次期スタンダードスマホ「Xperia 10 IV」と見られる製品がベンチマークに登場!写真はXperia 10 III

既報通り、ソニーが展開する「Xperia」ブランドの公式YouTubeチャンネル( https://www.youtube.com/sonyxperia )にて日本時間(JST)の2022年5月11日(水)16:00より「Xperia新商品発表会」を行うと案内しています。合わせて公開されたティザー動画ではフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 1」シリーズの次期モデルを発表することが予告されています。

Xperia 1シリーズの次期モデルはこれまで通りですと、現行モデル「Xperia 1 III」の次となるので「Xperia 1 IV」(仮称)となりますが、Xperiaブランドでは3年ごとに製品名がモデルチェンジされているため、Xperia 1 IVではないという噂もあり、その場合には「Xperia α1」や「Xperia 1Z」などが思い浮かびます。

一方、新たにベンチマークアプリ「Geekbench」の測定結果にソニー製のミッドレンジスマホ「XQ-CC54」が掲載され、Motherboardが「holi」かつCPUが2.21GHz×2+1.80GHz×6のオクタコアとなっているため、Qualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 695 5G Mobile Platform」(以下、Snapdragon 695 5G)を搭載していると見られます。

発表会ではXperia 1シリーズ以外にもスタンダードスマホ「Xperia 10」シリーズの次期モデル「Xperia 10 IV」(仮称)の発表も期待されており、Snapdragon 695 5Gを搭載しているのであれば、XQ-CC54がXperia 10 IVとなりそうです。なお、XQ-CC54は末尾が4なのでeSIM対応となり、その前が「5」なので欧州など向け、また内蔵メモリー(RAM)は6GBとなっています。

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ベンチマークアプリ「Geekbench」におけるXQ-CC54の結果。シングルコアで671、マルチコアで1877

Xperiaでは2019年よりフラッグシップモデル「Xperia 1」シリーズ、その小型モデル「Xperia 5」シリーズ、廉価モデル「Xperia 10」シリーズを中心に展開しており、今年も恐らく同じような製品ラインナップが登場すると予想されます。なお、日本市場ではエントリーモデルとして「Xperia Ace」シリーズも展開されています。

今回、そんなXperiaにおいて5月11日に新製品が発表されることが決まりました。これまで通りであれば、次期製品はXperia 1 IVやXperia 5 IV、Xperia 10 IV、Xperia Ace IIIとなりますが、前述通りにXperiaでは主力製品は3年ごとに製品名をモデルチェンジしており、それに習うなら次は「IV」にはならないことになります。

2010〜2012年:Xperia(arc、acro、acro HD、ray、PLAY、NX、SX、AXなど)
2013〜2015年:Xperia Z~Xperia Z5
2016〜2018年:Xperia XZ~Xperia XZ3
2019〜2021年:Xperia 1〜Xperia 1 III

一方で新製品発表のティザー動画では次期製品も「1」であることが予告されており、製品コンセプトはこれまでのXperia 1やXperia 10などを継承すると見られます。そうした中でこれまで認証情報やベンチマークアプリ結果からXperia 1 IVと見られる「XQ-CT**」、Xperia 5 IVもしくはXperia PROシリーズの次期製品と見られる「XQ-CQ**」が判明していました。

新たにミッドレンジモデルのXperia 10 IVと見られるXQ-CC**の存在も明らかとなりました。なお、**は任意の数字で、初めの*は4が日本向け、5が欧州など向け、6が北米向け、7が中国・ロシア向けとなり、末尾の*は1がシングルSIM、2がSIMカードが2つのデュアルSIM、4がSIMカードとeSIMのデュアルSIMとなります。

そのため、仮に日本におけるオープン市場向けメーカー版(いわゆるSIMフリーモデル)が販売されるとすれば、Xperia 10 IVが「XQ-CC42」(SIMカード×2)や「XQ-CC44」(SIMカード+eSIM)、Xperia 1 IVが「XQ-CT42」(SIMカード×2)や「XQ-CT44」、Xperia 5 IVが「XQ-CQ42」(SIMカード×2)や「XQ-CQ44」などとなります。

SoCSnapdragon 695 5GSnapdragon 690 5G
型番SM6375SM6350
製造プロセス6nm EUV[N6]
(TSMC製)
8nm LPP
(Samsung Semiconductor製)
CPU2.2GHz Kryo 660 Gold(Cortex-A78ベース)×2+1.8GHz Kryo 660 Silver(Cortex-A55ベース)×62.0GHz Kryo 560 Gold(Cortex-A77ベース)×2+1.7GHz Kryo 560 Silver(Cortex-A55ベース)×6
GPUAdreno 619Adreno 619L

また米連邦通信委員会(FCC)では「PY7-13961D」や「PY7-58237R」、「PY7-61863J」、「PY7-81713C」、「PY7-34943G」、「PY7-47198F」、「PY7-15465A」などの大量のWi-Fi 6に対応しないエントリーからミッドレンジクラスと見られる製品も認証を取得しているため、Xperia 10 IVにかなり多くのモデルが存在するか、他にXperia Aceシリーズの次期製品もあるのだと予想されます。

Xperia 10 IVが投入されるとすれば、日本でもこれまで通りにNTTドコモ版やau版、ワイモバイル版、楽天モバイル版、メーカー版などの登場が期待されます。なお、Xperia 10 IVのモデルとしては欧州など向けのXQ-CC54以外にもUserAgentでXQ-CC72も見つかっており、中国・ロシア向けも用意されているようです。ただし、UserAgentは比較的容易に改変できるため、偽装である可能性もあります。

Mozilla/5.0 (Linux; Android 12; XQ-CC72) AppleWebKit/537.36 (KHTML, like Gecko) Chrome/96.0.4664.104 Mobile Safari/537.36






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記事執筆:memn0ck


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