京セラが高耐久端末事業についての説明会を開催!次期TORQUEスマホは5G対応で今春発表に

京セラは9日、オンラインにて『30th Anniversary 特別企画「携帯通信機器事業に関する記者説明会」』の第3弾「高耐久端末事業」を開催し、5Gの本格拡大を見据えた高耐久端末事業の今後の展望を説明しました。

その中で日本国内で展開している高耐久に対応したタフネススマートフォン(スマホ)「TORQUE」シリーズにおいて5Gに対応した次期モデルを今春に発表予定であることを明らかにしました。資料では「Coming Soon」となっており、後日改めて発表されるとしています。

また北米では今年1月にSnapdragon 765G 5G Mobile Platformを搭載した「DuraForce」シリーズ初の5G対応スマホ「DuraForce Ultra 5G UW」を発表しており、2月以降に発売予定となっているとのことで、京セラとしては5Gの本格展開に向けて同社が得意とする高耐久と5Gを組み合わせて独自性のある商品ポートフォリオで事業を拡大していくとのこと。

さらに昨年10月に参考出展として発表されたSnapdragon 866 5G Mobile Platformを搭載した5G対応の高性能モバイルルーター「5Gコネクティングデバイス(型番:KC-R901)」についても多くの引き合いがあり、今春に本格販売を予定しているということです。

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京セラはで2007年にアメリカ(以下、米国)にて米国国防総省の規格「MIL-STD-810F」(以下、MIL規格)に準拠したフィーチャーフォン(従来型携帯電話)を発売したのが高耐久端末のはじまりで、その後、スマホに移行した後に日本国内でも2014年から高耐久モデルを販売しており、これまでにTORQUEシリーズやDura Forceシリーズとして展開してきています。

同社の高耐久端末は全世界で累計出荷台数1100万台を超え、日本国内では累計140万台を出荷しているとのこと。なお、グローバル市場において「高耐久」の定義がないため、高耐久端末の出荷位台数で世界一とは言えないものの、登壇した京セラ 通信機器事業本部 通信事業戦略部 第1法人ビジネスユニットの湯浅紀生氏は「誇れる数」としていました。

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高耐久端末についてはそういった市場が元からあったから参入したわけではなく、北米で携帯電話端末事業を展開している中で、寒冷地や乾燥地にてそれらに耐えうる商品を求める声があり、それに応える商品を開発したのがきっかけであり、その後も利用者からのニーズをフィードバックしてさまざまな耐久性や機能に対応してきたほか、故障などによる返却品の検証も次の製品に生かされているとのこと。

例えば、2014年に発売した「TORQUE G01」でMIL規格の11項目の試験をクリアしていましたが、落下試験は高さ1.22メートルからラワン材へでしたが、続く「TORQUE G02」ではMIL規格の21項目に増え、世界で初めて海水への耐性にも対応し、落下試験も高さ1.5メートルからに変更されました。さらに最新の2019年に発売された「TORQUE G04」での落下試験は高さ2メートルから鉄板へとなっています。

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単に耐えるのではなく、より長く使えるようにも工夫されており、傷がつきにくく割れにくい強化ガラスの上に耐擦傷性の高いコーティングを施したアクリルスクリーンを貼り合わせることによってさらに割れにくく、仮にガラスが割れてしまっても飛び散りにくい「ハイブリッドシールド」を採用するなどしています。

このハイブリッドシールドは利用者の声から発案され、現在は同社が特許を保有しているということです。またTORQUEシリーズではさまざまな利用シーンを想定し、落下試験においても連続落下試験というMIL規格にはない独自試験も行っており、高さ1メートルで500回の連続落下にも耐えるように開発されているという。

これらによってTORQUEシリーズではガラス割れによる返品や修理の回数が5分の1に激減したとのこと。この他にも手袋をしたり、濡れた手でも操作できる「グローブタッチ」や「ウェットタッチ」にも対応していたり、交換パーツの拡充などにも取り組み、電池パックやバッテリーカバーだけでなく、USBカバーや前面パーツも自分で交換可能となっており、こうした取り組みは利用者から非常に好評だという。

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こうした高耐久へ対応するために欠かせないのがシミュレーションだとのことで、シミュレーションを繰り返すことによって外装や構造、ネジの位置などを決定し、特徴ある四隅のバンパーや軽量化につながっているそうです。一方、高耐久端末のために開発した機能をそれ以外の端末などに応用する横展開も行っており、中でも泡ハンドソープで洗えるスマホは好評だとのこと。

こうしたことから同社ではライトな耐久性を持った「ライトラグスマホ」の展開にも力を入れており、ケースを付けずにビジネスでもプライベートでもアウトドアでも気軽に持ち歩ける製品を今後も投入していく予定だとしています。その他、高耐久を活かしてスマホ以外の製品も展開していき、すでに発表しているタブレット「DIGNO Tab」が2月に発売されるほか、昨年12月に発表した「KC-PS701」は自営無線システム「MCAアドバンスの対応無線機」に採用されているということです。

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記事執筆:memn0ck


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