福島県国見町「人生の学校」をKDDIが支援!

福島県国見町が生涯学習イベント「国見ホイスコーレ」を7月14~24日開催し、日本全国や北欧の建築学系の学生を集め、国見町の街づくりや建築物を地元住民から学ぶ催しを行いました。

東日本大震災以降、国見町の街づくりを支援してきたKDDIは今回の国見ホイスコーレでタブレットや翻訳ツールアプリ・サービスの提供という形で支援を行い、地元住民や日本人学生と北欧の学生とのコミュニケーション支援を行いました。

今回は7月15日に国見町の貝田公民館にて国見町、KDDIが行った記者会見と国見ホイスコーレのワークショップの模様を取材してきましたので紹介します。

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福島県国見町は人口減少に悩む町


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高校・大学の無い町に学びの場を創出


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「人生の学校」国見ホイスコーレの全容

福島県国見町は東北自動車道「国見SA」でその地名を見聞きした方がいるかもしれません。福島県の北端に位置する人口9292人(2018年4月末現在)の町です。JR東北本線の駅、藤田駅、貝田駅周辺はともにかつては宿場町として栄えた、歴史のある町です。過疎化の進む日本の町村同様人口は減少傾向にあります。

特に町内には小中学校しか無いため、高校生は町を出て福島県内の他の市町や、隣県の宮城県の学校で勉強することとなり、高校生以上の学びの場が無いことも、過疎化の進む大きな要因の一つでした。

教育を大事にし、地元への愛着を持ってもらわなければ町は将来生き残れないということで企画されたのが「人生の学校~国見ホイスコーレ」です。

北欧の教育スタイルを参考にした試みで、中学生以上を対象に、地元住民を巻き込んでさまざまな学びの場を提供するもので、今回は「短期ホイスコーレ」に当たる試み。

日本全国と北欧から主に建築学を学ぶ学生を集め、国見町の建物や街並みを見学し、地元住民との対話により歴史や街づくりを学ぶ機会を提供する試みです。

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KDDIが国見町で協力した第2回ヤングカレッジ


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KDDIによるホームページ制作支援の様子

KDDIでは東日本大震災以降設立された復興支援室(2017年よりビジネスIoT推進本部配下の地方創生支援室に組織変更)の時代から福島県国見町の街づくり支援を行っており、国見ホイスコーレの一環であるヤングカレッジ、カスタムラボ、プロジェクト学習でタブレット端末の貸与や、動画作成、ホームページ制作の支援などを行ってきました。

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今回のホイスコーレでのKDDIの支援内容


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KDDI AI翻訳とKDDI TV通訳の提供


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しゃべるとAIで外国語訳を表示してくれるKDDI AI翻訳


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実際に通訳のオペレーターを呼び出せるKDDI TV通訳

今回のホイスコーレでは北欧の学生が来日することもあり、タブレットとしてauの「iPad mini」が貸与され、コミュニケーション支援ツールとして「KDDI AI翻訳」と「KDDI TV通訳」が提供されました。

KDDI AI翻訳はインストールされたタブレットで立ち上げ、翻訳して欲しい言葉をしゃべると外国語訳が表示されるサービス。軽めのコミュニケーション向けです。

一方、KDDI TV通訳はより深いコミュニケーションのためのツールで、タブレット画面で通訳オペレーターをリアルタイムで呼び出し、通訳して欲しい言葉、文章をしゃべると、画面の中のオペレーターが通訳となってしゃべってくれるサービスです。いずれも企業向けに有償提供されているサービスを無償提供します。

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実際にタブレットを使いコミュニケーションを図る参加者


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親密な交流を図る国見町民と北欧や日本の学生たち

記者会見後に公開されたワークショップでは、国見町民と北欧、日本の学生が交流を図っていました。実際に参加者がタブレットを使用しコミュニケーションを図る場面もありました。語学堪能な参加者ばかりではないため、このようなコミュニケーション支援ツールの存在は貴重と言えます。

国見町の住民は高齢者も多かったですが、楽しげに町のことを北欧、日本の学生に話す姿が見られました。町の将来のために、積極的にこのイベントに参加しようという姿勢が強く見られました。

KDDIは今後も国見町の街作り支援を続けていくとのことで、今後の試みにも注目です。



記事執筆:小林健志


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