スマホなど向け次期プラットフォームの正式名はバージョン番号だけの「Android 10」に!

Googleは22日(現地時間)、スマートフォン(スマホ)など向けプラットフォーム「Android」の次期バージョンは「Android 10」が正式名になると発表しています。これまでは開発コード名としてアルファベット順の頭文字によるお菓子の名前が付けられていましたが、Android 10からは廃止されてバージョンの数字だけとなるとのこと。

現在、ベータ版「Android Q」として提供していますが、正式版以降はAndroid 10となります。同社ではお菓子の名前の開発コード名を廃止する理由として全員がそれらの名前を常に理解しているわけではなく、特にグローバルでは一部の言語ではLとRの区別はできず、命名規則を把握していない人にとってはそれが新しいバージョンかどうかを理解するのが困難だとしています。

さらにAndroidのブランドについても時間とともに進化しており、2014年にロゴとブランドカラーを更新していますが、今年はよりモダンでアクセスしやすい外観を導入し、ロゴを新しくしました。Androidロボットはそのまま緑ですが、文字が緑から黒(または白)に変更され、背景の色によって視覚障害のある人でもコントラストを改善して見やすくしているということです。

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Androidは過去10年に渡ってオープンプラットフォームとしてスマホなどの製品やアプリで世界中の消費者にリーチし、メーカーや開発者による活発なコミュニティーを作り上げられ、製品も携帯電話からタブレット、車、時計、テレビなどにまで拡大しており、世界中で25億を超えるアクティブな製品で利用されています。

そのようなグローバルオペレーティングシステムとして世界中のすべての人に関連していることが重要で、名前が明確である必要があるため、Androidの次のバージョンでは単にバージョン番号を使用してAndroid 10と呼ぶことになったということです。これにより、グローバルコミュニティーにとってリリース名がよりシンプルで直感的になると同社では考えているとのこと。

バージョン開発コード名リリース日APIレベル
Android 1.0不明2008年9月23日1
Android 1.1不明2009年2月9日2
Android 1.5Cupcake2009年4月27日3
Android 1.6Donuts2009年9月15日4
Android 2.0、2.1Eclair2009年10月26日5〜7
Android 2.2Froyo2010年5月20日8
Android 2.3Gingerbread2010年12月6日9〜10
Android 3.0、3.1、3.2Honeycomb2011年2月22日11〜13
Android 4.0Ice Cream Sandwich2011年10月18日14〜15
Android 4.1、4.2、4.3Jelly Bean2012年7月9日16〜18
Android 4.4KitKat2013年10月31日19〜20
Android 5.0、5.1Lollipop2014年11月12日21〜22
Android 6.0Marshmallow2015年10月5日23
Android 7.0、7.1Nougat2016年8月22日24〜25
Android 8.0、8.1Oreo2017年8月21日26〜27
Android 9.0Pie2018年8月 6日28
Android 102019年夏29

もちろん、毎年外部からもお菓子の名前の開発コード名がメジャーバージョンリリースの楽しい部分になっており、次の「Q」ではじまる魅力的なデザートもたくさんあったとしていますが、バージョン10および25億のアクティブな製品が利用されているこのタイミングでこの変更を行う時が来たと説明しています。

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Androidの新しいロゴ




記事執筆:memn0ck


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