KDDIおよび沖縄セルラー電話は5月30日、今夏以降に発売・開始する新商品や新サービスを披露する「au発表会 2017 Summer」を都内にて開催し、約4.6インチHD(720×1280ドット)TFT液晶やオクタコアCPU、3GB内蔵メモリー(RAM)などを搭載したAndroid 7.1(開発コード名:Nougat)採用スマートフォン(スマホ)「TORQUE G03(型番:KYV41)」(京セラ製)を2017年6月下旬に発売すると発表しました。
価格(税込)は本体価格43,200円(分割1,800円/月×24回)、毎月割900円×24回(総額21,600円)で実質負担額21,600円(分割900円/月×24回)などを予定しているということで、すでにauショップなどの店頭および公式Webストア「au Online Shop」にて事前予約受付が実施されています。
タフネススマホの代名詞とも言えるブランドになった「TORQUE」シリーズに再びスマホタイプの新機種が登場しました。2016年冬モデルとしてはフィーチャーフォンタイプの「TORQUE X01」が2月に発売されており、スマホタイプでは「TORQUE G02」以来約1年ぶりとなります。
今回のモデルでは高い耐衝撃性能や耐久性能に加えて広角幅135度のスーパーワイドアクションカメラを搭載し、迫力のある映像や写真を撮影できるようになりました。また「アクションオーバーレイ」機能によりGPS情報や各種センサーの情報を映像に録画できるなど、映像の楽しみ方にも大きなアプローチが加えられています。
発表会に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので、より頑丈に、そしてより楽しくなったTORQUEを写真や動画とともにご紹介します。なお、詳細なスペックなどはこちらの記事をご覧ください。
■「最強のスマホ」再び!21項目の試験をクリアする超タフネス設計
TORQUEシリーズの耐久性能について語るのはもはや野暮とも言えますが、本機でもこれまでの耐久性に満足することなくさらなる高耐久性を獲得しています。
米国国防総省が定める耐久試験、MIL-STD-810Gの19項目に準拠し、その上で京セラ独自の耐海水試験や耐荷重試験、高さ1.8mからの鉄板およびコンクリートへの落下試験もクリアした高い堅牢性が最大の特徴ですが、本機ではディスプレイガラス面に薄いアクリルパネルを接着しており、ディスプレイ面の破損を防ぐとともに万が一ディスプレイ面が割れた場合でもガラスの飛散を防ぐ工夫がなされています。
壊れないことが重要なタフネススマホですが、万が一の破損時にも被害を最小限に抑えるという点に着目したことに強いこだわりを感じます。
今回TORQUEのスマホシリーズとしては初めてホームボタンなどの物理キーが廃されましたが、画面は濡れた手やグローブを嵌めたままでも反応するので大きな支障はないと判断したと説明員は語っていました。
背面カバーにも工夫がなされ、TORQUEシリーズのスマホでは初めてロック機構が採用されました。時系列的には2月に発売されたフィーチャーフォンタイプのTORQUE X01でも採用されており、落下や衝撃を受けた際に背面カバーが外れにくくする効果があります。
背面カバーは2重構造となっており、ここでも堅牢性をアピール。2つのカバーとバッテリーを外すとSIMスロットやmicroSDスロットへアクセスできます。
■G03の真骨頂。スーパーワイドアクションカメラで迫力のある映像を楽しもう!
そしてもう1つの特徴となっているのがカメラ性能です。本機では通常のレンズを使用したカメラと広角幅135度のレンズを使用した「スーパーワイドアクションカメラ」の2つを搭載しており、撮影画面で任意に切り替えることができます。
スーパーワイドアクションカメラでの画像や映像は大きく歪みますがその分迫力があり、この画角での映像はスポーツシーンなどにとても良く合います。車載用のアクションカムなどと同じような映像がスマホで気軽に撮れる点は大きなメリットです。
さらに、これで終わらないのがTORQUEの本気です。
本機の標準カメラには「アクションオーバーレイ」という機能があり、これをONにすると画面上にGPS情報や各種センサーから得た数値が分かりやすく表示され、それが画像や映像にオーバーレイ情報としてそのまま記録されます。
そのため動画として保存すれば移動中の速度やGの強さ、移動した軌跡などがリアルタイムに把握でき、さらにダイナミックで臨場感のある映像作品が簡単に作れます。
通常であれば高価な機材やある程度高度な技術を使わなければできないような映像表現がスマホ単体で「撮影するだけでできる」という衝撃はかなりのものです。
■指紋認証センサーを搭載しセキュリティ面も堅牢に!
本機はTORQUEシリーズ初となる指紋認証センサーも搭載しました。センサーは電源ボタンを兼ねており、電源を入れる(スリープを解除する)動作でスムーズに認証されロック解除が行えます。
指紋認証センサー周囲にもこだわりがあり、大きく張り出したバンパーデザインにすることで落下時などに指紋認証センサーが直接衝撃を受けるのを防ぎ、破損しない工夫がなされています。
バンパーデザインとなっているのは電源ボタン周辺だけではなく、側面の四隅全体が大きく張り出しています。素材は樹脂製で衝撃に強く多少の傷も目立たないのが特徴です。
また正面のスピーカー部はカバーが取り外せるようになっており、汚れの掃除などがしやすい工夫がなされています。
側面にあるダイレクトボタンの存在もTORQUEらしさの1つです。ダイレクトボタンには受話やアプリの起動、各種ウィジェットの切替などをユーザーが任意に割り当てることができ、シリーズ通して好評を得ている機能です。
すべり止めのある大きなボタンのおかげでグローブなどをしていても押し間違いがなく、アウトドア利用で非常に役に立つボタンとなっています。
ソフトウェア面でもお馴染みとなった「OUTDOOR PORTAL」を引き続き搭載。天気予報や温湿度など基本的な情報から、高度計、気圧計、干潮予報、波情報などアウトドアスポーツやレジャーで役立つ機能がひと目で分かるようになっています。
また本機からは積雪情報や釣果情報が分かる「SNOW」、「FISHINGLOG」の2つの機能を新搭載しています。
スーパーワイドアクションカメラやアクションオーバーレイ機能、その他端末の特徴的な機能については以下の動画からもご覧いただけます。
S-MAX:京セラ製タフネススマホ「TORQUE G03」ファーストインプレッション
動画リンク:https://youtu.be/N0GSr4Vr3_k
■白いTORQUE「HELLY HANSEN LIMITED」が300台限定で登場!
また今回、世界中のヨットセーラーからの信頼を得る防水ウェアブランド「HELLY HANSEN」とのコラボレーションモデル「TORQUE G03 HELLY HANSEN LIMITED」を7月下旬よりau Online Shopにて限定300台で販売します。
本モデルはベゼルや背面カバーがホワイトに塗装されており、背面カバーにはHELLY HANSENのシンボルである赤いロゴがプリントされています。またHELLY HANSEN(ゴールドウィン)が監修した、セーラーが自身のアクティビティルートを記録することができるアプリ「Salor's Log」も搭載予定です。
さらにこのコラボモデルの購入者には9月に予定されているHELLY HANSEN主催によるスペシャルイベントへの応募資格が与えられます。
このイベントでは海洋冒険家の白石康次郎氏と共に60フィートの大型ヨット「Spirit of yukoh」でセーリング体験が楽しめるほか、TORQUE G03の耐久性能体験や白石氏のスペシャルトークセッションに参加できます。
■カメラ機能の強化がTORQUEの存在意義を変えた
これまでTORQUEと言えば『性能はそこそこでも高い堅牢性が売りのタフネススマホ』という印象で、それが悪いわけではありませんが「それだけ」に終わっていたのも事実です。しかし本機ではスーパーワイドアクションカメラとアクションオーバーレイという2つの新しい機能を搭載したことにより、単なる頑丈なスマホではなく遊び方をユーザーに提案するスマホへと大きく発展・進化しています。
このカメラ機能はアウトドアスポーツを愛好する人であれば誰もが欲しいと思える完成度であり、またその映像を見た瞬間に「自分でも撮ってみたい!」と強く感じさせるだけの訴求力があります。そういったユーザーの趣向や嗜好を確実に掴んできた京セラ開発陣のアイデアに脱帽です。
一方でホームボタンなどが物理キーではなくなるなど、賛否両論となりそうな部分もあるため、まずは店頭などでその感触を確認し、カメラ機能の面白さなどを体感した上で購入の検討などをしてみてはいかがでしょうか。
記事執筆:あるかでぃあ
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