高コスパなエントリースマホ「OPPO A73」のカメラ機能をチェック! |
既報通り、オウガ・ジャパン(旧:オッポジャパン)はOPPO Mobile Telecommunications(以下、OPPO)製の最新スマートフォン(スマホ)「OPPO A73(オッポ・エーナナサン)」(型番:CPH2099)を日本でSIMフリーにて2020年11月20日(金)から順次販売している。そんなOPPO A73をオウガ・ジャパンからお借りし、前回のレビューに続いて今回はカメラ機能のレビューをしていく。
なお、価格(金額はすべて税込)はオープンながら希望小売価格およびOPPO公式の楽天市場店やPayPayモール店では30,800円となっている。一方、記事を執筆している2021年1月3日時点では大手Webストア「Amazon.co.jp」においてネービー ブルーが25,910円、ダイナミック オレンジが25,989円と2万円台半ばで販売されている。
取扱店としては上記のほか、ECサイトではひかりTVショッピング、量販店ではエディオンや上新電機、ノジマ、ビックカメラグループ、ヤマダ電機、ヨドバシカメラ、WonderGOO、通信事業者では移動体通信事業者(MNO)の楽天モバイルをはじめ、仮想移動体通信事業者(MVNO)のIIJmioやイオンモバイル、エキサイトモバイル、X-mobile、QTmobile、goo Simseller、NifMo、BIGLOBEモバイル、Fiimo、LINEモバイル、LinksMateで取り扱われている。
まずは本体背面に搭載されている4つのカメラについておさらいしておこう。背面の角部分にスクエア状のカメラモジュール内にレンズとセンサーをそれぞれ4セット備えており、その横にフラッシュライトを配置している。各カメラのスペックは以下の通りだ。
・約1600万画素CMOS/メイン(広角)カメラ(F2.0)
・約800万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2、画角119°)
・約200万画素CMOS/モノクロカメラ(F2.4)
・約200万画素CMOS/ポートレート(ToF)カメラ(F2.4)
一方、本体前面には画面上部中央にしずく型の小さなノッチ部分が配置され、そこに約1600万画素CMOS/広角カメラ(F2.2)を搭載している。なお、本記事ではこのフロントカメラについても試してみたので後半で紹介していく。
標準のカメラアプリを起動すると、まず「写真」モードで立ち上がり、画面を左右にフリックすると撮影モードが切り替わる。
また「その他」には「ステッカー」や「Google Lens」、「エキスパート」、「パノラマ」、「テキストスキャナー」、「エクストラHD」、「スローモーション」、「タイムラプス」といった撮影モードを利用することができる。
ちなみに「エキスパート」はISOやシャッタースピード、ホワイトバランス、MF(マニュアルフォーカス)、EV(Exposure Value:露出値)を手動で設定できるマニュアルモードのことだ。
最初に「夜景」モードについて触れておこう。これまでのOPPOのスマホでは夜景を鮮やかに撮影できる「ウルトラナイトモード」に対応した機種があるのだが、OPPO A73はその「ウルトラナイトモード」には対応していない。つまり、OPPO A73は「夜景」モードこそ搭載しているものの、これは決して「ウルトラナイトモード」のことではない。
実際に通常モードにあたる「写真」モードと「夜景」モードを撮り比べてみたが、正直ほとんど違いがない。もちろん良く見れば「夜景」モードでは白飛びが抑えられていたり、暗い部分はしっかり暗くなっていたりと違いは確認できるが、パッと見て明らかに違う写真という印象は受けない。
サッと撮ってTwitterやSNSなどにサクッと載せる程度であれば正直「写真」モードでも「夜景」モードでもどっちで撮っても良いレベルとなっているため、モードを切り替える手間を考えれば、「写真」モードで良いのではないだろうか。
筆者はOPPOの他機種に搭載されている「ウルトラナイトモード」がお気に入り機能のひとつなので非対応なのはとても残念だ。とはいえ、撮影画像のように夜景で白飛びや黒潰れがひどいということはなくしっかりと撮影はできるので安心して利用できるだろう。
「写真」モードで画面右上の3本線メニューをタップした画面(画像=左)、「ポートレート」モードで左上のアイコンをタップするとぼかしの調整ができる(画像=左から2枚目)、「ポートレート」モードで中央のアイコンをタップすると「ライブフィルター」が起動する(画像=右から2枚目)、「ポートレート」モードで画面右上の3本線メニューをタップした画面(画像=右)
また「夜景」や「ビデオ」、「写真」、「ポートレート」のいずれも、画面右上のアイコンをタップして「設定」を開くことができる。「写真」「ポートレート」では右上のアイコンは3本線メニューになっており、タップすることでメニューが表示されその中に「設定」アイコンがある。
なお、「ライブフィルター」は「夜景」以外の「ビデオ」「写真」「ポートレート」の各モードでも利用できる。「写真」では画面上部中央の「AI」アイコンをタップして「AIダズルカラー」のON/OFF切り替えができる。
「ポートレート」では画面上部左上のアイコンをタップすることで背景のぼかしレベルを調整することができるほかに、ライブビューの右下にある黄色い女性マークのアイコンをタップすることで「AI美化処理」のゲージが表示されレベルを調整することもできる。
各モードとも上部のメニュー構成が少しずつ異なっているのが気になるが、半分くらいは共通する内容なので難しく感じることはなかった。
「設定」の画面はシンプルで、「全般」や「写真」、「ビデオ」の各項目で各種設定ができるが、ON/OFFの切り替えがほとんど。
「設定」内にある「透かし」は「機種名」や「日付&時間」、「位置」と「カスタム」で入力した文字を撮影した静止画の左下に表示する機能だ。デフォルトではすべてOFFになっているため、利用する場合はONに切り替える必要がある。
「透かし」を入れることで自分が撮影した写真であることや、いつどこで撮影したのかがすぐに確認できる。また、任意のテキストを入力することでさりげなく写真の中にメッセージを入れることもできる。ただし、「カスタム」で入力した文字の先頭には、コピーライトマーク「(c)」が自動的に付くため、メッセージではなく撮影者や掲載媒体など、著作者のネームを入れることを想定した仕様となっているようだ。
使ってみると設定の画面でのプレビュー機能がなく、撮影時のライブビュー画面でもプレビューがないため、撮影後に画像を確認するまで「透かし」が反映されていることがまったくわからないのは不便だと感じた。多様する機能ではないかもしれないが、今後の改善を期待したい。
「夜景」および「ビデオ」、「写真」の各モードでは、ライブビュー下部分の「・・・」をタップすることで「ワイド(超広角)」や「1X」、「2X」、「5X」の切り替えが可能。なお、撮影した画像データの解像度から「ワイド」は約800万画素の超広角カメラを使用しており、その他の「1X」や「2X」、「5X」は約1600万画素のメインカメラを使用しているようだ。解像度が異なるため、ワイドで撮影したほうが1枚当たりの画像のデータ量は少ない。
AIによるシーン識別機能と、色補正機能を合わせることで最適な補正ができる「AIダズルカラー」は画面上部のアイコンをタップするだけで簡単にON/OFFの切り替えができる。「AIダズルカラー」によるポートレート認識は色補正がメインで、「ポートレート」モードは背景をぼかして被写体を際立たせる写真が撮影できるという違いがある。
被写体が1人の場合は「ポートレート」モードのほうが背景をぼかして人物を際立たせて見栄えのよい写真を撮影できるが、複数人で撮影する場合はそうはいかない。
横並びでならともかく、前後に何人かいる場合は後方の人物がぼけてしまったり、人物はぼけなかたっとしても背景だけぼけて距離感が不自然になってしまったりするため、複数人での撮影は「ポートレート」モードは使わず「写真」で「AIダズルカラー」ONで撮影するのが無難だろう。
ここからはフロントカメラの機能を見ていこう。基本的にはリアカメラと同じようなユーザーインターフェース(UI)になっているが、「ポートレート」モードに「AIビューティー」のメニューが表示され、撮影前に細かな設定が可能になっている。ここに表示されるのは「美肌」や「細い顔」、「より大きな目」、「より小さな鼻」、「顎」、「より小さな顔」、「タッチアップ」、「3D」の8つアイコンでそれぞれタップすることでライブビュー下部にバーが表示され0~100%の間で画面を見ながら設定できる。
フロントカメラで「夜景」モードがあるのはなかなか珍しいが、やはりリアカメラと同様、通常モードの「写真」モードと比べても目に見えて大きな違いはなかった。ただ、「夜景」や「写真」とは異なり「ポートレート」で撮影すると背景をぼかして撮影できる。もちろん、インカメラもアウトカメラ同様に背景のぼかしレベルを調整することもできる。
いかがだったろうか。元々OPPOのスマホは日本参入時には「カメラフォン」として画質の良さや充実したカメラ機能がウリだったので、なんとなく撮影してもしっかりした写真が撮れるだけでなく、さまざまな撮影モードや「AIビューティー」なども搭載し安心して撮影できる印象だ。
まだまだ紹介しきれないほど、いろいろな機能やモードが搭載されているので、OPPO A73に触れる機会があれば、ぜひカメラ機能を試してみてほしい。前回も紹介したが、最後にOPPO A73をじっくりと操作した動画を紹介しておく。
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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