Appleが新タブレット「iPad Pro 10.5」と「iPad Pro 12.9」を発表! |
Appleは5日(現地時間)、アメリカ・カルフォルニア州にある同社の新本社に近いサンノゼ市の「McEnery Convention Center」で2017年6月5日(月)から6月9日(金)に渡って開催される開発者向けイベント「Worldwide Developers Conference 2017(WWDC 2017)」にて基調講演「Apple Special Event June 5, 2017」( https://www.apple.com/apple-events/june-2017/ )を実施しました。
その中でペン入力「Apple Pencil」に対応した新しい約10.5インチ2224×1668ドットRetinaディスプレイ(約264ppi)搭載タブレット「iPad Pro 10.5」が発表されました。すでに公式Webストア「Apple Online Store」では予約販売が開始されており、来週出荷予定となっています。
価格は基調講演が行われたアメリカでは64GB内蔵ストレージを搭載したWi-Fiモデルの649ドル(約72,000円)からで、日本のApple StoreやApple Online StoreではWi-Fiモデルの64GBが69,800円、256GBが80,800円、512GBが102,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの64GBが84,800円、256GBが95,800円、512GBが117,800円。
また合わせて約12.9インチ2732×2048ドットRetinaディスプレイ(約264ppi)搭載の「iPad Pro 12.9」も第2世代としてリニューアルされ、iPad Pro 10.5と同様のチップセットなどに性能向上しています。これにより、既存のiPad Pro 9.7およびiPad Pro 12.9はApple Online Storeでは販売終了しています。
新しいiPad Pro 12.9の価格はアメリカではWi-Fiモデルの64GBで749ドル(約83,000円)からで、日本のApple StoreやApple Online StoreではWi-Fiモデルの64GBが86,800円、256GBが97,800円、512GBが119,800円、Wi-Fi+Cellularモデルの64GBが101,800円、256GBが112,800円、512GBが134,800円(すべて税別)。なお、それぞれNTTドコモおよびau by KDDI、SoftBankの3社からも販売される見込み。
iPad Pro 10.5は昨年春に発売されたApple Pencil対応の9.7インチ2048×1536ドットRetinaディスプレイ(約264ppi)搭載の「iPad Pro 9.7」に続く、Apple Pencil対応の「iPad Pro」シリーズ第3弾です。
ディスプレイの周りの縁(ベゼル)を狭くして、画面が20%大型化しつつサイズがほとんど変わらないようになっています。またディスプレイはフレッシュレートが120Hzと高速表示に対応した「ProMotionテクノロジー」に対応し、より滑らかな表示に対応するほか、Apple Pencilの応答速度も20msに高速化されています。またHDRにも対応してより鮮やかに映像や写真などを閲覧可能。
画面は引き続き、広色域(P3)やTrue Tone、耐指紋性撥油&反射防コーティング、フルラミネーションに対応したディスプレイパネルを採用。またスペックは新たに「A10X Fusion」プロセッサーに強化され、6コアCPUおよび12コアGPUによってそれぞれiPad Pro 9.7の30%および40%の性能向上が行われ、なおかつ、省電力コア「M10」も搭載して10時間持つバッテリーを搭載。
サイズは約250.6×174.1×6.1mm、質量はWi-Fiモデルで約469g、Wi-Fi+Cellularモデルで約477g、本体色はシルバーおよびスペースグレイ、ゴールド、ローズゴールドの4色展開。
機種 | iPad Pro 10.5 | iPad Pro 9.7 | iPad Pro 12.9 | |
画面 | 10.5型2224×1668ドット | 9.7型2048×1536ドット | 12.9インチ2732×2048ドット | |
画面密度 | 264ppi | 264ppi | 264ppi | 264ppi |
フレッシュレート | 120Hz | 60Hz | 120Hz | 60Hz |
大きさ | 250.6×174.1×6.1mm | 240×169.5×6.1mm | 305.7×220.6×6.9mm | |
重さ | 469g | 437g | 677g | 713g |
SoC | A10X Fusion | A9X Fusion | A10X Fusion | A9X Fusion |
背面カメラ | 1200万画素 (F1.8) | 1200万画素 (F2.2) | 1200万画素 (F1.8) | 800万画素 (F2.2) |
前面カメラ | 700万画素 | 500万画素 | 700万画素 | 120万画素 |
電池 | 30.4Wh | 27.5Wh | 41Wh | 38.5Wh |
本体色 | シルバー スペースグレイ ゴールド ローズゴールド | シルバー スペースグレイ ゴールド ローズゴールド | シルバー スペースグレイ ゴールド | シルバー スペースグレイ ゴールド |
外観はリアカメラ部位が出っ張っていたり、Wi-Fi+Cellularモデルのアンテナ部位のデザインが異なっているなどほぼ同じで、4スピーカーやデュアルマイク、ホームキー/Touch IDセンサー、Smart Connector、Lightning端子、音量上下キー、電源キー、3.5mmイヤホンマイク端子などの配置も同じです。
F1.8レンズの約1200万画素リアカメラ「iSightカメラ」およびRetina Flashに対応したF2.2レンズの約700万画素フロントカメラ「FaceTime HDカメラ」を搭載し、Live PhotoやTrue Toneフラッシュ、4K動画撮影、Focus Pixelsを使ったオートフォーカスなどに対応しています。
その他、NFCによる「Apple Pay」や2.4および5.xGHzデュアルバンド(HT80)でMIMO対応によって下り最大867MbpsのIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 4.2、電子コンパス、3軸ジャイロセンサー、加速度センサー、環境光センサー、気圧センサー、iBeaconマイクロロケーション、30.4Wリチャージャブルリチウムポリマーバッテリーなど。
Wi-Fi+Cellularモデルは、nanoSIMカード(4FF)スロットのほか、Apple SIMを内蔵し、2Gおよび3G、4Gに対応した携帯電話ネットワークに対応。また、位置情報取得にAssisted GPS+GLONASSおよび携帯電話の基地局情報を利用可能。対応周波数帯は以下の通り。
UMTS/HSPA/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1700/2100、1900、2100MHz)、GSM/EDGE(850、900、1800、1900MHz)
CDMA EV-DO Rev. AおよびRev. B(800、1900MHz)
LTE-Advanced(バンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、17、18、19、20、21、25、26、27、28、29、30、38、39、40、41)
Apple Pencil以外にも既存のiPad Proと同様に専用のSmart Keyboardが用意されており、新たに日本語(JIS)配列のキーボードが用意され、ショートカットキーなどの一般的なフルサイズキーボードの便利さ備えつつ、表面を形どっているのは特別に織られた一枚のファブリック素材で、レーザーアブレーションによって1個1個のキーが精密に形成されていることで、快適な反応の良さ、正確さ、自然な操作感となっています。
OSは発売時はiOS 10ですが、秋にiOS 11にOSバージョンアップ予定。iOS 11ではマルチタスクがより強化されて、ドラッグ&ドロップに対応するほか、ファイラー「Files」アプリなども導入されます。
記事執筆:memn0ck
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