ソニーの新ミッドレンジスマホ「Xperia 10」および「Xperia 10 Plus」、「Xperia L3」が登場! |
既報通り、Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)は25日(現地時間)、スペイン・バルセロナにて2019年2月25日(月)から2月28日(木)まで開催される「MWC Barcelona 2019」(旧「Mobile World Congress」)に合わせてプレスカンファレンスを開催し、新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1」およびミッドレンジスマホ「Xperia 10」、「Xperia 10 Plus」、エントリースマホ「Xperia L3」などを発表しています。
Xperia 1は日本を含む国・地域にて初夏以降に発売し、Xperia 10およびXperia 10 Plus、Xperia L3は発表された同日より一部の国・地域で発売され、価格はドイツやフランスを含むユーロ圏ではXperia 1が946ユーロ(約119,000円)、Xperia 10が349ユーロ(約44,000円)、Xperia 10 Plusが429ユーロ(約54,000円)、Xperia L3が199ユーロ(約25,000円)となっています。
なお、Xperia 1は日本で発売されることが明らかにされていますが、Xperia 10およびXperia 10 Plus、Xperia L3については明らかにされておらず、Xperia 1のように「日本を含む」といった記載がないことから投入されるかどうかわかりませんが、Xperia 1がかなり価格も高く日本でもコストパフォーマンスの高いミッドレンジが人気となっているので期待したいところです。
本記事ではすでにXperia 1については詳細をお伝えしていますので、残るミッドレンジ向け3機種についてまとめます。
【Xperia 10 / Xperia 10 Plus】
Xperia 10およびXperia 10 PlusはフラッグシップのXperia 1と同じく従来よりもさらに縦長な映画のスクリーン(2.35:1)と同じアスペクト比9:21のCinemaWideディスプレイを搭載したスーパーミッドレンジモデルで、主な違いは画面サイズとチップセット(SoC)、内蔵メモリー(RAM)、電池容量などとなっています。
画面はXperia 10が約6.0インチFHD+(1080×2520ドット)IPS液晶、Xperia 10 Plusが約6.5インチFHD+(1080×2520ドット)IPS液晶、SoCはXperia 10がSnapdragon 630、Xperia 10 PlusがSnapdragon 636、RAMはXperia 10が3GB、Xperia 10 Plusが4GB、電池容量はXperia 10が2870mAhバッテリー、Xperia 10 Plusが3000mAhバッテリーです。
64GB内蔵ストレージ(eMMC)やmicroSDXCカード(最大512GB)、USB Type-C端子(USB 2.0)、位置情報取得(A-GNSS/GPS+GLONASS)、NFC、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.0、加速度・環境光・ホール・近接・地磁気センサー、Android 9.0(開発コード名:Pie)は共通。
またセンサーはシグニフィカントモーション検出器や歩数カウンター、歩数検出器、電子コンパスも内蔵し、本体右側面に指紋センサーや本体を握って操作できる「Side Sense」にも対応。なお、指紋センサーはXperia 1とは違って「Xperia XZ1」シリーズまでと同様に電源キーを兼ねたものが右側面に搭載。外装はディスプレイを覆うのが強化ガラス「Corning Gorilla Glass 5」を採用。
本体カラーはXperia 10がBlackおよびNavy、Silver、Pink、Xperia 10 PlusがBlackおよびNavy、Silver、Goldでともに4色展開。サイズおよび質量はXperia 10が約156×68×8.4mmおよび約162g、Xperia 10 Plusが約167×73×8.3mmおよび約180g。本体側面には3.5mmイヤホンマイク端子も搭載。
カメラも背面は微妙に異なっており、Xperia 10 Plusが広角レンズのメインカメラと望遠レンズのサブカメラ、Xperia 10が広角レンズのメインカメラと奥行き用のサブカメラという構成で、Xperia 10 Plusは光学2倍ズームに対応。機能は共通して背景ボケや5倍デジタルズーム、4K動画撮影、120fpsスローモーション撮影、HDR撮影、ISO12800、ハイブリッドオートフォーカスなどに対応。
センサーとレンズはXperia 10 Plusが約1200万画素積層型イメージセンサー「Exmor RS for mobile」(1/2.8インチ、1画素1.25μm、F1.75、画角76.3°)と約800万画素イメージセンサー(1/4.0インチ、1画素1.12μm、F2.4、画角44.6°)、Xperia 10が約1300万画素イメージセンサー(1/3.0インチ、1画素1.12μm、F2.0、画角76.4°)と約500万画素イメージセンサー(1/4.0インチ、1画素1.4μm、F2.4、画角87.9°)。
前面は共通で約800万画素イメージセンサー(1/4.0インチ、1画素1.12μm、F2.0、画角84°)で、ポートレートセルフィーエフェクトやディスプレイフラッシュ、HDR撮影などに対応。その他、両機種ともにFMラジオやハイレゾ音源、スマートスタミナ、スタミナモード、バッテリーケア、Xperia Adaptive Charging、急速充電「USB PD」に対応。
携帯電話ネットワークはLTE DL Category 12およびLTE UL Cateogry 13に対応した下り最大600Mbpsおよび上り最大150Mbpsで利用でき、対応周波数帯は販売される国・地域ごとに異なっており、主なモデルは以下の通り。またSIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)が1つのシングルSIMと2つのデュアルSIMの各モデルが用意されています。
Xperia 10
I3113 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 32, 38
I4113 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 32, 38
I4193 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 38, 39, 40, 41M
I3123 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 4, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 25, 28, 29, 66
Xperia 10 Plus
I3213 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 32, 38
I4213 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 32, 38
I4293 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 28, 38, 39, 40, 41M
3223 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 4, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 25, 28, 29, 66
【Xperia L3】
Xperia L3はアスペクト比9:18の縦長な約5.7インチHD+(720×1440ドット)IPS液晶やLシリーズでは初のデュアルリアカメラを搭載したエントリースマホで、外観は見た目が美しい光沢仕上げとなっています。本体カラーはSilverとBlack、Goldの3色展開で、サイズは約152×72×8.9mm、質量は約156g。画面を覆うのはCorning Gorilla Glass 5を採用。
リアカメラは約1300万画素イメージセンサー(1/3.0インチ、1画素1.12μm、F2.2、画角80°)と奥行き用の約200万画素イメージセンサー(1/5.0インチ、1画素1.75μm、F2.4、画角82.4°)で背景ボケ撮影やISO3200までに対応。フロントカメラは約800万画素イメージセンサー(1/4.0インチ、1画素1.12μm、F2.0、画角84°)でポートレートセルフィーエフェクトやディスプレイフラッシュに対応。
基本スペックはSoCがMediaTek製「MT6762」、OSがAndroid 8.x(開発コード名:Oreo)、RAMが3GB、内蔵ストレージ(eMMC)が32GB、外部ストレージがmicroSDXCカードスロット(最大512GB)、電池が3300mAhバッテリー(取外不可)、外部接続・充電端子はUSB Type-C(USB 2.0)、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n(2.4および5GHz)、BluetoothはVersion 5.0、位置情報取得はA-GNSS、センサーは加速度・環境光・地磁気・近接など。
電子コンパスやシグニフィカントモーション検出器や歩数カウンター、歩数検出器も搭載し、その他、FMラジオやNFC、Xperia Adaptive Charging、USB PDにも対応し、わずか数分間の充電で何時間も利用可能とのこと。本体側面には3.5mmイヤホンマイク端子も搭載。
携帯電話ネットワークはLTE UE Category 6に対応した下り最大300Mbpsおよび上り最大50Mbpsで利用でき、対応周波数帯は販売される国・地域ごとに異なっており、主なモデルは以下の通り。またSIMカードスロットはnanoSIMカード(4FF)が1つのシングルSIMと2つのデュアルSIMの各モデルが用意されています。
I3312 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 38
I4312 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 20, 38
I4332 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 3, 5, 7, 8, 28, 38, 39, 40, 41M
I3322 / GSM GPRS/EDGE (2G) Bands 850/900/1800/1900 / UMTS HSPA+ (3G) Bands 1, 2, 4, 5, 8 / LTE (4G) 1, 2, 4, 5, 7, 8, 12, 13, 17, 28, 29
記事執筆:memn0ck
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・Xperia 10 - Official Sony Website - Sony Mobile (Global English)
・Xperia 10 Plus - Official Sony Website - Sony Mobile (Global English)
・Xperia L3 - Official Sony Website - Sony Mobile (Global English)
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