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ソニー製スマホ「Xperia Z5」がAndroid 6.0に!バージョンアップして変更された点をチェック

昨年10月末に発売されたソニーのフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia Z5」(ソニーモバイルコミュニケーションズ製)。発売時はAndroid 5.1(開発コード名:Lollipop)を搭載していましたが、NTTドコモ向け「Xperia Z5 SO-01H」は3月2日、SoftBank向け「Xperia Z5 501SO」は4月25日から最新のAndroid 6.0(開発コード名:Marshmallow)へのOSバージョンアップが提供されています。

そして、au向け「Xperia Z5 SOV32」にもようやく6月7日からAndroid 6.0へのOSバージョンアップが提供されました。

筆者は今年1月にXperia Z5 SOV32を購入したので、さっそくAndroid 6.0へのOSバージョンアップを行いました。遅れることNTTドコモから3ヶ月以上、SoftBankから1ヶ月半近くということで、auにはもう少し早く提供して欲しかったところですが、せっかくなのでOSバージョンアップの方法と主な機能変更についてまとめてみました。

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auユーザーにはメールでOSバージョンアップのお知らせが来る(画面=右)。左の通知が来たらアップデート可能に

まず、Xperia Z5 SOV32にはauからEメールで案内が来ました。Xperia Z5 SOV32の前までは、NTTドコモで「Xperia」シリーズを使っていましたが、その時にはこのようなメールはなかったので、素直に「親切だな」と思いました。

また、Xperia Z5のOSバージョンアップを含むソフトウェア更新はパソコンを使った方法もありますが、スマホ単体で行う方がより簡単なので、今回はそちらの方法を紹介します。

Xperia Z5 SOV32の場合には6月7日以降随時、通知エリアに「Xperia 本体ソフトの更新」という通知が来ますので、通知を開いて「ダウンロードしてください」をタップすると、データのダウンロードが始まります。

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容量が大きいので無線LAN(Wi-Fi)環境でのダウンロードがオススメ(画面=左)。ダウンロード完了すると右の画面に

データの容量は約1.4GBもあるので、ダウンロードには時間がかかります。またパケット通信ですと、パケット通信料は有料(月間データ容量にカウントされる)になるため、ダウンロードしただけで速度制限がかかってしまう可能性もあります。

そのため、安定した通信ができるWi-Fi環境でのダウンロードがオススメです。筆者は自宅に引いた光ファイバー固定回線をWi-Fi接続してダウンロードを行いました。自宅にWi-Fi環境がない人はコンビニエンスストアやカフェなどのWi-Fiを利用すると良いでしょう。

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左の画面が出たらインストールを開始。インストール後端末情報を見るとAndoridバージョンが6.0に(画面=右)

ダウンロードが終了したら、インストールを開始します。インストールは50分近くかかります。その間にバッテリー不足にならないように、十分な電池残量にして行いましょう。

何度か再起動しながらのインストールになり、50分近くかかりますが、故障ではありませんので、一度インストールを始めたら自分で電源を切るなどの操作はしないようにしましょう。

インストールが終わると、アプリケーションの最適化(これがかなり長い)が行われた後、再起動します。再起動後は「設定」の「端末情報」を確認し、Androidバージョンが「6.0」になっていることと、ビルド番号が「32.1.C.0.281」になっていることを確認しましょう。

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Android 6.0になったXperia Z5 SOV32の端末情報


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左がAndroid 5.1、右がAndroid 6.0の画面。大きな変化は無い

細かい所ではアラームの時間表示やFMラジオアプリのアイコンが変わっていますが、ホーム画面はそれほど大きく変わりません。なお、Android 5.1の時にアプリの更新をかけていなければ、左下のau各種サービスへのポータルアプリは「auスマートパス」になっていますが、サービス名が変更になったため、Android 6.0に更新すれば「auサービスTOP」というアプリ名になります。

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アプリ一覧画面で下部に表示されるスモールアプリ部分(左)が、上にスワイプすると見えなくなる(右)

使い勝手、つまり、ユーザーインターフェース(UI)の変更で主だったところは、アプリ履歴ボタンを押すと下部に表示されるスモールアプリ一覧が上にスワイプすると見えなくなり、アプリ履歴が見やすくなります。スモールアプリ自体がなくなったわけではないのでご安心下さい。

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スクリーンショット撮影後、通知エリアで「共有」しかできなかったが(画面=左)、OSバージョンアップ後「削除」ができる(画面=右)

スクリーンショットを撮影後、通知エリアで「共有」のみができたのですが、Android 6.0では「削除」もできるようになり、意図せずスクリーンショットを撮影してしまった時、すぐに削除できるようになりました。

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壁紙を長押して右下の「設定」をタッチし(画面=左)、「エフェクト 画面切り替え」をタッチすると(画面=中央)、さまざまな画面切り替えアニメーションを選択できる(右)

また、画面切り替え時のアニメーションがいくつかのパターンから選択できるようになっています。

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マニュアル撮影・プレミアムおまかせオート・ビデオ・カメラアプリをスワイプで切り替えできるようになった

大きく変わったのはカメラのマニュアル撮影やプレミアムおまかせオート、ビデオ、カメラをスワイプで切り替えできるようになりました。プレミアムおまかせオートから縦画面で左方向、横画面で下方向にスワイプするとマニュアル撮影に変更になります。縦画面で右方向、横画面で上方向にスワイプするとビデオ撮影になり、もう1回同方向にスワイプするとカメラアプリの選択画面になります。iPhoneに操作系が近くなりました。

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アルバムアプリで「回転」を選択すると(画面=左)、回転の向きを選択できる(画面=右)

アルバムアプリでは写真の「回転」を選択すると、回転の向きが選択できるようになりました。

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ホームキー長押しで画面内の情報から検索が可能な「Now on Tap」にももちろん対応

さらにAndroid 6.0から登場の新機能「Now on Tap」にも対応。アプリ上の情報から自動的にさまざまな情報を検索してくれます。

その他にも細かい変更がありますが、最も気になる点としてバージョンアップして動作が緩慢になったりしないかだと思います。

この点については全体的に操作がむしろ快適になり、数日使った限りではバッテリーの持ちなどにも大きな変化はなく、非常に快適に使えていますので、Android 6.0へのアップデートは基本的にオススメです。

ただし、個人の責任で行うことになりますので、必要であればデータのバックアップを行い、auが示した手順通りにアップデートを行いましょう。また、1時間近くかかりますので、時間の余裕がある時に行いましょう。



記事執筆:こば


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