Googleがファイル管理・交換アプリ「Files Go」を開発中!ベータ版を配信開始

GoogleがAndroid向けのファイル交換アプリ「Files Go」を開発中で、同社は8日(現地時間)、アプリ配信マーケット「Google Playストア」にて正式配信前の“Unreleased版”として「Files Go Beta: Free up space on your phone(Unreleased)」を公開しています。

それ以前にもベータ版としてテストプログラムを利用して提供されていましたが、新たにUnreleased版を公開することで日本のAndroid利用者でも試すことができるようになっています。

このFile GoはiPhoneなどのiOS向け機能「AirDrop」に似ていますが、どちらかと言うと直接ファイルをやり取りすることで携帯電話ネットワークにおける通信量を減らす目的で途上国向けのアプリであると予測されています。

以前よりGoogleでは途上国向けに携帯電話ネットワークにおける通信量を減らすためのデータ削減アプリなどの開発に力を入れており、File Goもそういった流れの1つではないかと見られています。


Files GoアプリはいわゆるWindowsで言うところの「ファイルエクスプローラー」のようなファイル管理アプリの一種のようで、製品内のファイルを簡単に管理・閲覧できるアプリとなっています。ただこれだけではそこまで注目するアプリでもないのですが、付加機能としてAirDropに似たインターネットを介さないP2Pでのファイル交換機能が搭載されています。

日本やアメリカなどでは、携帯電話ネットワークを利用したインターネット回線が発達しているため、データ交換もさほど苦ではないのですが、こういったインターネット回線インフラが整っていない発展途上国では、データのやりとりに非常に大きな手間がかかります。

そこで、Googleはその事態を解決すべく、Files Goアプリを開発し、Bluetoothやアドホックネットワークを使って端末同士で簡単そして高速にデータ交換ができる仕組みを開発しているということです。

確かにP2Pで端末間同士の通信であれば、インターネット回線を介さないので、比較的高速にデータ交換ができますし、何よりデータ通信にかかる費用を抑えることができます。

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この端末間同士を通信させるような方式は、インターネット回線が貧弱な国では非常に有用で、例えば、ギリシャでは端末同士を通信させた独自のメッシュネットワークを構築しています。

インターネット回線が整備された国に住んでいる人にとってはピンとこないかもしれませんが、インターネット回線が貧弱な国にとっては、端末同士直接通信させる方式は需要があります。

また日本のようなインターネット回線が整備された国であっても災害時などでインターネット回線が利用しにくい場合などでメッシュネットワークが活用できるということで研究などは続けられており、いざというときに使えるかもしれないとなれば、日本でもFiles Goのようなアプリは有用かもしれません。今後、このFiles Goが大活躍することを期待したいところです。

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記事執筆:YUKITO KATO


[Image] QRコードアプリ名:Files Go Beta: Free up space on your phone
価格:無料
カテゴリ: ツール
開発者:Google LLC
バージョン:
ANDROID 要件:5.0以上
Google Play Store:http://play.google.com/store/apps/details?id=com.google.android.apps.nbu.files

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