スマホに最適なマイク付きハイレゾイヤホン「E700M」をレビュー! |
最近のAndroidスマートフォン(スマホ)なら標準のミュージックプレイヤーや音楽配信・管理サービス「Google Play Music」などでハイレゾオーディオ再生に対応している製品が多くなっている。ハイレゾ音源はCDを超える情報量を持ち、より原盤に近い高音質で楽しめるのが魅力だ。
スマホで音楽を楽しむ方法として、こうしたハイレゾ音源や従来の圧縮音源のほかに、ここ数年では「LINE MUSIC」や「AWA」、「Amazon Prime Music」といったサブスクリプション型の音楽配信サービス、サブスクリプション型に加えて無料でも聴ける音楽配信サービス「Spotify」など、さらにYouTube動画の再生リストを利用するといったストリーミング型などがあり、音質よりも手軽さや豊富な楽曲が楽しめるサービスも人気を呼んでいる。
今回はそういったさまざまな形で音楽が楽しめるスマホのミュージックライフを楽しむ上でオススメしたいイヤホンを紹介したいと思う。まずは価格がこなれてオススメ度が増したオンキヨーのハイレゾ対応カナル型イヤホン「E700M」を取り上げ、レビューしていく。
豊富な付属品が梱包された豪華な箱
E700Mは、発売直後の2015年には14,000円台後半だったのだが、最近では家電量販店でも半額に近い7,000円台まで安くなった。つまり、同価格帯のイヤホンよりワンランク上の製品が購入できるようになったというわけだ。
カラーはイヤーチップとハウジングが黒い「ブラック」と、白いイヤーチップとシルバーのハウジングの「ホワイト」の2色。ハウジングはアルミ製で軽くて剛性の高い素材を使用している。
左耳側のケーブルに通話用のボタンとマイクを搭載しており、着信時にイヤホンをしたままでの通話が可能だ。この辺はスマホの使い勝手に合わせてあるのでありがたい。
左がシリコンチップ、右がラバー型のチップ
E700Mは耳栓のように装着するカナル型ということで、装着感そして音質で重要なのはイヤーチップのサイズや形状だ。付属のイヤーチップはドーム型のラバータイプがサイズ違いで3種類、Comply製のシリコンチップが付属し、オーディオメーカーらしい気配りが感じられる。
高音や手軽な装着感を楽しむなら、ラバータイプのイヤーチップ、若干高音がマイルドになるがしっかりとした装着感を求めるならシリコンチップと使い分けるといいだろう。もちろん、実際に耳に入れて自分にフィットするものを選ぶのがベストだ。実際に耳に入れてみるとイヤホン自体が軽量であるため長時間使用していても耳に負担が掛からない。
グーグルのPlay Musicでもハイレゾオーディオの再生が可能だ
さて、E700Mの気になる音質だが、高音に関しては繊細なアコースティックギターの音がきらびやかに聞こえ、元値の1万円台中半らしい解像度がある。低音は低い音まで鳴らすことができるが音量はやや控えめ。とは言ってもスマホ試供品のイヤホンと比較すれば、一皮剥けた音に感じるのではないだろうか。
ハイレゾ入門用としては十分な音質である一方で、横の広がりはあるものの奥行があまりないように感じる。この辺は音の傾向がナチュラルであるが故で、癖があまりないサウンドであると捉えて良いだろう。
なお、音楽ジャンルによっては、もう少しパワフルに鳴って欲しいと感じるかも知れない。そういった場合には、前に出すぎている音(帯域)を弱くし、弱い音を少し強めにするイコライジングで、ある程度補正はできるのだが、いじればいじるほどそれがいい音なのか分からなくなってしまうこともあるだろう。
そこでオススメなのが、スマホ独自の音質補正機能だ。例えば、サムスン電子製の「Galaxy」シリーズには利用者の耳にあわせた音質カスタマイズが可能な「Adapt Sound」がある。これは、耳の形による聞こえ方の個人差や、加齢による耳の衰えを検知してその部分を補正する機能だ。カスタマイズを行うことで、聞こえにくかった音が強調され全体的にバランスの良い音に補正される。
またファーウェイ製の「HUAWEI P10」や「HUAWEI P10 Plus」が搭載する「dts」機能ならワンタッチで音の立体感が増すのでこれも試して見て欲しい。ソニーモバイルコミュニケーションズ製の「Xperia」シリーズも「ClearAudio+」など初心者でも音の違いが楽しめる設定があり、イヤホンが良くなることで聞こえ方がまた変わるのでこちらも試して見て欲しい。
なお、ハイレゾオーディオ再生には標準のプレイヤー以外に、オンキヨーのハイレゾオーディオプレイヤー「Onkyo HF Player」がある。基本的に無料で利用できるが、すべての機能を利用するには1,000円の「Onkyo HF Player Unlocker」の購入が必要だが、ポータブルヘッドフォンアンプをUSB接続するなどでない限り無料版で十分だ。
Onkyo HF Playerには、イヤホンの設定項目があり、リストの中にあるE700Mを選んでおこう。こうしておくことで、プロのミュージシャンが作成した様々なジャンルに特化したイコライザー設定がE700M用に最適化される。つまりE700Mの性能を引き出すことができるというわけだ。
1万円以内の価格帯には入門用のイヤホンや高音質を謳うイヤホンが数多くある。そのなかでE700Mは、コストパフォーマンスの優れたイヤホンであり、ハイレゾオーディオ入門としてオススメしたい。
記事執筆:mi2_303
アプリ名:Onkyo HF Player
価格:
カテゴリ: 音楽&オーディオ
開発者:Onkyo Corporation
バージョン:2.0.1
ANDROID 要件:4.1以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.onkyo.jp.musicplayer
アプリ名:Onkyo HF Player Unlocker
価格:
カテゴリ: 音楽&オーディオ
開発者:Onkyo Corporation
バージョン:1.1.0
ANDROID 要件:4.1以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.onkyo.jp.hfplayer_unlocker
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