Galaxy Note8のペン機能を徹底チェック!

NTTドコモとauから10月26日に発売されたサムスン電子製スマートフォン(スマホ)「Galaxy Note8」は、Sペンを搭載した「Galaxy Note」シリーズとしては日本で3年ぶりのリリースとなり、待っていたファンにとっては待望の機種となりました。

また新たに「Galaxy」シリーズとしては初のデュアルカメラを搭載し、6GBもの大容量メモリー(RAM)を搭載した注目のハイスペックモデルとなっており、iPhone Xなどのハイエンド機とどちらを購入しようか比較されている人も多いのではないでしょうか。

その際のポイントとしてなんと言っても、Galaxy Noteシリーズと言えばSペンが大きな特長となります。ペンを使ってメモを取ることができ、その描き味に注目が集まっていますが、一方で使ったことがない人にはいまいちその便利さはわからなったりします。

そこで今回は、初代「GALAXY Note」からGalaxy Noteシリーズを使い続けているファンの1人である筆者もGalaxy Note8を購入しましたので、進化したSペン機能について特にペンを使ったメモ機能を紹介してみたいと思います。

【書きやすさの秘密は細くなったペン先】

まずはGalaxy Note8のSペンについてチェックしていきます。筆者が持っているGalaxy Note8の前の機種が4年前に発売された「GALAXY Note 3」のため、一部両者を比較していきたいと思います。

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白がGALAXY Note 3、黒がGalaxy Note8のSペン

上の写真を見ていただければ分かると思いますが、ペン先がGALAXY Note 3よりもだいぶ細くなっています。

今回、Galaxy Note8はSペンのペン先を0.7mmまで細くしており、海外版のGalaxy Note5の1.6mmと比較してもだいぶ細くなっているのが分かります。また追随性はGalaxy Note5と同等の70msですが、圧力感度は4096レベルとGalaxy Note5の2倍の仕様となりました。

実際の書き味は、スペック以上に紙とペンの感覚でメモを取ることができると感じました。細い線も書けますし、筆圧もしっかりと検知して紙とペンの感覚にさらに近づきました。

【メモアプリ「GALAXY NOTES」でメモを取ろう】

続いて、Galaxy Note8にプリインストールされているメモアプリ「GALAXY NOTES」について見ていきます。Galaxy Note8ではすべてのメモがこのアプリで閲覧できるようになっています。

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Sペンを抜くとエアコマンドが表示

Sペンを本体から抜くか、Sペンのボタンを押すとペン機能用のメニュー「エアコマンド」が表示されます。ここから「ノートを作成」をタップすると、すぐに手書きメモを書くことができます。

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ペン先は6種類から選択可能

ペン先は6種類、ペンの太さは5種類から選択することが可能です。書き味はとても滑らかで、それぞれのペンの特徴がでています。

メモが終わったら「保存」をタップすると、編集中のメモが保存されます。書いたメモは、GALAXY NOTESを起動すると、一覧表示で見ることができます。


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GALAXY NOTESの一覧画面

メモはサムネイル表示されているのですぐに目的のメモを探すことができます。もちろん、後からカテゴリーで分類することも可能です。

また画面が消灯している状態でメモを書くこともできる「画面オフメモ」も利用できます。

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画面オフメモ

これは画面がスリープかAlways on displayの状態でSペンを抜くかボタンを押すと、黒い画面にメモを書けるようになります。この機能がとても快適で、書きたいときにサッと出せて便利な上、また黒い画面に白い字で書くのも黒板みたいで楽しいです。

画面オフメモではペン先は1種類ですが、ペンの太さは変更可能で、100ページまで増やせるので、どんどんメモを取ることができます。さらにメモした内容をAlways on displayに貼り付けることもできます。

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Always on displayにメモを貼り付け可能

もちろん、GALAXY NOTESを直接起動してメモを取ることも可能ですが、ペンを使ったメモの場合エアコマンドからの起動か画面オフメモがお手軽です。

【GALAXY NOTESの便利機能をチェック】

GALAXY NOTESは、Galaxyアカウントで同期することができます。GALAXY Note 3では「Evernote」と「Galaxyアカウント」の2種類を選べましたが、Galaxy Note8ではGalaxyアカウントのみとなっています。

また実際に試してみると、Galaxyアカウントを通じてGALAXY Note 3のノートデータをクラウド経由によってGalaxy Note8にインポートすることができました。

GALAXY NOTESからメモを開くと、ペン以外に以下の編集ができます。

・カテゴリー
・タイトル
・テキスト
・ブラシ
・画像
・音声


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GALAXY NOTESの編集画面

正直、ブラシの使い道がイマイチ分からないのですが、画像と音声メモを添付できるのは便利だと思います。テキストも書式を変更できるので、見やすく編集することができます。

初期設定では、添付画像の表示サイズを変更することはできませんが、トリミング、反転をすることができます。手書きを追加することも可能です。

また、設定の「アドオン」にて「手書きツールバープラス」をオンにすると、手書きのエリアに画像やテキストを自由に配置できるようになります。

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ツールバーの画像とテキストの挿入メニューが増える

手書きツールバープラスを有効にすると、手書きメニューに画像とテキストの挿入メニューが追加されます。これらは自由な位置に配置することができるので、さらに編集の幅が広がります。使う際には設定をオンにしておくことをオススメします。

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手書きツールバープラスを使った編集例

GALAXY NOTESのアプリからメモを起動すると、罫線が表示されます。「簡単手書きパッド」機能を使うと、罫線に合わせた文字を書くことができ、几帳面な人にはいいかもしれません。

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簡単手書きパッド

そして、手書き文字を選択ツールで選択すると、移動、コピーの他に手書きデータからテキストを抽出することができます。

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手書きからテキスト抽出可能

認識精度は良く、割と殴り書きの文字でも認識してくれました。取材などで手書きメモを取って、あとからテキストを抽出して記事に利用、という使い方もできるのではないでしょうか。

GALAXY Note 3でもテキスト変換機能はありましたが、手書き文字がテキストに置き換わってしまうため、元の手書きが消えてしまっていました。
Galaxy Note8では、テキストをクリップボードにコピーするかノートにテキストを追加することができるようになり、便利さがアップしたように感じます。

少しマニアックになりますが、GALAXY Note 3との違いを比較してみます。GALAXY Note 3のメモアプリ「Sノート」から削減された機能は以下の通りです。

・テンプレート
・画像のサイズを自由に設定して好きな位置に配置(※手書きツールバープラスで可能)
・フォトノート(写真データをペンデータに変換する機能)
・フリーハンドの図形の補正機能。
・数式変換
・スケッチを記録(ペンの軌跡を保存再生する機能)

GALAXY Note 3では、Sノートは高機能メモアプリとして提供され、それとは別にすぐに起動できる「アクションメモ」というアプリもあり、メモから電話発信やメール送信などの動作ができました。

Galaxy Note8では、すべてのメモをGALAXY NOTESに集約して、その分機能もシンプルにしているようです。

これらの違いについてサムスン電子の方に聞いたところ、ペンの使い方についてのニーズが変わってきているのだそうです。

Sノートとアクションメモではやはりすぐに起動して書けるアクションメモの利用率が高く、手書きで凝ったことをするよりは書きやすさが大事だと考えているようです。

そのため、図形を綺麗に補正したり、絵日記のようにテンプレートを使って凝ったノートを作るような機能は削減されています。

筆者が実際使ってみた感じでは、画面オフメモなど、すぐに書ける手軽さと文字抽出が便利だと感じました。

Galaxy Note8はなんと言ってもペンが命の機種です。紙とペンを良く使うひとにこそ使ってみて欲しい端末だと思います。一度ペンの書き味を体験してみてはいかがでしょうか。


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追記(2017/11/04 23:55:59)
記事初出で画像を挿入した際にサイズを変更できないとしていましたが、設定の「アドオン」にて「手書きツールバープラス」をオンにすると、手書きのエリアで画像やテキストを自由に変更できましたので追記・修正しています。

記事執筆:ちえ


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