についてすべて把握しているわけではないので、正確な判断はもう少し時間が経たないとできないが、商品だけでなく、プレゼンテーションの最初に紹介した下り最大375MbpsやVoLTE HD+、すぐ電、おすすめヒントなどの機能はドコモだけなので、そういった当たりを請求していきたいと思っている。各商品が使いやすくなるようにしていく。」とコメントしていました。

記事執筆:memn0ck


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