google2016-001
Google懇親会に今年も参加してきました!

Google(グーグル)は15日、都内にて1年の総決算を祝う「Google 2016年末懇親会」を開催しました。この年末懇親会は毎年恒例の行事となっており、立食パーティ以外にも1年間の成果や現在進めているプロジェクトの内容を2分間で発表する「ライトニングセッション」などが披露されます。

Googleにとって2016年はどのような年だったのでしょうか。また2017年はどういった年にしていくのでしょうか。ユーモアたっぷりで笑いの絶えなかったライトニングセッションの様子を中心に懇親会の模様をご紹介したいと思います。

google2016-002
Google Japan本社がある六本木ヒルズもすっかりクリスマスムードに


■笑いとゴングが鳴り響くライトニングセッション
懇親会はGoogleらしいラフな雰囲気のままライトニングセッションから開始。前述した通りライトニングセッションでそれぞれの発表に与えられた時間は2分間しかなく、それを超えると問答無用でプロレス用のゴングが鳴り退場となるというもの。

とは言えゴングが鳴り続けても強引にプレゼンを続ける人が居たり、機器の接続不良などで上手くプレゼンできないまま終わったり、2分以内に終わってしまいにこやかに手を振って退場していく人がいるなど、おおよそ一般的なプレゼンとはかけ離れた雰囲気。パーティの余興だからこそできる楽しさです。

google2016-003
懇親会冒頭で挨拶に立つグーグル日本法人カントリーマネージャー、ピーター・フィッツジェラルド氏


google2016-004
自己紹介をするPRメンバーの皆さん


ライトニングセッションではGoogleの基幹事業である検索システムへの深層学習の導入や、より深化していくモバイル状況でのインターネット利用に即したサイト閲覧および広告の最適化など、緩く和やかな雰囲気とは裏腹に現在Googleが取り組んでいる最先端の情報が数多く披露されました。

以下、写真や動画にて簡単に内容をご紹介します。

google2016-005
Googleストリートビューも日々進化し、ユーザー自身が画像を公開することも可能に


google2016-006
360度カメラを用いた実演を行う予定だったが機器の接続不良で上手く出来ないままにセッション終了。しかし笑って済ませてしまうあたりが懇親会の良いところ


google2016-007
日本では初開催となるGoogle Playのアプリアワード。今年日本中を賑わせた数々のアプリがノミネートされた


google2016-008
ゲーム部門では「ポケモンGO」が、アプリ部門では「AbemaTV」が大賞に。どちらのアプリも既に利用しているという人は少なくないだろう


google2016-009
さらにGoogleが注目するゲームやアプリも紹介。シャドウバースはトレーディングカードゲーム(TCG)タイプのゲームとして一気に人気を爆発させた話題作だ


google2016-010
モバイル環境に特化しウェブサイトの読み込みを劇的に高速化する新しい記述方式「Google AMP(Accelerated Mobile Pages)」


google2016-011
今やインターネット利用の大半がモバイルデバイスからのアクセスだ。通信回線の速度や容量に制限のあるモバイル環境にウェブサイト側が合わせていく時代が来ている


google2016-012
今年も様々な「ヒーロー」を生み出してきたYouTube


google2016-013
11年前、240×360ドットの動画投稿サイトとして始まったYouTubeも今や8K対応に


google2016-014
360度動画やVR対応動画だけではなく、音声までもが360度対応の時代


google2016-015
今年のトップトレンド動画は12月20日のイベントで発表される


google2016-016
生産性の向上にデジタル技術やITの活用は不可欠として今年発足した「イノベーションジャパン」プロジェクト


google2016-017
デジタルワークショップや講演を通して企業へのデジタル活用を促し企業力を活性化させるのが目的。広告収入が命のGoogleにとって各企業や業界の活性化は至上命題とも言える


google2016-018
テレマティクスサービスもGoogleが力を入れる分野の1つ


google2016-019
独自のアライアンスを作り「Google Auto」として全ての自動車サービスをGoogleサービスへ連携させていくのが目的


google2016-020
アライアンス参加企業名にトヨタの文字がないのが気になる。テレマティクスサービス「G-BOOK」を展開しているだけに現状はライバルといったところか



S-MAX:Google懇親会2016「ライトニングセッション」

動画リンク:https://youtu.be/pye8sJ52rD0

■クレーンゲームでGoogle取り放題(?)の立食パーティ
懇親会後半は立食形式のパーティ。ここでは関連企業や取材陣といった垣根を超え、ざっくばらんな会話に終始。筆者も美味しい料理の数々に舌鼓。

google2016-021
バイキング形式で料理を囲んで談笑


google2016-022
美味しい料理に思わず業界の裏話も……


google2016-023
なんてことは微塵も考えず食べまくる筆者


google2016-024
Googleロゴの入ったどら焼きや瓦せんべい(?)も頂きました


パーティ会場の一角では昨年も体験コーナーが設けられていたGoogleストリートビューの背負い型撮影カメラも。

google2016-025
ストリートビューカメラを背負うS-MAX取材陣の黒ぽん氏。カメラの総重量は18kgもあり重心が高いのでバランスをとるのがなかなか難しい


また今年は会場にクレーンゲームが置かれ、YouTubeのロゴやGoogle Chromeのアイコンをかたどったぬいぐるみを取って遊べる出し物も。

google2016-026
ぬいぐるみは取り放題。操作パネルが一般的なスティックやボタンではなくスマホなところがGoogleらしい


google2016-027
操作用スマホを手に取り一心不乱にぬいぐるみを狙う


■チャレンジ精神を忘れないGoogle
インターネットに関連する技術や情報、そしてサービスは年々高度化し、それに合わせて成長を続けてきたGoogle。今やGoogleがインターネット社会を牽引していると言っても過言ではなく、同社が次にどう動くのかが常に注目される時代です。

ライトニングセッションの様子を見る限り、Googleにとっての2016年はこれまで広げてきたサービスや技術の総括であったように思われます。Android事業の収益部分を担うサービスとして始まった「Android Market」が2012年にGoogle Playへと改名・発展し、単なるアプリストアという範疇からモバイルアプリ開発の総合プラットフォームとして成長しました。また今年で11年目を迎えるYouTubeも動画配信サイトという枠を超えて様々なエンターテインメント商材として活用されるに至っています。

一方でGoogle AMPやAndroid Autoといった新たな取り組みについてはまだまだこれからという印象が強く、2017年以降にこれらの施策がどう動き、インターネットや世界を変えていくのかが大きな注目点でしょう。

年末懇親会でのライトニングセッションのように、同社の取り組みには常に真剣さと悪ふざけ感が入り混じった「子供のいたずら」のような一面が必ずあります。ある側面では不完全であり不真面目とも取られかねないアプローチの仕方ですが、そういった「とりあえずやってみる」というチャレンジ精神こそがGoogleの強みの根幹だとも言えます。

長い不景気と厳格な社会構造からなかなかチャレンジしづらい印象が強い日本において、Googleの取り組みはどこまで浸透していくのでしょうか。2017年の同社の活躍を期待しつつ、お土産片手に懇親会を後にしたのでした。

google2016-028
今年1年お疲れ様でした。来年も良いモバイルライフを♪




■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
グーグルらしい!?一風変わった形式の製品・サービス紹介もあった「Google年末懇親会」へ参加してきた――Android 1.5が久しぶりに登場【レポート】 - S-MAX