最新のSnapdragon 821を搭載したZenFone 3 Deluxe ZS570KLが89,800円!

既報通り、ASUS JAPANは28日、都内にて新製品発表会「Zenvolution ~進化し続けるASUSのZen~」を開催し、ASUSTeK Computer(以下、ASUS)製のSIMフリーAndroidスマートフォン(スマホ)として美しいメタルボディーの大画面な5.7インチモデル「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS570KL)」と5.5インチモデル「ZenFone 3 Deluxe(型番:ZS550KL)」を2016年10月下旬に発売すると発表した。

ZenFone 3 Deluxeは同時に発表された最新フラッグシップモデル「ZenFone 3(型番:ZE520KL)」の上位機種となっており、5.5インチのZS550KLは、ZenFone 3 とほぼスペックながら4GB内蔵メモリー(RAM)や64GB内蔵ストレージに強化されている。

主な仕様として約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)Super IPS+液晶やQualcomm製SoC「Snapdragon 625」、約1600万画素リアカメラ、デュアルSIM・デュアルスタンバイ(DSDS)、無線LAN(IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠)、Bluetooth 4.2などとなっている。

一方で5.7インチのZS570KLは最上位モデルで、DSDS対応や無線LAN・Bluetoothなどの仕様は同じだが、SoCがQualcomm製「Snapdragon 821」、RAMが6GB LPDDR4、ストレージが256GB、リアカメラが約2300万画素、USB Type-C端子がUSB 3.0に強化され、5.7インチフルHD Super AMOLEDフルラミネーションディスプレイを搭載している。また、同梱品としてハイレゾ対応イヤホン「ZenEar」が付属する。

前回、大きく変わった「ZenFone」シリーズの最新フラッグシップモデルであるZenFone 3 ZE520KLを写真と動画で紹介したが、今回は上位機種であるZenFone 3 DeluxeのZS550KLとZS570KLの実機を発表会後のタッチ&トライコーナーで触れることができたので同様に写真と動画でチェックしていく。

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まずは5.5インチのZenFone 3 Deluxe ZS550KLの外観から。フロントカメラは正面向かって右側に位置し、約800万画素だ。画面の下部にはタッチセンサー式のナビゲーションキーがあり、触れるとバックライトが点灯する。

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背面にはリアカメラと指紋センサーがある。サンドブラスト加工されたメタルボディーはアンテナの継ぎ目が見えない美しい仕上がりだ。

重厚感のある見た目だが、手にしてみると思ったよりも軽く感じた。サイズは約151.4×76.7×7.8mm、質量は約160g、カラーは「シルバー」と「ゴールド」の2色となっている。

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続いて、5.7インチのZenFone 3 Deluxe ZS570KLは、横幅が5.5インチ版に近く意外と持ちやすい。サイズは約156.4×77.4×7.5mm、質量は約172gで、横幅は約0.7mmの違いがあるが、ラウンド加工とどちらもそれなりに大きさがあるため、それほど違いを感じないようだ。

前面は同心円の"ZENデザイン"を取り入れた光沢仕様。同じ約800万画素のフロントカメラは向かって左側にあるという違いがある。また、ナビゲーションキーも同様に画面の外のタッチセンサー式で、タッチすると点灯する。

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ボディーカラーも同じ「シルバー」と「ゴールド」の2色。表面はサンドブラスト加工され、エッジ部分が鏡面加工となっている。背面のリアカメラと指紋センサーの位置は共通だ。

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ZenFone 3 Deluxe ZS550KLのカメラユニット部分。約1600万画素の静止画のほか、OIS(光学式手ブレ補正)とEIS(電子式手ブレ補正)を併用した4K UHD(3840×2160ドット)の動画撮影が可能だ。

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こちらはZenFone 3 Deluxe ZS570KLのカメラユニット部。画素数が約2300万画素となり、より高精細な画質を特徴としている。また、ZenFone 3シリーズは共通して超解像による高画素化をひとつの特徴としており、1600万画素機は6400万画素相当、2300万画素機は9200万画素とともに4倍相当の写真撮影を可能としている。

さらに、レーザーAF、そして、イメージセンサーに搭載された像面位相差AFによって、高速オートフォーカスに加えて被写体を追い続けるコンティニュアスAFを強化している。

最近のスマホではオートフォーカスが速く、シャッターチャンスを逃がすことはなくなってきた。だが、ZenFone 3シリーズではさらにコンティニュアスAFの強化など、デジタルカメラに匹敵する性能を持つようになった。実際に使ってみたときの暗所でのAFスピードや正確さなども気になるところだ。

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カメラ機能は今回発表となった3機種共通でオートモードのほか、ホワイトバランスやフォーカスモードを設定できるマニュアル撮影モードを用意している。画面内に表示される撮影情報などは、まるでミラーレスカメラのようだ。

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5.5インチと5.7インチのサイズ比較。厚さは有機ELディスプレイ化もあるのか5.7インチの方が約7.5mmと5.5インチの約7.8mmよりも薄い。RAMはシステム上では、ZenFone 3 Deluxe ZS550KLが3.58GB、ZenFone 3 Deluxe ZS570KLが5.6GBとなっていた。

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ZenFone 3 Deluxe ZS550KL(上)とZenFone 3 Deluxe ZS570KL(下)を重ねて側面を比較してみた。右側面(写真=上)には電源キーとボリュームキー、左側面(写真=下)にはSIMカードスロットがある。

SIMカードスロットはZenFone 3と同様にmicroSIMカード(3FF)とnanoSIMカード(4FF)という構成。nanoSIMカードとmicroSDカードは排他利用となるため同時に使うことはできない。

その他、ともにau VoLTEやキャリアアグリゲーション(CA)に対応しているが、5.7インチのZS570KLはCDMA2000にも対応しているほか、5.5インチのZS550KLは2波の2CC CA、5.7インチのZS570KLは3波の3CC CAに対応している。

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上面(写真=上)には、3.5mmイヤホンマイク端子、下面(写真=下)にはUSB Type-C端子がある。上面のサブマイクの有無や下面のデザインなど違いが見られる。

【今回発表となったZenFone 3シリーズ、ZenBook 3を動画で紹介】

動画リンク:https://youtu.be/oUmC5bvVQRo

最後に今回発表となったZenFone 3シリーズの比較写真を紹介しておく。左から5.2インチのZenFone 3 ZE520KL、5.5インチのZS550KL、5.7インチのZS570KLだ。並べると大きくなるほど、ディスプレイの左右の縁が狭くなっているのがわかる。

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ZenFone 3 Deluxe ZS570KLは、Snapdragon 821や6GB RAMによる軽快な動作、ハイレゾ音源や4K動画を撮りためることができる256GBの内蔵ストレージなど文句なしのハイスペック&ハイエンドだと言える。価格は公式Webストア「ASUS ZenFone Shop」では89,800円(税別)と高価であるため、ターゲットはこのスペックが必要なユーザーもしくは数年間安心して使えるスマホが欲しい人向けといったところだろうか。

一方、5.5インチのZenFone 3 Deluxe ZS550KLは、ミドルクラスの最新チップセットであるSnapdragon 625や4GB RAM、そして、64GBの内蔵ストレージによってゲームとの相性も良い。価格は公式Webストアでは55,800円(税別)で、ほぼ同じスペックでデザインの異なるZenFone 3 ZE520KLの39,800円(税別)という価格差も悩みどころだ。

3つの機種の中では価格も安く、サイズも5.2インチと持ちやすいZenFone 3 ZE520KLが人気となりそうだが、とにかくハイスペックが良いという人にはZenFone 3 Deluxe ZS570KLも支持されそうだ。

SIMフリースマホもかなりラインナップが増えてきて選ぶのも楽しくなってきたが、欲を言えばもうワンランク下のより低価格なモデルも欲しいところか。発表会では、ZenFone 3シリーズの他のモデルについても続けて日本で発売することが明らかにされたため、そういったモデルにも期待したい。



記事執筆:mi2_303


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