デジタル製品が一挙に集まる注目スポット「三創生活園區」と「光華商場」を紹介!

LCC(格安航空会社)の普及によって最近では地方からでも短期での訪問が容易になりつつある台湾。筆者もちょうど2017円6月初旬まで開催されていたイベント「COMPUTEX TAIPEI 2017」取材のため、台湾を訪問したばかり。

しかし気がつけば最近では、こういった大きな目的がなくとも2~3ヶ月に1度のペースで台湾を訪れるようになりました。

その理由、すなわち“惹きつけられる魅力”はいくつかありますが、中でも毎回欠かさないのが「日本では未発売のスマートフォン(スマホ)やデジタル製品がチェックできる」ということ。

そしてこの目的を果たすため、旅程に関わらず必ず足を運ぶスポットがデジタル製品が集結している「三創生活園區(Syntrend)」および「光華商場」です。

今回は当ブログメディア「S-MAX(エスマックス)」の読者であれば間違いなく興味を持つであろう三創生活園區と光華商場について、写真を絡めながら紹介していきます。

Syntrend_02
最寄り駅はMRT・忠孝新生駅

三創生活園區(さんそうせいかつえんく)と光華商場(こうかしょうじょう)は隣接しており、片方にたどり着ければ、もう片方へのアクセスは容易です。そこでまずアクセス方法ですが、移動には台北エリアを走るMRT(地下鉄)利用がオススメ。

最寄り駅は台北MRTの忠孝新生(ちゅうこうしんせい)駅。台北エリアを走るMRTは複数路線ありますが、この忠孝新生駅には中和新蘆線(路線図にはオレンジ色で表記)または板南線(同青色で表記)のいずれかでアクセスできます。

例えば台北駅からMRTに乗る場合であれば、板南線に乗ればのりかえは不要。乗車区間2駅・乗車時間5分と近距離です。

Syntrend_03
最短ルートでめざすなら出口1から地上へ出よう!

忠孝新生駅でMRTから下車したら、地上へつながる7つの出口(出口1~出口7)のうち、出口1(忠孝國小と書かれている)をめざします。

Syntrend_04
地上に出てすぐの案内板にも「光華商場(写真最上段)」や「三創生活園區(写真最下段)」の表示が見つかる

出口1から地上に出ると、すぐ左手に現れる看板に「光華商場」あるいは「三創生活園區」と書かれた案内板も見つけることができます。あとはここから徒歩で5分ほど。

Google Mapで道を確認しながら進めば、さほど迷う心配もないでしょう。



Syntrend_05
三創生活園區(写真=左)と光華商場(写真=右)

こちらが三創生活園區と光華商場。今回光華商場はちょうど外装工事中であり、外観は確認できませんでしたが、近未来感が漂うのが三創生活園區、少し歴史を感じる趣を持つのが光華商場と言えます。

Syntrend_06
まずは三創生活園區からチェック

ここからはそれぞれを順番に見てきましょう。まずは三創生活園區から。三創生活園區は2015年5月に完成し、まだオープンして2年と新しい商業ビル。スマホやパソコン(PC)、音響機器などを取り扱うメーカーの直営店がテナントとして多く出店しています。

Syntrend_07
ジャンル別に各フロアへテナントが配置されている

2017年6月初旬の訪問時に足を踏み入れることができたフロアは地下2階から9階まで。ちょうど1年前に訪れた際は7階までだったと記憶しており、立ち入ることができるフロアは増えていました。

フロア分けは主に取り扱う商品のジャンルで行われています。フロア案内は中国語と英語のみですが、じっくり見てみると、どのフロアにどんなテーマが設定されているのか、なんとなくわかるのではないでしょうか。

なお、三創生活園區の営業時間は曜日で異なります。日曜日から木曜日までは午前11時00分~午後9時30分。金曜日・土曜日および祝日前夜は午前11時00分~午後10時00分。

これまで複数回訪問した限りでは、土日は特に混み合う印象なので、訪問曜日を選べるのであれば平日優先、土日であればオープン直後の早い時間帯がオススメです。

Syntrend_08
日本でもGalaxyシリーズでおなじみ「Samsung Electronics」の直営店


Syntrend_09
日本では音響機器製品が特に有名な「OPPO(オッポ)」


Syntrend_10
地元台湾のモバイルメーカー「HTC」の直営店も

1階はフロア中央に大きなイベントスペース、そしてそれを囲むように、主にスマホを含む携帯電話関連製品を取り扱うメーカーの直営店が並びます。

それぞれ最新機種の展示はもちろん、SIMロックフリーの端末単体を購入することも可能。定期的に海外を訪れる機会がある、といった場合はおみやげとして買って帰るのもアリですね。

Syntrend_11
こちらは台湾の移動体通信事業者「中華電信」のキャリアショップ


Syntrend_12
台灣大哥大(Taiwan Mobile)のキャリアショップ


Syntrend_13
遠傳電信(Far EasTone)のキャリアショップ

また台湾における主要な移動体通信事業者のキャリアショップも。この店内でも珍しい機種を見かけることが可能です。プリペイドSIMカードの取扱いもあるので、空港のカウンターで買いそびれてしまった場合は、プリペイドSIMカード購入目的で入店してみるのもよいでしょう。

ちなみに1階に設置された総合案内では、税還付手続き用の書類を発行してもらうことも。例えば、以前筆者がレビューしたASUSTeK Computer(以下、ASUS)製スマホ「ZenFone Go TV」を購入したのは、この三創生活園區・2階にあるASUSの直営店でしたが、こちらは税還付(Tax Refund)の対応店舗。

買い物時に「税還付の手続きをしたい」旨を伝えるとことで、名簿への記入、パスポートのチェック、そして総合案内へ誘導され、そのまま書類発行といったながれを行なってもらうことができました。

もし三創生活園區で大きな買い物をするのであれば、少しでも安く購入できるように「税還付制度」の存在も頭にいれておくとよいかも。

Syntrend_14
2階端に大きな面積で出店する地元メーカー「ASUS」の直営店


Syntrend_15
Sonyストアも2階に


Syntrend_16
フロア中央には小物・アクセサリー類をはじめとする幅広いジャンルの商品が並ぶ

2階はフロア中央の大きく開けた空間に小物やアクセサリー類、バッグなど幅広いジャンルの商品が並びます。また1階同様、フロアの端を囲うようにメーカー直営店もずらり。

特にチェックしたいのはASUSの直営店でしょう。店舗面積が広く、取扱商品ラインナップも豊富。実際に触って試せる展示機も多く用意されています。

Syntrend_17
オーディオ好きにはたまらない、視聴できる音響機器もずらり並ぶ5階


Syntrend_18
ガンダムをはじめ、日本で見覚えのあるキャラクターも多く見かける

初めて三創生活園區を訪れる際は、ぜひ1階から順番に、1フロアずつぐるり回ってみましょう。また入店するテナントは適期的な入れ替わりもあるので、2回目以降でも、時間に余裕があればぐるぐる見て回るのが筆者としてはオススメです。

とはいえ前述の通り、フロアごとに店舗・取扱商品のジャンルが整理されているので、時間に余裕がなければお目当てのジャンルが設定されたフロアだけまわることも容易です。

Syntrend_20
HTCのVRヘッドマウントディスプレイ「HTC VIVE」が体験できるスペースはなかなか人気だった


Syntrend_21
最近ではVR体験コーナーが増えている印象の三創生活園區内で


Syntrend_22
VRとともに展示エリアが広がっている印象を受けたドローン

昨年開催された「COMPUTEX TAIPEI 2016」、今年開催されたCOMPUTEX TAIPEI 2017でも目立っていたVR関連製品、ドローン関連製品を取り扱う店舗が最近は増えてきている印象。最新のトレンドがいち早くチェックできるスポットとしてもオススメです。

Syntrend_23
地下2階のフードコート

また食事ができるエリアとして、地下2階にはフードコートが。9階にも最近になり新しく飲食店が複数入っています。こちらは平日でも特にお昼時にはかなり賑わっている印象ですが、買い物前後の腹ごしらえとして利用するのもよいでしょう。

Syntrend_24
3階・4階は空中歩道で隣の建物(光華商場)につながっている


Syntrend_25
屋根付きなのでよほどの荒天でなければ積極的に活用したい

なお、三創生活園區はこの後に紹介する光華商場と空中歩道を通じて建物がつながっています。空中歩道が用意されているのは3階・4階。歩道は密閉された空間でこそありませんが、屋根付き。雨天時はとくに、カサを差して1階から移動するより、屋根付きのこの通路を使うほうが便利かもしれません。

この2つの商業ビルを見て回るのであれば、三創生活園區を下のフロアから上のフロアへひと通りまわったら、3階あるいは4階から光華商場へ移動。光華商場は上のフロアから下のフロアへとひと通り回っていく(あるいは光華商場→三創生活園區の順でも可)流れが時間の使い方としても賢く、筆者個人的にもオススメです。

Syntrend_26
続いては光華商場の中身を紹介

続いては光華商場の中身を紹介。メーカー直営店がテナントとして並ぶ三創生活園區とは異なり、光華商場は個人商店のような細かい店舗が多数入る商業ビルです。

Syntrend_28
フロア案内。スマホを含むガジェット目当てにまわるなら2階~4階がメインになる

建物は6階建てで、そのうちデジタル製品を取り扱うテナントが並ぶのは1階~4階。スマホやアクセサリー・周辺機器に絞れば、主に見て回るべきフロアは2階~4階の3フロアになるでしょう。営業時間は午前10時00分~午後9時までです。

Syntrend_29
1階は中央スペースを中心にパソコンなど大物の電子製品が並ぶ

1階で取り扱われるのはおもにパソコン。地元メーカーのASUS製品を中心に、Apple製品を販売するテナントも見つけられます。

Syntrend_30
奥にはフードコード。こちらも常に賑わっている印象

光華商場内にも、1階のフロア奥にフードコートが設置されています。三創生活園區内の飲食店は観光客の来店も考えたラインアップといえる一方で、光華商場内の飲食店はよりローカル色が強くカジュアルな印象ですね。

Syntrend_31
2階~4階には小さなお店がずらり並んでいる


Syntrend_32
新品・中古品のスマホはもちろん、細かいパーツ類などを取り扱う店も含めジャンルはさまざま


Syntrend_34
三創生活園區とはまた異なる楽しさがある

2階~4階にかけては、スマホからパソコン、アクセサリーに周辺機器、ゲーム、カバン、電子部品といったように、非常に幅広いジャンルの商品を取り扱う店舗が並びます。

発売直後で人気があり、三創生活園區内のメーカーストアでは在庫切れとなっている商品が平気で陳列されていることも多く、まれに「どこから在庫を持ってきたの?」と不思議に感じることも(笑)。

ちなみに光華商場内での買い物は、現金払いのみとする店舗、クレジットカードも利用できる店舗など、それぞれ対応状況が異なります。ただしクレジットカードが利用できる店舗では、決済手数料として購入代金の5%が追加請求されるしくみになっているため、安く買い物したいのであれば、支払いには現金を用意するほうがよいでしょう。

Syntrend_35
困ったらATM(キャッシュコーナー)を利用するのも手

幸い(?)フロア内(おもにお手洗いのそば)にはATMも設置されています。手持ちのクレジットカードに海外キャッシング機能がついていれば、ATMで現金をキャッシングして買い物→帰国後すぐに返済して利息を最小限に抑える、といったこともできます。

くれぐれも使いすぎには気をつけたいものですが、ATMの存在は覚えておくとよいかもしれません。

Syntrend_37
三創生活園區と光華商場の周辺にも多くのお店が並ぶ


Syntrend_38
周辺をウロウロするだけで、かなりの製品をチェックできるはず

なお、この一帯には三創生活園區と光華商場だけに限らず、他にもスマホや電化製品を取り扱うお店が多く並びます。周辺も含めてじっくり散策すると数時間では足りないほど。1日まるごと予定を空けて、この一帯の散策を楽しんでみるのも楽しいですよ。

メーカー直営店から個人商店まで。非常に幅広いジャンルのデジタル製品を見つけることができる三創生活園區、光華商場とその周辺エリア。店舗が集中しており便利なことも含め、台湾を訪れる際にはチェックが欠かせないエリアといえます。

台湾旅行の際はぜひ、一度は足を運んでみてはいかがでしょうか。

記事執筆:そうすけ


■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ