Edifierの最新ヘッドホン「WH500」を試す

EDIFIER INTERNATIONALが展開するオーディオブランド「Edifier(エディファイア)」において小型軽量のワイヤレスヘッドホン「Edifier WH500」が2022年11月4日(金)に発売された。

取り扱いは大手Webストア「Amazon.co.jp」や「楽天市場」など。Amazon.co.jpや楽天市場での通常価格(金額はすべて税込)は5,999円だが、発売に合わせて限定セールを実施している。

Amazon.co.jpでは2022年11月10日(木)までの期間に約20%OFFのクーポンが利用できる。クーポンコードは「EDFWH500」で、購入手続き時に適用することで割引価格の4,799円となる。

また楽天市場でも「WH500新品発売割引クーポン」を配布(https://bit.ly/3szFUjL)しており、Amazon.co.jpと同じくクーポン適用後は4,799円で購入可能。なお、これらの割引は数量限定のため、期間中でも終了する場合があるということなので注意したい。詳しくはAmazon.co.jpや楽天市場の各商品ページで確認して欲しい。

今回はそんなEdifier WH500をメーカーから提供いただいたので、外観や特徴などを写真や動画を交えながらレビューする。

■開封、同梱品をチェック

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個装箱正面

Edifierは、1996年5月に中国・北京で設立したオーディオメーカーで、現在では北米や南アメリカ、ヨーロッパ、中東およびアジア太平洋地域で事業を展開している。世界70カ国以上の代理店を通じて様々なオーディオ製品を提供している。

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個装箱背面


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個装箱下部側面


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内箱を取り出したところ


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内箱の蓋を開けたところ


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すべての内容物

薄いコンパクトな個装箱の裏面には6つの特徴が、日本語を含む5カ国語で、内容物がイラストで記載されている。個装箱の下部を開いて内箱を取り出して内容物を確認する。
内容物はヘッドホン本体の他に、
・USBケーブル(USB Type-C)
・安全上の重要事項の用紙
・Manual(取扱説明書)
これらが同梱する。

持ち歩き用に専用の収納ポーチやケースが付属するヘッドホン製品もあるが、Edifier WH500ではそうした収納するためのケースは同梱していない。また、ACアダプタも同梱していないため、別途用意する必要がある。

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小さく折りたたまれた「安全上の重要事項」の用紙は日本語を含む全25の言語で記載されている


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取扱説明書もかなり小さい


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取扱説明書の日本語ページ


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取扱説明書の日本語ページ(コントロール)

取扱説明書は全83ページのかなり小さな冊子で、多言語で記載されている。日本語を含め1言語あたり3ページだけの説明。日本語ページは19ページから21ページで「オン/オフ」「ペアリング」「リセット」「状態ライト」「コントロール」の5項目について説明されている。冊子自体が小さく、文字のサイズもかなり小さく読みづらい。

ワイヤレスイヤホン製品と同じフォーマットで同じサイズにしてコストカットしていることは容易に想像できるが、ヘッドホン製品で個装箱もそれなりのサイズがあるにも関わらず、取扱説明書や安全上の注意のサイズをここまで小さくして文字も読みづらくすることにユーザーメリットはないだろう。こうした点は今後改善してほしい。

■本体の操作や仕様をチェック

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ヘッドホン本体を手に持ったところ


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ヘッドホン正面


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イヤーパッド外面


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イヤーパッド内面


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折りたたんだ状態


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左から「ホワイト」「ブラック」「ブルー」

一般的なワイヤレスヘッドホンは250g~300g程度の重量があるが、Edifier WH500の重量は約172gと200gを大幅に切った軽量モデル。耳を覆う「イヤーカップ」タイプではなく、耳に当てる「オンイヤー」タイプを採用しているため、密閉感を有するノイズキャンセリング機能には対応しておらず、それなりの音漏れもある。

一方で、イヤーパッドは回転するため、内面を上向きにしてデスクに置けば、簡易スピーカーのように利用することもできる。

ヘッドホンとしてはかなり小型ではあるが、ワイヤレスイヤホンと比較すれば大きい。その分、内蔵バッテリーが大容量化できるため、最大40時間の長時間利用ができる。ワイヤレスイヤホン製品では充電ケースとセットで24時間程度の利用がだいたいの目安となっているが、それと比べると圧倒的に長時間利用することができる。また、10分の充電で約120分の再生が可能な急速充電にも対応している。

本体のカラーバリエーションは「ブラック」「ホワイト」「ブルー」の3色展開。

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ヘッドバンド左内面


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ヘッドバンド右内面


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ヘッドバンド外面のEdifierロゴ。このロゴは左右とも同じ位置にある


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イヤーパッド内面


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右のイヤーパッドには操作ボタンとLEDランプを搭載


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主な操作方法

イヤーカップではなく小型のイヤーパッドである点を除いては一般的なヘッドホンと大差はない。右のイヤーパッドには状態を知らせるLEDランプと操作ボタンを搭載している。3つのボタンがつながったボタンの中央は電源ON/OFFボタンとなっており、指の腹で識別できる程度には出っ張りがある。逆に上下の「+」「-」のボタンは、指の間隔だけではややわかりにくいため慣れが必要だ。

「M」ボタンは短押しで「ゲームモード」のON/OFF切り替えが可能。ゲームモードONの状態で80msの低遅延を実現する。

・中央の電源ボタン(音楽操作)…短押し1回で再生および一時停止、2秒長押しで電源ON/OFF、6秒長押しでBluetoothのペアリングモード起動
・中央の電源ボタン(通話時操作)…短押し1回で受話および終話、2秒長押しで着信拒否
・「+」ボタン…短押し1回でボリュームアップ、2秒長押しで曲送り
・「-」ボタン…短押し1回でボリュームダウン、2秒長押しで曲戻り
・「M」ボタン…短押し1回でゲームモードON/OFF、2秒長押しで音声アシスタント起動
なお、キーアサインは上記固定となっており、変更はできない。

ペアリングの操作方法について簡単に解説する。Androidスマートフォン(スマホ)では、Bluetoothの設定に進み、利用可能なデバイスに表示される「EDIFIER WH500」をタップしてペア設定をするだけだ。

Windowsパソコン(PC)では「Bluetoothとその他のデバイス」の画面でBluetoothをオンにした後→「Bluetooth またはその他のデバイスを追加する」→「Bluetooth マウス、キーボード、ペン、オーディオ、またはその他の種類の Bluetooth デバイス」を選択し「EDIFIER WH500 オーディオ」が表示されたらクリックする。次の画面で「接続」をクリックし、正常に接続できれば「完了」をクリックすればペア設定が完了する。

別の機器とペアリングする際は、既にペアリングしているすべての機器のBluetoothをオフにすることで、ヘッドホンがペアリングモードに移行する。もしくはヘッドホンの電源ボタンを6秒以上長押しするとペアリングモードが起動する。

ヘッドホンにはマイクが内蔵されており、通話も可能。また、通話時のノイズキャンセリング機能で相手にクリアな声を届けることができる。Bluetoothはバージョン5.2、A2DP、AVRCP、HFPのプロファイルに対応している。対応コーデックはSBC、30mmのダイナミックドライバー(スピーカー)を搭載し、再生周波数帯域は20Hz~20000Hz。ハイレゾや防水防塵性能には対応しない。また、オーディオジャックも搭載していないため、オーディオケーブルによる有線接続も非対応となっている。

■Edifier Connectアプリ

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「EDIFIER WH500」の画面(画像=左)、「サウンドエフェクト」の画面(画像=中央)、「シーンモード」の画面(画像=右)

ここからは、専用アプリ「Edifier Connect」を紹介する。スマホにアプリをインストールした後、アプリを起動する。あらかじめヘッドホンとスマホをBluetooth接続しておくとヘッドホンの機種を自動で認識して「EDIFIER WH500」の画面に推移する。この画面は横に移動でき、それぞれ「サウンドエフェクト」「シーンモード」の合計3画面が用意されている。

「サウンドエフェクト」画面では、「クラシック」「ダイナミック」「オーディオファン」の3つのアイコンから好みを音質を選択できる。

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「オーディオファン」の画面

「サウンドエフェクト」画面で「オーディオファン」のアイコンをタップするといわゆるイコライザーの画面に推移する。「オーディオファン」の画面では「Gain」「Q factor」「Frequency」の3つの項目を調整して、より自分好みの音質を作り上げることができる。

「シーンモード」はゲームモード(低遅延モード)のオン/オフの切り替えが可能だ。いずれの画面において、右上の「設定」アイコン(歯車マーク)をタップすることで「設定」画面に移動できる。

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「設定」画面(画像=左)と「ユーザーマニュアル」画面(画像=右)

「設定」画面では「製品名」の編集の他、
・ユーザーマニュアル
・聴覚保護
・プロンプト音レベル設定
・製品の電源を切る
・時限シャットダウン
・Bluetooth settings
・出荷時設定
これら7つの項目からそれぞれの設定変更などができる。

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「ユーザーマニュアル」の「オン/オフ」画面(画像=左)、「コントロール」画面(画像=中央)、「状態ライト」画面(画像=右)

「ユーザーマニュアル」では、前述の同梱品マニュアル(取扱説明書)同様、「オン/オフ」「ペアリング」「リセット」「状態ライト」「コントロール」の5つの項目の説明を閲覧できる。それぞれの項目をタップして表示を開いたり閉じたりでき、画面をピンチイン/アウトすることで表示の拡大および縮小が可能。

「プロンプト音レベル設定」は、ヘッドホンでボタン操作をした際の通知音のレベルが「0(無音)」から「15」まで1段階ずつ設定できる。「時限シャットダウン」は電源オフのタイマー設定ができるというもので、5分、15分、30分、1時間、3時間およびタイマーオフから選択できる。

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Edifier WH500を装着した状態


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操作しているところ


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Edifier WH500を首にかけた状態

ライトユーザー向けの製品ながら、低音もしっかり再生されており決して音質が悪いということはない。また、アプリの「サウンドエフェクト」でより好みの音質に設定できるのも好印象だ。

耳をがっつりと覆うタイプではないので音漏れは気になるが、一方で密閉型のヘッドホンが苦手な人や、疲れを感じやすい人には解放感があって使いやすいだろう。軽量コンパクトな点はかなりメリットであり、ヘッドホンとしては小さいが、ワイヤレスイヤホンよりは大きく、その分バッテリーが長時間持つのも嬉しい。

少し疲れた場合はデスクにおいて簡易スピーカーとして使えるため、テレワークや自宅で気軽に利用するスタイルには向いた製品だろう。

耳の穴に挿し込むワイヤレスイヤホンが苦手な人や、耳の穴が荒れやすい人にとっては、ちょうどいいアイテムかもしれない。アプリ対応で音質などのカスタマイズも可能な製品であることを考えると5,999円は破格だ。さらにクーポン適用で4千円台は気軽に試すこともできる。実は、なにげにカラーバリエーションのブルーやホワイトもかわいいので、かわいいカラーのヘッドホンを探している人にもオススメしたい。

最後に、開封からBluetoothのペアリング、試聴した感想などの動画と、専用アプリ「Edifier Connect」を操作しながら解説した動画を紹介するので参考にしてほしい。


S-MAX:軽量コンパクトなオンイヤータイプのワイヤレスヘッドホン「Edifier WH500」を開封!製品仕様や同梱品、音質、操作などをチェック【レビュー】


S-MAX:Edifier(エディファイア)製品向け専用アプリ「Edifier Connect」を「Edifier W220T」と連携させて解説【レビュー】


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[Image] QRコードアプリ名:Edifier Connect
価格:無料
カテゴリー:
開発者:
バージョン:
Android 要件:
Google Play Store:https://play.google.com/store/apps/details?hl=ja&id=com.edifier.edifierconnect

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[Image] QRコードアプリ名:Edifier Connect
価格:無料
カテゴリー:ユーティリティ
開発者:BEIJING EDIFIER TECHNOLOGY CO.,LTD.
バージョン:7.7.10
iTunes Store:https://itunes.apple.com/jp/app/id1403293252?mt=8

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