自動ペアリングが使いやすいハンズフリーヘッドセット「D4」を徹底レビュー! |
Bluetoothヘッドセットと言えば、Bluetooth機器の中でも非常に歴史が古く、携帯電話の周辺機器としては10年以上前から存在しています。当時は1万円~2万円前後もしたBluetoothヘッドセットですが、今やその価格は5,000円以下が主流となり、運転中の通話手段として広く普及するまでになりました(条件や条例により利用できない場合があります)。
今回、SoundPEATSより提供いただいた「D4」もそういった安価なBluetoothヘッドセットの1つです。Amazon.co.jpなどオンラインショップでは実売2,000円台で販売されており、Bluetoothヘッドセットの中でも低価格帯の製品ですが、その実力はどの程度のものなのでしょうか。実際の使用感を写真とともに徹底レビューします。
■SoundPEATSらしさを感じるデザインと使いやすさ
先日、同社のBluetoothイヤホン「Q16」をレビューしましたが、こちらのD4もほぼ同じ外観の外箱です。大きめの封印シールにD4のロゴがあるのみで非常にシンプルなデザインをしており、裏面にはQ16の外箱と同じように丁寧な企業ポリシーが書かれています。
箱を開けるとキャリングケースが入っており、中にはヘッドセット本体と充電用USBケーブル、交換用イヤーフック、交換用イヤーピースなどが収納されています。
自動車の運転中などに使うことが想定されているため、クレードルに取り付ける車載用クリップも付属しており、車のエアコンの送風口などに取り付けられるようになっています。また弾力のある両面テープも付属しているため車のダッシュボードなどにも取付可能です。
D4本体にはクレードルが付属しており、マグネットでD4本体がくっつく仕様になっているほか、クレードルからD4本体を外すと自動的に電源が入る仕組みになっています(クレードルに取り付けると自動で電源がOFFになる)。
本機は左右の耳どちらにも付けられ、イヤーフックも左右の区別のないデザインです。交換用イヤーピースは小サイズと大サイズが付属しています。
充電はD4本体でもクレードルでも行え、microUSBケーブルなどで接続します。充電時間は約2時間、待機時間は約100時間。音楽や通話などの連続利用時間は約4時間となっています。
ノイズキャンセルとしてCVCを採用しており、通話時の音声のノイズが若干軽減されるようです。実際に筆者が通話した時も雑音の少ないクリアな通話が可能でした。
■通話の手順はとてもスムーズ。電源の自動ON/OFFが使いやすい
それでは通話テストです。スマートフォン(スマホ)などとのペアリングは本体正面のメインボタンを3秒長押しするだけです。スマホによってはPINコードの入力を求められる場合がありますが難しくはないでしょう。
本機は2台のホスト端末(スマホなど)へ同時に接続・待機する「マルチポイント機能」に対応しており、私用と会社支給の2台のスマホを使い分けているような方にとても便利です。
一度ペアリングを完了している場合、クレードルから外すだけで電源がONになり、自動的にホスト端末へ接続されます。スマホの音楽なども聴くことも可能で、音楽聴取中に着信があった場合はメインボタンを押すと通話モードに移行し、終話後は再び音楽が自動的に再生されます。
音質は必要十分といったもので、通話の音声を聴く分には問題ありませんが、音楽などを堪能するような目的には不向きです。運転中の使用を前提としているため外部の音を遮断しない構造となっていることからも、音楽聴取目的で利用するのは避けたほうが良いでしょう。使用後はクレードルに戻すだけで電源が切れる点も非常に使いやすいです。
なお、本体のみで電源のON/OFFを行う場合はメインボタンを3秒間長押ししますが、電源をOFFにする際iPhoneでは音声アシスタントのSiriが立ち上がってしまうのが若干気になりました。メインボタンを1秒長押しするとSiriが起動する仕組みのようで、クレードルを使わずに電源のON/OFFを行う際には注意したいところです。
■運転中も通話が必要な忙しいビジネスマン必携の1台
最近は会社でBluetoothヘッドセットを支給する場合も多くなりましたが、まだまだそんな素晴らしい企業ばかりでもなく。仕事の電話は常に掛かってくるけど運転中はでられない……という悩みを持っている方なら、是非とも使っていただきたい製品です。
得に車載を想定したクレードルとの電源の連携は素晴らしいの一言で、クレードルから取り出し耳に装着する頃にはすでにペアリング作業は終了しています。ユーザーが電源のON/OFFを気にすることなく使えるという点は車の運転という余裕の少ない状況においては強い味方です。
音量調整もホスト端末側以外にヘッドセット側独自で3段階の調整が可能で、スマホの操作ができないような状況でもある程度は融通が利く点もメリットです。これだけの機能と使いやすさで実売2,000円台であれば、十分に価値のある製品ではないでしょうか。
SoundPEATS(サウンドピーツ)
記事執筆:あるかでぃあ
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