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5000mAh大容量バッテリー搭載のSIMフリースマホ「moto g7 power」をタッチ&トライ! |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)がSIMフリースマートフォン(スマホ)「moto g7 power」などを5月30日に発表し、モトローラ公式オンラインストアやAmazon.co.jpなどのECサイトや量販店にて6月7日に販売開始しました。公式オンラインストアにおける価格は税抜25,800円(税込27,864円)です。
モトローラ製スマホはSIMフリー市場でも常に一定の固定客を持つほどの人気ブランドですが、今回のmoto g7シリーズは日本国内ではmoto g7 power以外にもすでに紹介している「moto g7 plus」および「moto g7」を合わせた3機種のラインナップとなりました。
moto g7 plusおよびmoto g7がコストパフォーマンスの良いやや高性能なミッドレンジモデルとしてラインナップされる中、本機はどのような特徴を持って市場へ展開されるのでしょうか。発表会場に併設されたタッチ&トライコーナーにて実機に触れる機会がありましたので、写真や動画とともにご紹介します。
■超大容量バッテリーと高速充電が使いやすい
なんと言っても本機を特徴づけているのは5000mAhの大容量バッテリーでしょう。市場に数あるスマホの中でも5000mAhのバッテリーを搭載する機種は少なく、本機は実利用において最長3日(最大60時間)の連続駆動時間を確保するなど、バッテリー切れの心配を全くしなくて良いほどの仕様となっています。
その上で本体重量は約193gに抑えており、大容量バッテリーだから重くて扱いづらいといった心配もありません。なお、サイズは約159.4×75.3×9.3mm(最薄部)となっています。
画面は流行りの「角丸・ノッチタイプ」で、約6.2インチHD+(1520×720ドット)LTPS液晶を採用しています。フルHD以上の画面解像度を持つ機種と比較するとカタログスペックでは見劣りしますが、実利用上ドットの荒さや細かな文字の見づらさなどが気になることはほぼありません。
また、大容量バッテリーだと気になるのは充電時間の長さですが、この点もモトローラは配慮しており、付属の15W対応ターボパワーチャージャーを使えば、約15分間の充電で約8時間分を充電できるとしています。
本体カラーはセラミックブラックの1色のみで、樹脂製の本体に強化ガラスの3Dゴリラガラスを被せた丸みのあるデザインとなっており、光沢感の強い背面デザインとなっています。
黒地にガラスパネルという指紋が目立つデザインですが、ソフトクリアケースが標準で付属するため、破損防止も兼ねて装着して利用すると良いでしょう。
■安価でもサクサク快適な基本性能
実売2万5千円前後というSIMフリースマホ市場でも格安クラスとなるような価格帯にもかかわらず、採用チップセットはミドルクラススマホで多く採用されているQualcomm製「Snapdragon 632(SDM632)」(1.8GHzオクタコアCPU)です。
一般的に2~3万円台の安価なスマホではSnapdragon 400番台が採用されやすく、価格は安いが性能で妥協を強いられることが多い中、比較的高性能な600番台を採用している点は見逃せません。
内蔵メモリー(RAM)は4GB、内蔵ストレージ(ROM)は64GBと、こちらも十分に余裕のある容量です。最新の3Dゲームなどでは若干の重さを感じるかもしれませんが、それ以外では十分に快適な動作が見込めるため、格安SIMフリースマホにありがちな「2台目需要」ではなく、1台目のメイン端末としての利用でも十分に活躍できるでしょう。
またSIMカードの利用ではDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)に対応している点もSIMフリースマホとして使いやすい点です。DSDV(デュアルSIM・デュアルVoLTE)ではないので注意は必要ですが、DSDS利用時にもmicroSDカードが利用できる点も高く評価できます。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)に対応し、microSDカードは最大512GBまで対応します。
カメラは価格なりの控えめな性能で、背面のリアカメラが約1200万画素イメージセンサー/F2.0・PDAF(位相差オートフォーカス)対応、正面のフロントカメラが約800万画素イメージセンサーとなっています。
画質は上位機種と比較して若干明るめに撮影できるようなチューニングが施されているとのことで、InstagramやLINEなどのSNSで色調が映えるような設定となっているようです。
本機の特徴やデザインは、以下の動画からもご覧いただけます。なお、発表当初はNFC Type A/Bに非対応と案内されていましたが、その後、モトローラから訂正が発表されて対応となっているほか、無線LAN(Wi-Fi)の仕様も5GHz帯には対応しないIEEE802.11b/g/n準拠(2.4GHz帯)と修正されています。
S-MAX:モトローラのSIMフリースタミナスマホ「moto g7 power」をタッチ&トライ
動画リンク:https://youtu.be/0zLgxnRZosM
■性能と価格のバランスが良い高コスパスマホ!
本機を購入する決定打があるとしたら、やはりなんと言っても大容量バッテリーとコストパフォーマンスの良さです。モバイルバッテリーを必要としない超大容量バッテリーに加え、メインスマホとしても不満のない基本性能、高速充電機能、ゲーム用途や動画視聴に便利な6.2インチの大画面、DSDS対応&microSDカード同時使用可能など、SIMフリースマホのメインユーザーとなる層が欲しがるような性能を見事に捉えた機種です。
その上で実売2万5千円前後という価格は圧倒的な魅力です。ただでさえ価格にうるさい仮想移動体通信事業者(MVNO)などの格安SIMサービスのユーザーでも納得の価格ではないでしょうか。
一方、この機種の運用を想定する中で唯一の不満があるとしたら、リバースチャージ機能がない点です。せっかくの超大容量バッテリーを活かす活用法としてリバースチャージ機能がついていたなら、メイン端末用のモバイルバッテリーの代わりにこの端末を持ち歩きたいくらいです。
安価で気軽に購入しやすいSIMフリースマホには、高性能&高機能端末にはない魅力があります。10代の子どもなどへ持たせるスマホとしてもこのくらいの価格帯の端末と格安SIMの組み合わせは適しています。
移動体通信事業者(MNO)では通信料金と端末価格の完全分離が施行され、端末価格の上昇が懸念される中、安価で使いやすい性能の端末の需要は今後ますます伸びていくものと予想されます。本機もまたそういった需要の波に乗れる良端末ではないでしょうか。
Motorola(モトローラ)
2019-06-07
記事執筆:秋吉 健
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他のスマホになんて戻りたくないレベルの良い買い物だった。