バッテリーお化けなSIMフリースマホ「FREETEL RAIJIN」を使ってみたらこうだった!

FREETELブランドにて仮想移動体通信事業者(MVNO)として携帯電話サービスの提供やスマートフォン(スマホ)などの端末開発・販売を行っているプラスワン・マーケティングから2月1日に発売されたSIMフリースマホ「RAIJIN 雷神(型番:FTJ162E)」。

5000mAhもの大容量バッテリーと3万円以下(税別)のスマホとしてはまだ数少ない4GB内蔵メモリー(RAM)という余裕のあるスペックで、ボディーもメタルのフレームを使用するなど、非常にコスパのよいモデルとなっています。

また、ディスプレイには約5.5インチフルHD(1080×1920ドット)IPS液晶を搭載し、OSにはAndroid 7.0(開発コード名:Nougat)や独自ユーザーインターフェース「FREETE UI 2.0」を採用し、操作性も良好な製品に仕上がっています。

これまでに開封レポートプリインストールアプリなどの紹介ベンチマーク計測の記事をお送りしましたが、本記事では「実際に使っていて気がついた良かった点と、気になった点」をまとめてみました。

【FREETEL RAJINの良かった点】

・5,000mAh、超大容量バッテリーの安心感。

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USB Type-C端子なのもポイント抑えてますね。

やっぱりRAIJINで一番のポイントは5000mAhというスマホとしては非常に大容量のバッテリーを搭載していることでしょう。待ち受けだけの状態であれば約24日(メーカー公称値)を謳うだけあり、筆者の使い方(メールとSNSとWebブラウジングが大半ですが)で、フル充電から2日半使い続けることができています。もちろん、使い方は人それぞれなので、あくまで目安ではありますが、1日使って帰ってきても半分以上残っているのは安心感が違います。

またRAIJINのスペックは決してハイエンドではないため、3Dモデルがぐりぐり動くようなゲームには不向きですが、ほとんどのゲームで快適に遊べています。


・4GB RAMで動作は超安定

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この価格帯では数少ない4GB RAM

冒頭でも触れていますが、もうひとつの特長が3万円程度の価格ながらRAMが4GBもある点で、これによってかなり動作に余裕が感じられます。

Webブラウジングやメール、SNSだけといった使い方の場合だとあまり恩恵に気がつくことはないかと思われますが(それでも個人差はあるでしょうけど)、ゲームで遊んだり動画を楽しんだりといった場合やバックグラウンドで音楽を再生しながら他のアプリを利用したりといった場面での動作のカクつきなどはほぼありません。

RAIJINはチップセット(SoC)こそミドルレンジのMediaTek製オクタコアCPU「MT6750」(最大1.5GHz×4コア+最大1.0GHz×4コア)ではありますが、RAMに余裕を持たせていることで動作はかなりスムーズです。

・ストラップホールがある

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実は数少ないストラップホールありのSIMフリースマホ

RAIJINには上面にストラップホールがあります。国内で販売されているSIMフリースマホは海外で販売されている製品がベースになっているものが大半のため、国内メーカーが製造・販売しているものを除いてはストラップホールのついていないものが多数を占めています。

端末設計を国内向けに行っているメーカーであるプラスワン・マーケティングならではといったメリットとして、RAIJINにはバッチリとストラップホールが配置されていることが挙げられるでしょう。

スマホ用ケースを買う人の中には「ストラップホールを増設するためにスマホ用カバーを買う」という方もいると思われるので、初めからストラップホールがあるというのはポイントになるのではないでしょうか。

余談ですが、FREETEL正規オプションの純正カバーにもストラップホールがついており、装着すると右側面にストラップホールが増設されます。

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好みでどちらに装着してもいいでしょう。


・カメラのシャッター音が消せる

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静かなところでも目立たず撮影できるシャッター音オフ

国内向けに販売されているスマホはシャッター音を消せるものは少なく、静かな場所でスマホのカメラを使って撮影を行う場合にシャッター音が目立ってしまうことも多いかと思います。

RAIJINは同じくプラスワン・マーケティング製のスマホである「SAMURAI REI 麗 」や「SAMURAI KIWAMI2 極2」と同様にカメラアプリの設定メニューに「シャッター音」の項目があるので、ここからシャッター音のオンオフを切り替えることができます。

【FREETEL RAJINの気になった点】

・microSDカードの利用とDSDSを同時に行えない

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本体ストレージは余裕があるが…

RAIJINはmicroSIMカード(3FF)とnanoSIMカード(4FF)のスロットを1つずつ備えており、3Gと4Gの同時待ち受け「デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)」に対応しているのですが、nanoSIMカードスロットはmicroSDカードスロットも兼ねており、排他利用になります。

DSDS対応のスマホにはこういった片方のSIMカードスロットがmicroSDカードスロットを兼ねているパターンが多いのですが、モトローラ・モビリティーの「Moto G4 Plus」や「Moto Z Play」、「Moto G5」、「Moto G5 Plus」などのように2枚のSIMカードとmicroSDカードをすべて利用できるスマホもあるので、ここは頑張って欲しかったところではあります。

RAIJINは内蔵ストレージが64GBとかなり大きいので、動画やゲームなどをたくさんインストールしなければ不足することはあまりないとは思われます。しかしながら、逆に動画やゲームもバリバリ入れて使いたいけど、DSDSも利用したいというのにはちょっと心細いのも確かです。

・NFC非搭載

これについてはFREETELの公式ページにも書かれていますが、RAIJINはNFCに対応いません。そのため、Bluetooth機器とのペアリングにNFCを使ったり(手打ちで認証しての接続はできますが)、他のNFC搭載機種と簡単に画像などのファイルのやりとりをするといったことなどをすることができません。

ただし、ほかの手順での代替えの方法にて周辺機器との接続認証やデータ交換などは行えるので、そこまで深刻な欠点というわけでもありません。

【筆者的FREETEL RAIJINを使ってきた感想まとめ】

税抜3万円以下で購入可能な安価なSIMフリースマホとしてはNFC非搭載など、不満がないわけではないものの、致命的な欠点は特にみられず、長所の多いオススメしやすいスマホではないかと思います。特にバッテリー容量が大きいため、フルチャージ状態からの持続力は高く、RAMも余裕のある4GBと快適に使えます。

現行のSIMフリースマホとしては「コストパフォーマンス度の高さ」と「連続駆動時間の高さ」においては多くの人に勧めやすい1台ではないかと思います。筆者の現在のメインAndroidとして利用しており、Android版「艦隊これくしょん」はもっぱらこれで遊んでいます。

これは画面解像度が高すぎると動作が重くなるAndroid版艦隊これくしょんですが、RAIJINはフルHDの画面と4GB RAM、そして特長である大容量のバッテリーのおかげで、快適に長時間遊べるので、出先での提督業が大変捗ります。

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実は艦これとRAIJINはすこぶる相性がいい。

なので、単にコスパ重視やバッテリー容量で選ぶというだけでなく、ライトなゲームで遊ぶのにも向いているので、そっち方面を重視したいユーザーにもオススメしやすい1台かと思いますよ!




記事執筆者:河童丸


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