新しいフラッグシップスマホ「ZTE Axon 20 5G」が登場!まずは中国で発売

ZTEは1日(現地時間)、世界初の“アンダーディスプレイカメラ”を搭載して真の“フルスクリーンデザイン”を実現した新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「ZTE Axon 20 5G」を発表しています。

まずは中国にて2020年9月1日(火)からZTEの公式Webストア( www.myzte.com、zte.jd.com、zte.tmall.com)などにて予約販売を開始し、順次発売するとのこと。価格は中国では2,198元(約34,000円)からとなっています。

なお、現時点では日本での展開は明らかにされていませんが、ZTEではSoftBank向け「ZTE Axon 10 Pro 5G」やZTE Axon 11 5Gベースと見られるau向け「ZTE a1 ZTG01」などを投入しており、世界初のアンダーディスプレイカメラ搭載ということで日本での発売も期待されます。

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ZTE Axon 20 5Gは同社のフラッグシップモデル「Axon」シリーズの最新機種で、ZTE Axon 11 5Gに続いてQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 765G 5G mobile platform」を搭載して価格を抑えつつ、ディスプレイパネルの下にフロントカメラを搭載した“アンダーディスプレイカメラ”が最大の特徴となっています。

アンダーディスプレイカメラは特殊な材料とデュアルコントロールチップ、独自ドライバー回路、特殊なピクセルマトリクス、自社開発の自撮りアルゴリズムなどの5つのコア技術によってアンダーディスプレイカメラの研究開発過程で数々の技術的課題を克服して実現したとのこと。

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またディスプレイとフロントカメラの性能をバランス良く実現するためにZTEでは新しい有機膜と無機膜を含む透明度の高い材料を採用し、フロントカメラへの光の入射を改善し、独立したデュアルコントロールチップとドライバー回路を内蔵することによってフロントカメラと従来のディスプレイとの色同期を可能にしています。

さらに独自のドライバー回路レイアウト設計と精密小型化部品を採用して干渉を回避し、フロントカメラへの影響を抑制し、特殊なマトリクスを作成してピクセルを最適化し、ディスプレイの整合性を向上させることによってより自然な表示を実現しています。

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その他にも自撮りのためのアルゴリズムはいくつかの照明条件の下でカメラの性能を最適化し、自動ダイナミックレンジ調整をサポートして写真の鮮明さと画像のコントラストを大幅に向上させています。これらに加え、画面内指紋センサーやディスプレイスピーカーなどによってノッチやパンチホールといった切り欠きなしでフルスクリーンデザインを実現しています。

ディスプレイはアスペクト比9:20.5の縦長な約6.92インチFHD+(1080×2460ドット)有機EL(OLED)で、10bit色表示やDCI-P3色域100%、HDR 10+、リフレッシュレート90Hz、タッチサンプリングレート240Hzをサポートし、前面だけでなく背面も3D曲面ガラスを採用し、ダブルショルダーラインの超薄型デザインでわずか約7.98mmの厚さとなっています。サイズは約172.1×77.9mm、質量は約198g。

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背面パネルは36種類の工程によって10層構造となっており、独特で高級感のある質感を実現しています。本体カラーは黑洞引力(ブラック)および流光海盐(ブルー)、紫月凌云(パープル)、幻影橙风(オレンジ)の4色が用意されています。なお、イギリスの著名イラストレーターであるサム・ファルコンナー氏とコラボレーションし、専用のパッケージを制作しているとのこと。

フロントカメラは約3200万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)を搭載し、リアカメラは像面位相差オートフォーカス(PDAF)に対応した1/1.72型の約6400万画素CMOS(1画素0.8μm)/広角レンズ(F1.8、35mm換算で25mm)と約800万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2、35mm換算で16mm、画角120°)、約200万画素CMOS/マクロレンズ(F2.4)、約200万画素CMOS/デプスカメラ(F2.4)のクアッド構成。

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主な仕様は6GBまたは8GB内蔵メモリー(RAM)および128GBまたは256GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット、4220mAhバッテリー、USB Type-C端子(USB 3.1)、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5.xGHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.1、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GNSS、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou)、DTS:X Ultra 3Dサウンド、など。

急速充電「Quich Charge 4+」(最大30W)の対応し、9つの温度センサーを搭載して本体の温度を正確に検知し、液冷チャンバーやカーボンナノファイバーサーマルパッド、グラファイトのトリプルインテリジェント放熱システムによって放熱能力を向上させており、ゲームをしたり、動画を見たりしても高熱にならないような設計になっているとのこと。

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またアルミフレームを採用しつつ、マザーボードや内部の部品から離れたフレームの外周面に12種類のアンテナを内蔵したことによってより高感度な信号受信が可能になり、より迅速なネットワーク検索が可能になっているほか、スーパーアンテナ2.0によって360°のインテリジェントなクローズドループチューニング技術を搭載した最先端のPDSアンテナで、ネットワーク接続の安定性と通信速度を向上させています。

センサー類は加速度センサーおよび近接センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー、電子コンパスを搭載。OSはAndroid 10ベースの独自ユーザーインターフェース「MiFavor 10.5」をプリインストール。携帯電話ネットワークは5G NR方式におけるSAおよびNSAをサポートし、中国向けの対応周波数帯は以下の通り。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)が2つのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)をサポート。

5G: n41/38/78/77/28/1/3/7
FDD: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/26/28
TDD: B34/38/39/40/41
UMTS: B1/2/4/5/8
GSM: B2/3/5/8
4*4MIMO LTE: B1/3/7


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記事執筆:memn0ck


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