NTTドコモがiモードケータイの出荷終了を案内!

NTTドコモは2日、同社が販売する携帯電話のうちのiモードに対応した「ドコモ ケータイ」を2016年11月~12月をめどに出荷終了し、在庫限りで販売終了すると発表しています。

なお、同じくiモードに対応する「ドコモ らくらくホン」については当面出荷継続するとのこと。同社ではドコモ ケータイを使う場合には新たにspモードに対応したドコモ ケータイを用意していると案内しております。

また、ドコモ ケータイ向けのiモードサービスについても今までと変わらず引き続き利用できるとお知らせしています。

ドコモ ケータイは、折りたたみ型などの従来型携帯電話(フィーチャーフォン)の製品カテゴリーです。特に日本では"ガラケー"と呼ばれ、高性能かつ多機能だったこともあり、音声通話やメールを中心とした利用では今でも根強い人気があります。

現在、ドコモ ケータイには従来までのSymbianやLinuxをベースにした独自のMOAPをOSに採用したiモードケータイと、AndroidをベースにしたOSを採用したspモードケータイが販売されています。

以前からMOAPなどのレガシープラットフォームを採用した製品は部品などの供給がなくなるので生産が終了されると言われており、一部報道でも2017年以降に生産終了することが伝えられていました。

今回、NTTドコモから正式にらくらくホンを除くiモードケータイの生産および販売の終了が発表され、恐らくAndroidケータイへの移行がNTTドコモよりも早いauやSoftBankでも案内がありませんが同じような状況だと思われます。

そういった中でiモード対応のドコモ ケータイの生産・販売終了のアナウンスは、NTTドコモでも通常のドコモ ケータイだけでなく、らくらくホンやキッズケータイもAndroidケータイが発売することでiモードの終了に向けて準備が整ってきたということなのだと思われます。

携帯電話各社ではよりデータ通信を使うサービスと相性の良いスマートフォン(スマホ)へのシフトを強めており、当初は「らくらくスマートフォン」シリーズなども積極的に投入し、なんとかスマホへという感じでしたが、現在ではAndroidケータイも含めた緩やかな移行を行っている印象です。

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NTTドコモの契約数も2016年3月時点でのiモードが1877万契約から通期予想にて2017年3月には1540万契約への減少を見込んでおり、VoLTE対応ケータイを出したことでspモードへの移行は着実に進むと見られます。

なお、iモード契約数はスマホへの移行促進が顕著だった2012年3月末時点で4200万契約となっており、2015年3月末時点で半分程度になったところでようやくspモードに抜かれています。iモード契約数は最大でXperia SO-01Bが発売される直前の2010年3月末時点で4899万契約でした。

中にはAndroidベースのspモードケータイはiモードケータイとまったく違うという人もおり、最後の移行はなかなか時間がかかりそうではありますが、近いうちにらくらくホン ベーシックなどもAndroidベースで出ていよいよ完全に販売終了になるとさらに移行が進むのかなと思われます。

なお、現時点では公式Webストア「ドコモオンラインショップ「ドコモオンラインショップ」ではiモードに対応したドコモ ケータイは「P-01H」(上記写真)および「N-01G」、「P-01G」、「F-07F」の4機種が販売されています。

P-01H | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
N-01G | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
P-01G | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ
F-07F | ドコモオンラインショップ | NTTドコモ



記事執筆:memn0ck


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