ピーアップの新スマホ「Mode1 GRIP」の外観や基本機能などをチェック! |
既報通り、携帯電話ショップ「テルル」やキャリアショップの運営などを行っているピーアップ(P-UP)の子会社であるP-UP Worldが新しいSIMフリースマートフォン(スマホ)「Mode1 GRIP(モードワン グリップ)」(型番:MD-05P)を発表しました。
本機はP-UP Worldが自社で展開しているオリジナルブランド「Mode1」シリーズの新製品として「スリムでちょうどよいサイズ」をコンセプトとしたAndroidスマホとなっており、ここ最近では珍しくなった5インチディスプレイを採用し、片手でしっかりと持って使える絶妙なコンパクトサイズとなっています。
またこのサイズ感が最大の特徴ではありますが、そのスペックや機能も実際の利用において過不足ない必要十分なものとなっており、おサイフケータイ(FeliCa)には対応しないものの、防水・防塵(IP65)やワイヤレス充電、赤外線機能、ストラップ穴、NFC Type A/Bなどに対応しています。
発売日は2021年10月10日(日)となっており、これはピーアップの本社所在地が東京都北千住(せんじゅう)であることに因んでいるとのことで、同社では地元愛で決めた大事な点だとしています。なお、本体価格は希望小売価格で22,000円(税込)です。
今回、発売に先立って同社よりMode1 GRIPを試させていただくことができましたので、まずは開封して外観や基本機能などを写真を交えて紹介します。
【実用レベルを維持しながらも持ちやすくて軽い5インチボディ】
「Mode1 GRIP」の前面と背面
Mode1 GRIPはピーアップワールド(ピーアップ)の自社ブランドで展開しているAndroidスマートフォンMode1シリーズのスマートフォンで、2019年に発売された「Mode1 RR」以来の約2年ぶりの新モデルとなります。
最大の特徴は成人女性の手でもしっかりと握って保持できるコンパクトな本体サイズで、「GRIP」の名に偽りのないものとなっています。
近いコンセプトと性能のスマートフォンに楽天モバイルの「Rakuten Hand」がありますが、Rakuten HandがeSIM専用であったりメモリーカードに対応してない代わりにおサイフケータイが利用可能で合ったりといくつもの違いがあります。(性能の違いについては記事後半でスペックの比較を掲載します。)
話をMode1 GRIPの紹介に戻りましょう。Mode1 GRIPの外形は長さが約138mm、横幅が約56mm、厚さが約10mmで本体重量は約140g。SoC(チップセット)はMediaTek製のハイミドル向けのHelio P70(オクタコア)で、動作メモリーは4GB RAM。本体ストレージは64GBです。
バッテリー容量は2,620mAhでUSB Type-C端子からの有線接続の充電、および非接触充電のqi(チー)に対応しています。
表側には約5インチのディスプレイに約2,500万画素のインカメラ、通話用スピーカー、光および近接センサーが配置されています。
背面側には約4,800万画素(標準)+ 約800万画素(広角)のデュアル構成のメインカメラと撮影用ライト、qi充電用の受信部がピーアップのロゴマークの下にあります。
Mode1 GRIPの天面
Mode1 GRIPの底面
天面側には動画撮影用マイクと赤外線ポート(後述)が、底面側には外部スピーカーとUSB Type-C端子、通話用マイク、ストラップホールがあります。
本機は最近の国内メーカーが販売するスマートフォンとしては珍しく、赤外線ポートが搭載されているのですが、赤外線ポートを利用するアプリはインストールされていません。ですが、ユーザー自身で、GooglePlayストアから赤外線リモコン対応アプリをインストールすることで、本機にスマートリモコンの機能を持たせることが可能です。エアコンやテレビなどの電源をリモコンアプリで設定すると、本機からの操作だけで登録した機器のオンオフが可能になるので是非導入しておきましょう。
そして、底面側にはこれまた最近のスマホでは珍しいストラップホールがあります。最近のスマホの場合、ストラップを利用したい人の場合、カバーやケースなどにストラップホールがついているのを利用することが多い(そもそもストラップを使わない人も少なくはないですが)のですが、本機はそのままストラップを利用できるために是非、活用したいところ。
実はとっても貴重な本体にストラップホールを備えたスマホだったりします。
Mode1 GRIPの左右側面。左側面側の赤いボタンが電源キー。
左側面にはSIM・メモリーカードスロットと電源ボタンがあり、右側面には音量キーと指紋センサーがあります。
昨今のスマホに多い電源キーが指紋センサーを兼ねたものになっておらず、指紋センサーが側面配置なのにそれぞれが独立しているというちょっと変わり種です。
SIMカードスロットは2基で、片方はMicroSDカードとの排他で、DSDV(DualSIM DualVoLTE)に対応していますが、SIMカードを2枚同時に利用する場合はMicroSDカードが利用不可能となります。対応のMicroSDカードの容量はSDXC256GBまでとなります。
SIM・メモリーカードカードスロットを取り出したところ
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
Mode1 GRIPのホーム画面
Mode1 GRIPのホーム画面はGoogleアプリ(旧:Discover)を含めた2面構成となっています。プリインストールアプリはGoogle製のGoogleアプリやGoogleマップ、GmailなどのGoogle純正アプリ以外は全く入っていないためアプリケーションドロワー(アプリ一覧)のも非常にシンプルです。
プリインストールされているアプリケーション一覧。スクショ1枚に全部収まるほど少ない。
ただし、筆者の個人的な感想としては「赤外線ポートがあるのであれば、リモコンアプリくらいは入れていても良かったのでは」とも思いました。
サードパーティ製のアプリが一切入っていないため、アプリのインストールやセットアップなどは全て自身で行う必要があり、諸々の設定が不得意な人や詳しい家族や有償のセットアップ代行サービスなどに頼っていた人、スマホ初心者にはちょっと手間に感じるかもしれません。(筆者は諸々のセットアップを楽しいと感じる方なので、むしろ喜んでますが)
【同梱品など】
個装箱と本体以外の付属品
本体以外の付属品としては、マニュアル類2部(取扱説明書とクイックスタートガイド)、保証書、本体保護ケース(プラ製)、SIMピンが同梱されています。
付属のUSB(Type-C)ケーブルはMode1ロゴの入った赤(!)。筆者はもうこれだけでも嬉しい。
【ほぼ同じ大きさのスマホ、Rakuten Handと性能を比べてみる】
実用的なディスプレイサイズを維持しつつもコンパクトなMode1 GRIPですが、比較の対象になりそうなコンセプトとスペックの比較的近い端末に楽天モバイルのオリジナルスマホ「Rakuten Hand」があるので、ざっくりとスペック比べてみました。
Mode1 GRIPは非接点充電のqiや赤外線ポートに対応している一方で、Rakuten Handにはおサイフケータイやディスプレイが有機ELだったりとそれぞれに異なる長所があります。
Mode1 GRIPは通信キャリアから販売されていない、広い販路で取り扱われるキャリアフリーのスマホであり、楽天モバイル以外でもVoLTEが利用できる(Rakuten Handは楽天モバイル以外でのVoLTE非対応)ほか、GSM(2G)での通話にも対応しているため、海外へ持ち出して現地のSIMカードを使っての通話が可能(メーカーとしては国内準拠の製品であり、自己責任となりますが)なため、汎用性ではMode1 GRIPに軍配があがります。
Mode1 GRIPはテルルの各店舗のほか、「+Style」や「ヨドバシカメラ」、「ビックカメラ」などの量販店やECサイトなどでも販売予定とのことです。
興味の湧いた方は是非、一度お店で実機に触って確かめてみましょう。(テルルのお店なら発売日以降であれば、ほぼ展示されているかと思われます。)
というわけで、今回は「Mode1 GRIP」の外観や基本スペック、プリインストールアプリなどの紹介をお送りしました。
次回は、実際に使ってみて気が付いた点、長所や気になったところなどをまとめてお送りしようと思います。お楽しみ。
【2021年10月10日発売】 PUP ピーアップ Mode1Grip Gray「MD05PG」Helio P70 5.0型 メモリ/ストレージ:4GB/64GB nanoSIM×2 DSDV対応 ドコモ / au / ソフトバンク対応 SIMフリースマートフォン
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・Mode1 GRIP(型番:MD-05P)
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「Mode1 GRIP」の前面と背面
Mode1 GRIPはピーアップワールド(ピーアップ)の自社ブランドで展開しているAndroidスマートフォンMode1シリーズのスマートフォンで、2019年に発売された「Mode1 RR」以来の約2年ぶりの新モデルとなります。
最大の特徴は成人女性の手でもしっかりと握って保持できるコンパクトな本体サイズで、「GRIP」の名に偽りのないものとなっています。
近いコンセプトと性能のスマートフォンに楽天モバイルの「Rakuten Hand」がありますが、Rakuten HandがeSIM専用であったりメモリーカードに対応してない代わりにおサイフケータイが利用可能で合ったりといくつもの違いがあります。(性能の違いについては記事後半でスペックの比較を掲載します。)
話をMode1 GRIPの紹介に戻りましょう。Mode1 GRIPの外形は長さが約138mm、横幅が約56mm、厚さが約10mmで本体重量は約140g。SoC(チップセット)はMediaTek製のハイミドル向けのHelio P70(オクタコア)で、動作メモリーは4GB RAM。本体ストレージは64GBです。
バッテリー容量は2,620mAhでUSB Type-C端子からの有線接続の充電、および非接触充電のqi(チー)に対応しています。
表側には約5インチのディスプレイに約2,500万画素のインカメラ、通話用スピーカー、光および近接センサーが配置されています。
背面側には約4,800万画素(標準)+ 約800万画素(広角)のデュアル構成のメインカメラと撮影用ライト、qi充電用の受信部がピーアップのロゴマークの下にあります。
Mode1 GRIPの天面
Mode1 GRIPの底面
天面側には動画撮影用マイクと赤外線ポート(後述)が、底面側には外部スピーカーとUSB Type-C端子、通話用マイク、ストラップホールがあります。
本機は最近の国内メーカーが販売するスマートフォンとしては珍しく、赤外線ポートが搭載されているのですが、赤外線ポートを利用するアプリはインストールされていません。ですが、ユーザー自身で、GooglePlayストアから赤外線リモコン対応アプリをインストールすることで、本機にスマートリモコンの機能を持たせることが可能です。エアコンやテレビなどの電源をリモコンアプリで設定すると、本機からの操作だけで登録した機器のオンオフが可能になるので是非導入しておきましょう。
そして、底面側にはこれまた最近のスマホでは珍しいストラップホールがあります。最近のスマホの場合、ストラップを利用したい人の場合、カバーやケースなどにストラップホールがついているのを利用することが多い(そもそもストラップを使わない人も少なくはないですが)のですが、本機はそのままストラップを利用できるために是非、活用したいところ。
実はとっても貴重な本体にストラップホールを備えたスマホだったりします。
Mode1 GRIPの左右側面。左側面側の赤いボタンが電源キー。
左側面にはSIM・メモリーカードスロットと電源ボタンがあり、右側面には音量キーと指紋センサーがあります。
昨今のスマホに多い電源キーが指紋センサーを兼ねたものになっておらず、指紋センサーが側面配置なのにそれぞれが独立しているというちょっと変わり種です。
SIMカードスロットは2基で、片方はMicroSDカードとの排他で、DSDV(DualSIM DualVoLTE)に対応していますが、SIMカードを2枚同時に利用する場合はMicroSDカードが利用不可能となります。対応のMicroSDカードの容量はSDXC256GBまでとなります。
SIM・メモリーカードカードスロットを取り出したところ
【ホーム画面とプリインストールアプリ】
Mode1 GRIPのホーム画面
Mode1 GRIPのホーム画面はGoogleアプリ(旧:Discover)を含めた2面構成となっています。プリインストールアプリはGoogle製のGoogleアプリやGoogleマップ、GmailなどのGoogle純正アプリ以外は全く入っていないためアプリケーションドロワー(アプリ一覧)のも非常にシンプルです。
プリインストールされているアプリケーション一覧。スクショ1枚に全部収まるほど少ない。
ただし、筆者の個人的な感想としては「赤外線ポートがあるのであれば、リモコンアプリくらいは入れていても良かったのでは」とも思いました。
サードパーティ製のアプリが一切入っていないため、アプリのインストールやセットアップなどは全て自身で行う必要があり、諸々の設定が不得意な人や詳しい家族や有償のセットアップ代行サービスなどに頼っていた人、スマホ初心者にはちょっと手間に感じるかもしれません。(筆者は諸々のセットアップを楽しいと感じる方なので、むしろ喜んでますが)
【同梱品など】
個装箱と本体以外の付属品
本体以外の付属品としては、マニュアル類2部(取扱説明書とクイックスタートガイド)、保証書、本体保護ケース(プラ製)、SIMピンが同梱されています。
付属のUSB(Type-C)ケーブルはMode1ロゴの入った赤(!)。筆者はもうこれだけでも嬉しい。
【ほぼ同じ大きさのスマホ、Rakuten Handと性能を比べてみる】
実用的なディスプレイサイズを維持しつつもコンパクトなMode1 GRIPですが、比較の対象になりそうなコンセプトとスペックの比較的近い端末に楽天モバイルのオリジナルスマホ「Rakuten Hand」があるので、ざっくりとスペック比べてみました。
Mode1 GRIP | Rakuten Hand | |
本体外形 | 約138 × 約56 × 約10(mm) | 約138 × 約63 × 約9.5(mm) |
本体重量 | 約140g | 約129g |
SoC(チップセット) | MediaTek Helio P70(8コア) | Qualcomm Snapdragon 720G(8コア) |
動作メモリー(RAM) | 4GB RAM | 4GB RAM |
本体ストレージ | 64GB | 64GB |
ディスプレイ | 約5インチ HD+(液晶) | 約5.1インチ HD+(有機EL) |
SIM・メモリーカードスロット | nanoSIM×2(スロット2はmicroSDカードとの排他設計) | eSIMのみ |
メイン(外部カメラ) | 約4,800万画素 + 約800万画素(標準+広角) | 約4,800万画素 + 約200万画素(広角 + 深度測位) |
バッテリー容量 | 2,620mAh | 2,630mAh |
インカメラ | 約2,500万画素 | 約1,600万画素 |
ネットワーク対応 | 2G(GSM)・3G(W-CDMA)・4G(LTE) | 3G(W-CDMA)・4G(LTE)※2G(GSM)非対応 |
Wi-Fi(無線LAN) | 2.4GHz/5GHz(802.11 a/b/g/n/ac) | 2.4GHz(802.11 a/b/g/n/ac) |
Bluetooth | 4.2LE | 5.0 |
非接触充電(qi) | 対応(5W対応) | 非対応 |
防水防塵機能 | 対応(IP65) | 対応(IPX2/IP5X) |
本体カラー | スタイリッシュホワイト/アーバングレイ | ブラック/ ホワイト /クリムゾンレッド |
その他 | 赤外線ポート・ストラップホールあり | おサイフケータイ対応 |
Mode1 GRIPは非接点充電のqiや赤外線ポートに対応している一方で、Rakuten Handにはおサイフケータイやディスプレイが有機ELだったりとそれぞれに異なる長所があります。
Mode1 GRIPは通信キャリアから販売されていない、広い販路で取り扱われるキャリアフリーのスマホであり、楽天モバイル以外でもVoLTEが利用できる(Rakuten Handは楽天モバイル以外でのVoLTE非対応)ほか、GSM(2G)での通話にも対応しているため、海外へ持ち出して現地のSIMカードを使っての通話が可能(メーカーとしては国内準拠の製品であり、自己責任となりますが)なため、汎用性ではMode1 GRIPに軍配があがります。
Mode1 GRIPはテルルの各店舗のほか、「+Style」や「ヨドバシカメラ」、「ビックカメラ」などの量販店やECサイトなどでも販売予定とのことです。
興味の湧いた方は是非、一度お店で実機に触って確かめてみましょう。(テルルのお店なら発売日以降であれば、ほぼ展示されているかと思われます。)
というわけで、今回は「Mode1 GRIP」の外観や基本スペック、プリインストールアプリなどの紹介をお送りしました。
次回は、実際に使ってみて気が付いた点、長所や気になったところなどをまとめてお送りしようと思います。お楽しみ。
【2021年10月10日発売】 PUP ピーアップ Mode1Grip Gray「MD05PG」Helio P70 5.0型 メモリ/ストレージ:4GB/64GB nanoSIM×2 DSDV対応 ドコモ / au / ソフトバンク対応 SIMフリースマートフォン
記事執筆:河童丸
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