Jアラートが鳴っても慌てず慎重に!緊急速報メールの運用面で課題も?

ソフトバンクは16日、携帯電話サービス「SoftBank」および「Y!mobile(ワイモバイル)」向けのGoogleブランドのスマートフォン(スマホ)「Nexus 6P」(Huawei Technologies製)および「Nexus 5X」(LG Electronics製)に対してソフトウェア更新を2018年1月16日(火)より順次提供開始したとお知らせしています。

更新すると両機種ともにビルド番号「OPM5.171019.014」となり、グローバル向けに提供されている「OPM3.171019.013」よりも新しくなります。変更点として「まれに緊急速報メールの試験用の通知を受信してしまう事象の改善」および「セキュリティの向上」が実施されるとのこと。

現時点では日本で販売されていたSIMフリー版やNTTドコモ版を含めてソフトバンク以外からはOPM5.171019.014が提供されておらず、緊急速報メールの不具合については日本もしくはソフトバンク網限定での問題なのかもしれませんが、配信されてきた場合には更新しておきたいところです。

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緊急速報メールは既報通り、最新のAndroid 8.1(開発コード名:Oreo)にてOS標準で共通仕様を策定して実装されており、これまでNTTドコモやau by KDDI、ソフトバンクで仕様がバラバラだったため個別に対応しなければならないといったことがなくなり、SIMフリー製品でも対応しやすくなっています。

一方で共通仕様に対応するために不具合があったと見られ、ソフトバンクではすでにAndroid 8.1 Oreoを配信開始しているSoftBank向けNexus 6Pと、Y!mobile向けNexus 6PおよびNexus 5Xに今回、緊急速報メールの試験用の通知を受信してしまう不具合修正を行なっています。

またミサイル発射などに対する全国瞬時警報システム「J-ALEAT(Jアラート)」を含む緊急速報メールについては運用面でもまだうまくいっていない部分も多く、1月16日には日本放送協会(NHK)では18時55分に「ニュースサイト」および「ニュース・防災アプリ」にて「北朝鮮ミサイル発射の模様」という速報が出したものの、速報をネット上に配信する装置を誤って操作した誤りだったとお知らせしています。

また先日、日本時間の1月14日3時過ぎにはアメリカ・ハワイにて「北朝鮮からミサイルがハワイに向かって発射された」として現地にいるスマホなどに警報メッセージが送信されましたが、これについても誤りだったことが38分後に追加のメッセージ送信で判明しました。

どちらのケースもミサイルが発射されておらず、大問題にはならなかったのは幸いですが、今後も誤作動が起こり得る可能性もあり、一方で本当だったら困るというのもあり、どちらにしても焦らず慎重な対応を心がけたいところです。

なお、以前に紹介しましたが、日本政府ではミサイルが発射されてJアラートが鳴った時などの対応についてまとめたWebサイト「国民保護ポータルサイト」( http://www.kokuminhogo.go.jp/ )を公開していますので、役に立つかどうかはわかりませんが、是非一度チェックしておくと良さそうです。

記事執筆:memn0ck


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