au VoLTEにも対応!再び話題&人気のSIMフリースマホ「ASUS ZenFone Go」をレビュー

ASUS JAPANが今年4月に日本で発売したエントリークラスのSIMフリースマートフォン(スマホ)「ZenFone Go(型番:ZB551KL)」。ASUSTeK Computer(以下、ASUS)の「ZenFone」シリーズの基本的な特徴をもれなく押さえ、かつ19,800円(税別)となるリーズナブルな価格が非常に魅力的な1台です。

発売以来人気となっており、6月には追加でレッドとピンクの2色の本体カラーも発売となり、さらに先日8月8日からはau VoLTEに対応するソフトウェアアップデートの配信もスタート。

今回は発売されてからしばらく経ちますが、au VoLTE対応でマルチキャリアで利用できるようになったため、再び話題となっているZenFone Goの特徴や使用感をさっくりと紹介していきます。

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フロントパネルは全色共通でブラック


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リアカバーは全5色。今回レビューするのはホワイト

ZenFone Goは8月8日時点において全5色(ブラック/ホワイト/ブルー/レッド/ピンク)が販売中。ボディーの材質は主に樹脂製となっており、ASUSの昨年におけるフラッグシップモデルとなる「ZenFone 2」にとても近い印象。

またフロントパネルは本体カラーを問わずブラックで統一されており、本体カラーは主にリアカバーに用いられた色を指しています。

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上側面には電源キーとイヤホンジャック


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右側面には何もなし


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下側面にはmicroUSB端子が配置


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左側面も何もない

リアカバーは背面から側面にかけて覆い被さる構造となっており、側面の3分の2程度をリアカバーが専有します。ZenFone 2世代共通の特徴として音量キーが背面に配置されていることが挙げられ、電源キーも上の側面中央に配置というやや珍しさのある設計です。

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5.5インチと大きいが形状は手に優しい

ディスプレイは約5.5インチHD(720×1280ドット)液晶を搭載するため、本体サイズはやや大きめ。ただリアカバーは左右にかけてラウンドした形状となっており、サイズ以上に手のひらへの当たりが良く、持ちやすさは感じることができます。

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リアカバーを外せばバッテリー交換も可能


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音量キーの左右にSIMカードおよびmicroSDカードスロットがまとまっている

SIMカードスロットおよびmicroSDカードスロットはリアカバー下に設置。カバーを取り外すことでバッテリー交換も可能です。なお、SIMカードスロットはmicroSIMサイズのものを2つ搭載しますが、同時使用の場合は片方が2Gのみの扱いとなります。そのため、日本国内において2つのスロットを同時に使用することはできません。

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アプリドロワーで確認できる初期インストールアプリ

メーカーから直接販売されるSIMフリーモデルですが、ASUS独自のアプリも多く含まえており、初期状態でインストールされているアプリの数はやや多い気も。ただ中にはATOK(日本語入力アプリ)といった通常であれば有料で購入しないと使えないようなアプリも含まれています。

またGoogle Drive(100GB)が2年間無料で使える特典も付属。内蔵ストレージの容量は16GBと決して多くはありませんが、microSDカードやこのようなクラウドストレージを上手に使うことで十分補うことができるでしょう。

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AnTuTu Benchmarkでのスコア

性能の参考値としてベンチマークスコアも測定。まずはおなじみのアプリ「AnTuTu Benchmark」では、トータルは25000台と高くはなく、1世代前の他社ハイエンドモデルと比較しても大きく差があります。ただこちらも仕様内容や価格帯を考えればそれ相応といった印象で、実際の操作の快適性は十分と言える印象です。

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Geekbench 3でのスコア

続いて、CPUのシングルコアとマルチコアの性能を確認できる「Geekbench 3」でチェック。結果はシングルコアで384、マルチコア(4コア)で1283という内容に。こちらもランキングに出てくる他機種は1世代前のハイエンドモデルからとなっており、相対的にはZenFone Goの物足りなさは感じます。

ですが、日常使用においては(ゲームなど動きの激しいものを除けば)実際に操作してみても特段ストレスは感じませんでした。こういった点が低価格でコストパフォーマンスが高いとして人気の理由のひとつとなっていると思われます。

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3DMark(Ice Storm Unlimited)でのスコア

最後は「3DMark(Ice Storm Unlimited)」で3Dグラフィックの処理性能を確認。こちらもスコアは4700台とエントリーモデル相当といったところ。この3DMark、そして、AnTuTu Benchmarkでベンチマーク測定時に表示されるグラフィックを見ていた印象としても3Dグラフィックの処理は決して得意ではないといえます。もちろんゲームの中には2Dグラフィックで複雑な描写を行なうものもあり、そういったものも"頑張っている感"が伝わってきました。

せっかくのスマホなのでゲームも楽しみたいという人は多いと思いますが、「いろいろなゲームをヘビーに楽しみたい」といった場合においてはよりスペックの高い上位モデルを選択するほうが良いように思えました。

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設定画面を含めUIデザインはASUS特有のZen UIを採用

エントリーモデルということで仕様を押さえた内容になっていることはもちろんですが、一方で機能は?といえば、こちらはそこまで強い違いは感じませんでした。ASUS特有のユーザーインターフェース(UI)である「ZenUI」はこのモデルにも採用されており、設定画面のデザインやクイックアクセスパネルのカスタマイズも上位モデルと変わりません。

ZenFoneシリーズはZenUIの採用により、一般的なAndroid搭載機種と比べてもカスタマイズできる項目が多め。スマホ初心者でもはじめに設定画面をひととおり確認しておくだけで、かなり使いやすくすることができるでしょう。

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廉価モデルといえどスピンデザインも

また外見デザインに話が戻ってしまいますが、廉価モデルでありつつも変に手が抜かれていないというのも嬉しいところ。例えば、ZenFoneシリーズのトレードマークともいえるスピンデザイン。見た目に当たえるインパクトも強く、省かれてもおかしくない感じがしますが、ナビゲーションキー下およびボリュームキーにきちんと採用されています。

こういったASUS独自の色を廉価モデルでもきちんと残すこと、ユーザーとしても安価でもそれなりのこだわりがしっかりと感じ取れるデザインになっていること。こういった点がZenFone Goが人気である理由のひとつかもしれません。

最後にカメラテストとして実際にZenFone Goで撮影した写真も3枚ほど載せておきます。いずれも画素数を800万画素で固定し、オートモードで撮影。写真の加工はリサイズ(縮小)のみとしています。

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緑地に咲く花を撮影。全体的にやや青みがかった印象


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花により寄って撮影。全体的にややぼんやりとしている気もする


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冷やし中華を撮影。きゅうりのみずみずしさは写真でもわかる

全体的に写真がやや青みがかる傾向があり、その点はあらかじめ理解しておくべきでしょう。ただ3枚目の写真にあるきゅうりなど、食材のみずみずしさもそれなりに記録できており、価格を考えれば十分か、といった印象です。

最近ではフィーチャーフォン(従来型携帯電話、いわゆる「ガラケー」)のカメラも性能が上がってきており、中には1000万画素超えの仕様を有するモデルも見受けられます。後でパソコンなどで確認してみると、場合によってはそちらのほうがきれいに撮れている可能性はあるかもしれません。

ただ5.5インチの大きなディスプレイを搭載するスマホとしてできることの幅が大きく広がることは間違いなく、スマホデビュー機として、あるいは2台目以降のサブ機としてであれば十分使うことができるモデルだと思います。

冒頭でも紹介したau VoLTEに対応するアップデート配信も始まっており、mineo(aプラン)やUQ mobileでも使用できるようになっており、これからますます幅広い層において人気を博すことが予想される1台と言えるのではないでしょうか。



記事執筆:そうすけ


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