高コスパなSIMフリースマホ「moto g8 plus」をチェック!

既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパンがSIMフリースマートフォン(スマホ)「moto g8 plus(型番:XT2019-1)」(Motorola Mobility製)を2020年3月20日(金)より順次発売します。価格はオープンながら希望小売価格およびモトローラ公式オンラインストアでは税抜35,273円(税込38,800円)。

販路は公式オンラインストアのほか、ECサイトや量販店、仮想移動体通信事業者(MVNO)からそれぞれ販売されるとのことで、すでにモトローラ公式オンラインストアなどでは事前予約受付を実施しており、Amazon.co.jpではすでに値下げされて税込35,273円の1%(353ポイント)で予約販売しています。

購入しやすい価格帯におけるエントリー向け「moto g」シリーズとして8世代目となるmoto g8 plusですが、初のクアッドピクセルテクノロジーを採用したトリプルリアカメラによるシリーズ最高のカメラ性能を搭載し、手頃な値段を維持しています。そんなmoto g8 plusについて発売前にお借りしたので写真を交えて外観や基本機能を紹介したいと思います。

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moto g8 plusの正面。

moto g8 plusは同社のミッドレンジクラスとなるmoto gシリーズの最新モデルである“moto g(第8世代)”における上位版です。画面は上部中央に面積の狭いU型ノッチ(切り欠き)が配置されたアスペクト比19:9の縦長な約6.3インチFHD+(1080×2280ドット)LTPS-IPS液晶(約400ppi)となっています。

ノッチ部分にフロントカメラは約2500万画素CMOS(1画素0.9μm)/広角レンズ(F2.0)を搭載し、フロントカメラもクアッドピクセルテクノロジーによって1画素1.8μmの約625万画素相当で撮影することでより明るいセルフィーができるとのこと。本体カラーはお借りしたポイズンベリーのほか、コズミックブルーの2色展開です。

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moto g8 plusの画面を消したところ。日本正規品は購入日より12ヶ月間の日本国内保証


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moto g8 plusの同梱品。急速充電(18W)に対応し、18W ターボパワーUSB充電器の他にUSBケーブルおよびヘッドセット、カバー、SIM取り出しピン、クイックスタートガイド、LG(法令・安全・規制)といった紙類が付属

背面にはリアカメラのほか、Motorolaのロゴ部分に指紋センサーを搭載し、高級感はないものの、質感は十分に高いしっかりとした外装となっています。なお、防水・防塵には対応していませんが、ナノコーティングによる撥水仕様にはなっています。

リアカメラは横にした状態で向かって右から超広角レンズ(画角117°)の動画用アクションカム、広角レンズのメインカメラ、奥行き測位用デプスカメラ、レーザーオートフォーカス(LAF)用センサー、LEDフラッシュが並んでいます。

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moto g8 plusの背面。リアカメラ部分の出っ張りはそれなりにある感じ

センサーとレンズの構成はメインカメラが約4800万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.7)、アクションカムが約1600万画素CMOS(1画素1.0μm)/超広角レンズ(F2.2)、デプスカメラが約500万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(F2.2)。

またメインカメラとアクションカメラはクアッドピクセルテクノロジーによってそれぞれ1画素1.6μmの約1200万画素相当と1画素2.0μmの約400万画素相当で撮影可能で、独自ソフトウェアを搭載することによってワイドな風景や集合写真の高品質かつ高精細な撮影ができるということです。

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AI(人工知能)エンジンで撮影シーンに応じた撮影モードや設定を自動で最適化してくれ、例えば、料理や食べ物を認識すると「料理」モードに自動で切り替わる。撮影モード部分(ここでは「料理」)をタップして簡単にオフにすることも可能)


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暗いと自動で「ナイトビジョン」に切り替わる。カメラアプリはスライドで写真と動画を切り替えるほか、当初はそれ以外はその他としてまとめられており、よく使う機能は自動的にスライドのみで選べるようになる


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デプスカメラによって背景をボカした写真が撮影可能で、ボカし具合を6段階から選べるようになっている


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アクションカムによる超広角ムービーは縦持ちでのみ利用できるようになっている。撮影を開始・終了する赤丸ボタンの脇にあるボタンで通常ムービーと切り替えが可能


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ミッドレンジモデルながらマニュアルモード撮影にも対応しており、JPEG形式だけでなくRAW形式(DNGファイル)でも保存でき、さらにJPEGとRAWの同時保存も可能


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マニュアルモードではISOなどの設定をバー方式で変更するだけでなくまとめてダイヤル方式で変更することも可能(画像=左)。またサードパーティー製アプリでもRAW形式による撮影に対応する(画像=右)


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カメラアプリの設定画面。なお、moto g7シリーズと同様にSIMカードを装着しない状態ではオフにできるものの、日本の携帯電話回線のSIMカードを装着するとシャッター音のオフにできなくなる仕様ですが、マナーモードにすることでシャッター音を鳴らないようにできる模様(製品版で同じかどうかは不明)

主な仕様はmoto gシリーズでは最速のQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 665」(オクタコアCPU「2.0GHz×4+1.8GHz×4」+Adreno 610 GPU)および4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット(最大512GB)、4000mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 2.0)、3.5mmイヤホンマイク端子。

その他、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0、FMラジオ、NFC Type A/B、加速度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、近接センサー、環境照度センサー、マイク×2、Dolby Audioなど。OSはAndroid 9.0(開発コード名:Pie)をプリインストール。

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moto g8 plusの左右側面。右には音量上下キーと電源キー、右にはnanoSIMカード(4FF)とmicroSDカードのカードスロットが配置


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moto g8 plusの上下側面。上には3.5mmイヤホンマイク端子、下にはUSB Type-C端子と外部スピーカー、マイクが配置


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カードスロットは付属のSIMピンで開けるタイプ。デュアルSIMデュアルVoLTEにも対応しており、片方はmicroSDカードとnanoSIMカードの共用となります

SIMカードはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応し、片方はmicroSDXCカードと共用で、携帯電話ネットワークはLTE DL Category 13およびUL Category 5をサポートし、対応周波数帯はは以下の通り。位置情報取得はA-GPSおよびGLONASS、Galileoに対応。

2G: 850, 900, 1800, 1900MHz
3G: Band 1, 2, 4, 5, 8, 19(6)
4G: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 18, 19, 20, 26, 28, 38, 40, 41

なお、モトローラ・モビリティ・ジャパンでは日本では国内すべての移動体通信事業者(MNO)の回線に対応しているとのことですが、これに楽天モバイルの移動体通信事業者(MNO)による携帯電話サービスは含まれていないということで、現時点で同社では「動作確認中」で時期は未定ながら対応する予定だとしています。

なお、お借りした製品では楽天モバイルのMNOによる携帯電話サービス(無料サポータープログラム)のSIMカードではうまく利用できませんでした(「4Gのみ」にしてAPNを設定することでデータ通信が利用でき、SMSは使えたものの、音声通話は発着信ができませんでした)。

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楽天モバイルのSIMカードを装着した場合に「4G LTE拡張モード」の項目が出てこなかったことがVoLTEが使えなかったことにつながりそう。画像右はNTTドコモ回線のプリセットされたAPN


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au回線(画像=左)とソフトバンク回線(画像=右)のSIMカードを装着したときに表示されるプリセットされたAPN

サイズは約158.4×75.8×8.27mm(最薄部)、質量は約188g。持ってみた印象としては思ったよりも分厚く重みがあるなと思いましたが、持ち比べてみると、確かに「iPhone 11 Pro Max」(約226g)や「Xiaomi Mi Note 10」(約208g)よりは軽いのはわかります。

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moto g8 plusを持ってみたところ


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付属の透明カバーを装着してみたところ


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大きさ比較として左からiPhone 11 Pro Max(約6.5インチ)、moto g8 plus(約6.3インチ)、iPhone XR(約6.1インチ)


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こちらはAndroidスマホで左からPixel 3a XL(約6.0インチ)、moto g8 plus(約6.3インチ)、Xiaomi Mi Note 10(約6.5インチ)


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ホーム画面(画像=左)とアプリ一覧画面(画像=右)。プリインストールアプリは非常に少なく、このうちのサードパーティー製となるFacebookもアンイストールが可能


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通知画面(画像=左)とクイックパネル画面(画像=右)。Motorola MobilityではPure Androidとしており、非常にシンプルなユーザーインターフェース(UI)となっている


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アプリ切替画面(画像=左)とロック画面(画像=右)。カメラは電源キーの2回押しで素早く起動できるほか、ロック画面からも簡単に使える


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内蔵ストレージは初期状態で約13.48GB使っており、残り約50GBが空いている。あまりストレージを使わない人ならデュアルSIMでmicroSDカードを利用せずに済むかもしれない。購入時は電源キー2回押しはアシスタント起動に設定


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日本語文字入力はGoogleの「Gboard」がプリインストール。ステレオスピーカー搭載で「Dolby Audio」にも対応


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Pure Androidながら独自機能として「Motoアクション」や「Motoディスプレイ」としてまとめて設定できるようになっている。スクリーンショットは縦に長い画面でも撮影可能


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認証画面(画像=左)と端末情報画面(画像=右)。技適は電波法が「018-190390」、電気通信事業法が「ADF19-0103018」。NFCを搭載するため「総務省指定」マークも掲載


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ハードウェア情報(画像=左)とベンチマークアプリ「AnTuTu Benchmark」(v8.2.1)による結果(画像=右)。総合スコアでは173813(174006、173846、173588)程度となっていた






記事執筆:memn0ck


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