Amazfitブランドのスマートウォッチ「GTR 3 Pro」や「GTR 3」、「GTS 3」が10月12日発売! |
スマートウェアラブル製品などをグローバル展開するZepp Health(ゼップ ヘルス)は12日、Amazfit(アマズフィット)の新たな主力製品として独自開発したウェアラブル向けOS「Zepp OS(ゼップ オーエス)」を採用した最新のスマートウォッチ「GTR 3 Pro(ジーティアール スリー プロ)」および「GTR 3(ジーティアール スリー)」、「GTS 3(ジーティエス スリー)」を2021年10月12日(火)に発売すると発表した。
販路はAmazfit公式オンラインストア(https://www.amazfit.jp/)や大手Webストア「Amazon.co.jp」、量販店、ECサイトなどで、価格(金額はすべて税込)はGTR 3 Proが39,800円、GTR 3が34,800円、GTS 3が28,800円。なお、ウォッチ部分がスクエア形状のGTS 3はオンラインのみで取り扱われる。
本記事では同日にメディア向けに開催された「『Amazfit』新ブランド戦略発表会」においてAmazfitの戦略紹介や新製品の特長などが紹介されたので、その様子をレポートする。
発表会ではまず、Amazfit代表者挨拶として、Zepp Healthの東アジアディレクターのJan Chan(ジェン チャン)氏のビデオメッセージを紹介した後、Zepp Health マーケティングマネージャー Donny Tang(ドニー タン)氏がAmazfitについての紹介や事業戦略などをオンラインでプレゼンテーションをした。
Amazfitは、Zepp Healthのプレミアムスマートウェアラブルデバイスブランドで、より多くの人々が前向きに生きられるように、生活に活力を与えるスマートな製品を作ることをブランドミッションとして掲げている。
日常利用からアウトドアスポーツまで使える様々なスマートウォッチやスマートバンドの他にも、完全ワイヤレスイヤホン、スマートレッドミル、スマート体組成計、スポーツギアなど、スポーツや健康に関するハードウェアを提供している。
Zepp Healthは2014年以降、1億台以上のウェアラブルデバイスを世界各国に出荷しており、現在Amazfitの製品は90以上の国と地域で販売されている。
2016年から2020年にかけてAmazfit製品の世界出荷台数は急増しており、Amazfitのスマートウォッチは世界各国で高いシェアを獲得しているという。特にヨーロッパやアジアでの市場シェアが高いとのこと。
また、現在は190の国と地域で1億人以上のアクティブユーザーを抱え、若者に好まれるブランドのひとつにもなっているのだという。若者に好まれる理由については語られなかったが、利用者の分析をしたところ20代から30代までの、いわゆる若者層の割合が多いとのこと。
事業戦略を説明するパートにおいて、Amazfitはビッグデータの集計や分析の経験が豊富であることが語られた。大量のバイオロジカルビッグデータを蓄積しており、例えば同社の製品が追跡したGPSの累積距離は1000億kmに達し、これは地球から太陽までの距離のおよそ684倍に相当するのだという。
他にも、心拍センサーは1200億時間以上の心拍数をモニタリングしていたり、記録した歩数が151兆歩に達したりと、その膨大なデータを蓄積している。同社では蓄積したビッグデータをもとに、健康や睡眠、心臓の健康、スポーツに関するホワイトペーパーを発行している。
また、カリフォルニア大学サンディエゴ校や中国科学技術大学とテクノロジーにおけるパートナーシップを結び、スタンフォード大学睡眠科学・医学センター、北京大学第一病院、中国国立呼吸器病臨床研究センター、広東南山医学革新研究所などと提携し、健康管理に関する研究やサービスの開発を進めている。
同社の最新のスマートウォッチには最先端技術として、第2世代の光学式心拍数センサー「BioTracker 2」と、「RealBeats(心拍数モニタリングAIエンジン)」「ExerSense(スポーツのスマートな認識)」「OxygenBeats(血中酸素レベルAIエンジン)」「SomnusCare(睡眠モニタリングAIエンジン)」「PAI(Personal Activity Intelligence:パーソナル・アクティビティ・インテリジェンス」の5つのAIバイオロジカルエンジンを採用した健康管理プラットフォームを構築しているとのこと。
スマートウォッチやスマートバンドを主力製品とする一方で、Amazfitの製品ラインナップは完全ワイヤレスイヤホンやフィットネスギアなどもあり、世界各国で販売上位の販売チャネルやパートナーと協力している点も同社の強みとなっている。
ドニー タン氏のプレゼン動画
続いて、日本国内正規代理店であるアースリボーンのセールスマネージャー 島田一(しまだ はじめ)氏が、今回発表されたスマートウォッチ「GT3シリーズ」について主な仕様や特長などを説明した。
今回ラインナップされたGTR 3 Pro、GTR 3、GTS 3は、GTシリーズとしては3世代目の製品であり、ウォッチ面の丸い形状を意味するRoundの頭文字をとったGTRと、ウォッチ面の四角い形状を意味するSquareの頭文字をとったGTSの2種類3モデルを用意した。このうちGTR 3 Proがもっともハイエンドとなっている。
GTR 3 Proのウォッチ部分の本体サイズは約46×46×10.7mm、軽量で耐久性に優れた航空機用アルミニウム合金を採用し、ストラップを含まない本体重量は約32g。カラーバリエーションは「ブラウンレザー」と「インフィニットブラック」の2色を用意し、バンドの素材はブラウンレザーが革、インフィニットブラックがフッ素ゴムでバンドの幅は約22mm。
ディスプレイは約1.45インチのULTRA HD AMOLED(有機EL)を搭載。強化ガラスや指紋付着防止コーティングを施したタッチスクリーンとなっており、解像度は480×480。ベゼルレスデザインで画面占有率は70.59%。滑らかで美しいディスプレイ表示を実現している。
150種類以上のウォッチフェイスや23種類の編集可能なモジュラーダイヤル、15種類のアニメーションウォッチフェイスを利用できる。
450mAhのバッテリーを内蔵し、充電時間は約2時間、5ATMの防水性能を備える。
独自のZepp OSを搭載しており、スムーズなアニメーション表示などの滑らかな操作性や充実したアプリ環境を実現しながら、消費電力も抑えられているとのこと。本体側面には手巻き時計を彷彿とさせるクラシックなクラウンも搭載しており、タッチパネルによる操作だけでなく、このクラウンを回して操作することもできる。
GTR 3 PROには、光学的な光をより効率的に利用できるという6PD(6つのフォトダイオード)バイオトラッカーPPG 3.0バイオメトリックセンサーを搭載することで、複数の健康指標を同時に追跡し、より正確かつ効率的に重要な健康データを取得できるとのこと。
多機能で多種多用なデータ取得やトラッキング(追跡)などができるGTR 3 Proは、
・美しい表示が可能な有機ELディスプレイ
・多数のウォッチフェイスやアニメーションウォッチフェイスが利用可能
・簡単に24時間健康管理が可能
・独自のZepp OSを搭載
・ナビゲーションクラウンを搭載
・一般的な使用で約12日間、バッテリーセーブモードで約30日間利用できるバッテリー持ち
といった点が基本性能としての特長だ。
GTR 3のウォッチ部分の本体サイズは約45.8x45.8x10.8mm、GTR 3 Proと同様にアルミニウム合金を採用しており、ストラップを含まない本体重量は約32gと軽量。カラーバリエーションは「サンダーブラック」と「ムーンライトグレー」の2色展開で、バンドはどちらもシリコン素材、バンドの幅は約22mm。
ディスプレイは約1.39インチのHD AMOLED(有機EL)を搭載し、強化ガラスや指紋付着防止コーティングを施したタッチスクリーンで解像度は454×454。ベゼルレスデザインで画面占有率は66%。
GTR 3 Proに比べ、やや本体サイズやディスプレイのサイズが小さく、解像度や画面占有率もわずかに低いが、一見するとほぼ同等の仕様となっている。
ウォッチフェイスも100種類以上と豊富ではあるものの、GTR 3 Proの150種類以上に比べると少ない。一方で、アニメーションウォッチフェイスは15種類と同等。
GTR 3 Proと同じく450mAhのバッテリーを内蔵し、充電時間は約2時間、5ATMの防水性能を備える。
GTR 3 Proの下位モデルのためスペックは幾分か落ちるものの、バッテリーの持ちは上位モデルのGTR 3 Proよりも優位で、一般的な使用で約21日間、バッテリーセーブモードでは約35日間の利用が可能だという。
GTS 3のウォッチ部分の本体サイズは約42.4x36x8.8mm、アルミニウム合金を採用しており、ストラップを含まない本体重量は約24.4gとGTR 3 ProおよびGTR 3よりもさらに軽量。カラーバリエーションは「グラファイトブラック」「アイボリーホワイト」「テラローザ」の3色展開で、バンドはいずれもシリコン素材、バンドの幅は約20mm。
ディスプレイは約1.75インチのULTRA HD AMOLED(有機EL)を搭載し、強化ガラスや指紋付着防止コーティングを施したタッチスクリーンで解像度は390 x 450。ベゼルレスデザインで画面占有率は72.4%。
GTR 3と同様、100種類以上のウォッチフェイスや15種類のアニメーションウォッチフェイスが利用可能。250mAhのバッテリーを内蔵し、充電時間は約2時間、5ATMの防水性能を備える。バッテリー容量は3モデルの中でもっとも少ないものの、一般的な使用で約12日間利用できるとしており、これはGTR 3 Proと同等のバッテリー持ちである。
GTS 3はGTR 3 ProやGTR 3よりも薄型軽量でスタイリッシュなモデルとなっている。
3モデルを比較すると、GTR 3 Proはスピーカー、Wi-Fi、ミュージックストレージ、Bluetoothコールをサポートしているが、GTR 3とGTS 3はサポートしていない点が大きく異なる。
また、価格についても、
GTR 3 Pro…39,800円
GTR 3…34,800円
GTS 3…28,800円
と、5千円から1万1千円の差がある。
デザインはもちろんだが、機能や価格も考慮してしっかりと検討してから購入するといいだろう。10月12日から販売開始をしているが、Amazfit公式オンラインストアにおいてGTR 3 ProやGTR 3は売り切れも発生しており、カラーバリエーションによっては11月発送予定となっている。また、前述の通りGTS 3はオンライン限定で販売されている。
島田一氏による製品説明動画
Amazfit GTR 3 PRO Teaser
Amazfit GTR 3 Teaser
Amazfit GTS 3 Teaser
Amazfit GTR 3 シリーズ プロモーション
Amazfit GTS 3 プロモーション
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記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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