モトローラのFeliCa対応な日本独自スマホ第2弾「moto g53j 5G」と「moto g53y 5G」をフォト&ムービーレビュー! |
既報通り、モトローラ・モビリティ・ジャパン(以下、モトローラ)は7日、都内にて「モトローラ・モビリティ・ジャパン新製品記者発表会」を開催し、オールラウンドな機能を追求する「moto g」ファミリーにおいておサイフケータイ(FeliCa)に対応した日本独自モデルの5G対応エントリースマートフォン(スマホ)「moto g53j 5G(モデル名:XT2335-5)」(Motorola Mobility製)を発表しました。
発売日は2023年6月16日(金)で、オープン市場向けメーカー版(いわゆるSIMフリーモデル)として販売されます。価格(金額はすべて税込)はオープンながら市場想定価格および公式Webショップ「MOTO STORE」では34,800円で、販路はMOTO STORE以外にも量販店やECサイト、仮想移動体通信事業者(MVNO)で取り扱われ、一部の量販店やECサイトでは34,800円の10%(3,480ポイント)還元で実質31,320円となっています。
またMVNOではオプテージが提供している携帯電話サービス「mineo」では通常価格32,208円、インターネットイニシアティブが提供している携帯電話サービス「IIJmio」では通常価格31,000円でともに6月22日に発売され、IIJmioではキャンペーンによって7月3日(月)21:59までは特別価格14,800円からとなるほか、IIJmioモバイルサービスを利用している場合を対象に5,000円分の「選べるe-GIFT」をプレゼントするとのこと。
さらにモトローラではmoto g53j 5Gの発売を記念してキャンペーンWebページ( https://motorola-mobility.jp/moto-care/cp/ )にてエントリーの上でmoto g53j 5Gを購入し、購入日(アクティベーション日)から14日以内端末保証サービス「moto care月額プラン」に申し込んだ場合を対象にmoto care月額プランの料金が最大12カ月分(申込月含む)が無料になるキャンペーンを2023年8月31日(木)まで実施します。
一方、ソフトバンクおよびモトローラは7日、すでに紹介しているように携帯電話サービス「Y!mobile(ワイモバイル)」の新商品としてmoto g53j 5Gとほぼ同製品となる5G対応エントリースマートフォン(スマホ)「moto g53y 5G(モデル名:XT2335-4)」(Motorola Mobility製)を発表しました。こちらは発売日が2023年6月29日(木)で、発売に先立って6月23日(金)に予約受付を開始する予定です。
販路はワイモバイルショップや量販店などのY!mobile取扱店および公式Webショップ「ワイモバイルオンラインストア」などで、価格(金額はすべて税込)はワイモバイルオンラインストアなどの直営店では21,996円(分割なら611円/月×36回または917円/月×24回)となっており、ワイモバイルオンラインストアでは新規契約や他社から乗り換え(MNP)、機種変更において割引が実施されています。
moto g53j 5Gとmoto g53y 5Gの違いは内蔵メモリー(RAM)の容量と本体色のみとなっており、RAMはmoto g53j 5Gが8GB、moto g53y 5Gが4GB、本体色はmoto g53j 5Gがインクブラックおよびアーティックシルバーの2色展開、moto g53y 5Gがインクブラックおよびアーティックシルバー、ペールピンクの3色展開で、その他の仕様については携帯電話ネットワークの対応周波数帯を含めて同じとなっています。
今回はそんなmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gについて発表会の展示会場にて実際にタッチ&トライしてきましたので、外観や基本機能などを中心に写真や動画を交えて紹介したいと思います。なお、ソフトバンクではmoto g53y 5Gは同社が日本国内の通信事業者として独占販売となるとしています。
moto g53j 5Gおよびmoto g53y 5Gはオールラウンドな機能を追求するmoto gファミリーの中では中位クラスとなるmoto g5xの最新機種「moto g53 5G」の日本向けにおサイフケータイに対応するなどのカスタマイズされた独自モデルで、基本的な仕様はmoto g53 5Gがベースとなっており、5G対応ながらも価格を抑えたエントリーモデルとなっています。
製品名としては昨年に発売された「moto g52j 5G」の後継機種となりそうですが、モトローラではmoto g52j 5Gは非常に好評だったものの、価格をmoto g53j 5Gで5千円ほど安く、さらにmoto g53y 5Gに至っては2万円近く安くなった半額近くになっており、より多くの人に手に取ってもらえるように開発したとのこと。そのため、直接の後継機種というよりも少しターゲット層を変えた新製品という位置付けで、moto g52j 5Gもしばらくは併売されるという。
また昨今の急激な為替変更(いわゆる「円安」)の影響がありつつも価格を抑えるためにさまざまな工夫が行われており、一見するとmoto g52j 5Gからは「後継機種なのにスペックダウンした」と囚われがちではあるものの、価格を下げるためにユーザー体験(UX)を保ちながら価格と性能や機能のバランスを取った製品だと説明されています。
例えば、moto g52j 5Gとの違いとして大きく取り上げられるのはチップセット(SoC)の変更で、SoCはmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gはエントリー向けのQualcomm製「Snapdragon 480+ 5G Mobile Platform」(最大2.2GHz Kryo 460 CPUコア×8、最大650MHz Adreno 619 GPU)を採用しており、moto g52j 5Gがミッドレンジ向けのより性能の高いQualcomm製「Snapdragon 695 5G Mobile Platform」となっています。
またmoto g52j 5Gはモトローラのメーカー版としては初のおサイフケータイや防水・防塵(IP68準拠)に対応していたのに対し、moto g53j 5Gとmoto g53y 5Gはともにおサイフケータイには対応しているものの、防水は防滴クラスでIP52準拠となっているほか、画面サイズもmoto g52j 5Gは6.8インチでしたが、moto g53j 5Gとmoto g53y 5Gは6.5インチに変更されています。
ただし、その分だけmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gは小型・軽量化されており、moto g52j 5Gでは「重い」というフィードバックが多かったということなのでモトローラなりにニーズに応えた変更だということです。一方で小型・軽量化しているものの、バッテリー容量は5000mAhと変更がなく、しっかりと電池持ちの良さは引き継いでおり、さらにmoto g53j 5GについてはRAMを増量しています。
引き続いて画面の周りの縁(ベゼル)の狭いデザインで画面占有率(AA-TP)は89.47%に達しており、サイズは約162.7×74.66×8.19mm(最薄部)、質量は約183gで、実際にmoto g52j 5Gよりもかなり軽くなっており、ディスプレイは上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の縦長な約6.5インチHD+(720×1600ドット)TFT液晶(約269ppi)で、最大120Hzリフレッシュレートに対応しています。
またパンチホール部分には約800万画素CMOS/広角レンズ(F2.0)のフロントカメラが内蔵され、顔認証に対応しているほか、生体認証として本体右側面の電源キー部分に指紋センサーも搭載しています。背面パネルはプラスチック製ですが、サラサラとした手触りで指紋も付きにくくなっており、質感は価格なりで高級感はないものの、決して安っぽくはありません。
またmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gはこの価格帯としては珍しくデュアルステレオスピーカーを搭載しており、さらに3D音響効果「Dolby Atmos」にも対応しているは大きな特徴となっています。なお、3.5mmイヤホンマイク端子も引き続いて搭載。リアカメラは以下のデュアル構成で、メインセンサーは4つの画素を1つにまとめて明るく撮影できるピクセルビニング技術に対応しています。
・約5000万画素CMOS(1画素0.64μm、4in1、PDAF)/広角レンズ(F1.8)
・約200万画素CMOS/マクロレンズ(F2.4)
主な仕様は128GB内蔵ストレージおよびmicroSDXCカードスロット(最大1TB)、急速充電「TurboPower 18」(最大18W)、USB Type-C端子(USB 2.0)、マイク×2、IEEE802.11a/b/g/n/ac準拠(2.4および5GHz)の無線LAN(Wi-Fi)、Bluetooth 5.1、NFC Type A/B、位置情報取得(A-GNSS/GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)で、NFC/FeliCaはマイナンバーカード機能(スマホ用電子証明書機能)にも対応しています。
センサー類は近接センサー、加速度センサー、環境光センサー、ジャイロセンサー、SARセンサー、センサーハブ、電子コンパスを搭載。SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMに対応しています。携帯電話ネットワークの対応周波数帯は以下の通り。OSはAndroid 13をベースにした素のAndroidの操作性に近い独自ユーザーインターフェース「MYUI 4.0」をプリインストールしており、さまざまな「motoアクション」によるジェスチャー操作などに対応しています。
5G NR: n3/ n28/ n77/ n78
4G LTE: B1/B2/B3/B4/B8/B11/B12/B17/B18/B19/B26/B28/B38/B41/B42
3G W-CDMA: B1/B2/B4/B5/B8
2G GSM: 850MHz/900MHz/1800MHz/1900MHz
moto g53y 5Gの左右側面。右側にはGoogle アシスタントキーと音量上下キー、指紋センサーを内蔵した電源キーが配置、左側にはnanoSIMカード(4FF)とmicroSDカードのカードスロットトレイが配置しています
製品 | moto g53j 5G moto g53y 5G | moto g52j 5G |
画面 | 6.5型液晶 HD+(720×1600ドット) 120Hz対応 | 6.8型液晶 FHD+(1080×2460ドット) 120Hz対応 |
大きさ | 約162.7×74.66×8.19mm | 約171×76.8×9.1mm |
重さ | 約183g | 約206g |
SoC | Snapdragon 480+ 5G | Snapdragon 695 5G |
CPU | オクタコア (2.0GHz Kryo 460/Cortex-A76×2+1.8GHz Kryo 460/Cortex-A55×6) | オクタコア (2.2GHz Kryo 660/Cortex-A78×2+1.8GHz Kryo 460/Cortex-A55×6) |
GPU | Adreno 619 (650MHz) | Adreno 619 (840MHz) |
内蔵メモリー | 8GBまたは4GB | 6GB |
内蔵ストレージ | 128GB | 128GB |
外部ストレージ | microSDXC(最大1TB) | microSDXC(最大1TB) |
OS | Android 13 | Android 12 (発売時はAndroid 11) |
背面カメラ | 50MP(広角) 2MP(マクロ) | 50MP(広角) 8MP(超広角) 2MP(マクロ) |
前面カメラ | 8MP(広角) | 13MP(広角) |
電池容量 | 5000mAh | 5000mAh |
急速充電 | ◯(最大18W) | ◯(最大15W) |
FeliCa/NFC | ○/○ | ○/○ |
防水/防塵 | IP52 | IP68 |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) | ○(側面指紋、顔) |
またmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gの違いとしてはソフトウェア面でプリインストールしているアプリなどがあり、moto g53y 5Gには「5G LAB」や「あんしんフィルター」、「Y!mobileメール」などのワイモバイル向けアプリが追加されているほか、ロック画面にmoto g53j 5Gにはないニュースやエンターテインメント、スポーツなどの情報コンテンツを楽しめる「Glance」という機能が搭載されています。
moto g53j 5G(左)とmoto g53y 5G(右)の「設定」→「端末情報」→「ハードウェア情報」。RAMはmoto g53j 5Gが8GB、moto g53y 5Gが4GBであることがわかります
標準カメラアプリもmoto g53j 5Gとmoto g53y 5Gで共通となっており、写真や動画の他にポートレートやデュアル撮影、デュアル撮影動画、ナイトビジョン、スポットカラー、プロ、タイムラプスなどのモードが用意されています
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