ARM向けWindows 10が正式発表!まずはHPとASUSから対応PCがリリース |
Qualcommは5日(現地時間)、アメリカ・ハワイ州マウイ島にてイベント「Snapdragon Tech Summit」を開催し、昨年構想を発表していたArm向け「Windows 10」(WoA、Windows on ArmまたはWoS、Windows on Snapdragon)を正式に発表しています。
まずはSnapdragon 835を搭載した2in1パソコン(PC)がASUSTeK Computer(以下、ASUS)とHPから発売され、HPの「HP ENVY x2」は2018年春に発売予定で価格不明、ASUSの「ASUS NovaGo」は発売時期は明らかになっていませんが、価格は599ドル(約67,000円)からとなっています。
またLenovoからは来年1月にアメリカ・ラスベガスで開催される「CES 2018」にて発表される予定。いずれもLTEをサポートし、Microsoftでは「Always Connected PC」と呼んでいます。
イベントの基調講演ではQualcommの子会社であるQualcomm Technologiesで社長を務めるCristiano R. Amon氏がMicrosoftでWindowsを担当するWindows & Devices担当上級副社長のTerry Myerson氏をゲストとして招いてArm版Windowsが発表されました。
特長はLTEに対応し、常時接続環境を備えたAlways Connected PCであることに加え、電池持ちが良いことなどが紹介されました。ASUS NovaGoとHP ENVY x2ともにOSはx86エミュレーションで稼働する「Windows 10 S」を搭載し、フル機能のWindows 10に無料でアップグレードできるとのこと(アップグレード期間不明)。
ASUSとHPの担当者も登壇。HP ENVY x2は約12.3インチWUXGA+(1920×1280ドット)ディスプレイと最大8GB LPDDR4X PoP内蔵メモリー(RAM)、最大256GB内蔵ストレージなどを搭載し、アルミボディーと強化ガラス「Corning Gollira Grass 4」を採用した2in1 PCとのこと。
6.9mmの薄型で約700gの軽量ボディーで、ファンレスでスタイラスペン「HP DIGITAL PEN」に対応。バッテリー持続時間はオフラインによる連続動画視聴が約20時間となっています。その他、約1300万画素リアカメラと約500万画素フロントカメラ、USB Type-C端子×2、microSDカードスロットなど。
一方のASUS NovaGoは約13.3インチフルHD(1920×1080ドット)ディスプレイや4または6、8GB LPDDR4x RAM、64または128、256GB内蔵ストレージ(UFS 2.0)、約100万画素フロントカメラ、USB 3.1 Gen1 Type-A端子×2、HDMI端子、microSDカードスロットなど。同じく2in1 PCでスタイラスペン「ASUS Pen」に対応。サイズは約316×221.6×14.9mm、質量は約1.39Kgで、バッテリー持続時間は連続22時間駆動とのこと。599ドルは4GB RAMおよび64GBストレージモデルで、8GB RAMおよび256GB内蔵ストレージモデルは799ドル(約90,000円)。
記事執筆:memn0ck
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