シャープの2024年夏スマホ「AQUOS R9」をフォト&ムービーレポート! |
既報通り、シャープは8日、都内にて新製品発表会「AQUOS 2024 夏モデル」を開催し、同社が展開する「AQUOS(アクオス)」ブランドにおける新商品としてフラッグシップスマートフォン(スマホ)「AQUOS R9(アクオス アールナイン)」を2024年7月中旬以降に発売することを発表した。
日本においてはオープン市場向けメーカー版(いわゆる「SIMフリーモデル」)のほか、移動体通信事業者(キャリア)向けモデルとしてNTTドコモ版の「AQUOS R9 SH-51E」と、ソフトバンクの携帯電話サービス「ソフトバンク」版の「AQUOS R9(型番:A401SH)」を展開する。
販路はメーカー版は量販店やECサイト、仮想移動体通信事業者(MVNO)など、NTTドコモ版はドコモショップや量販店などのドコモ取扱店および公式Webストア「ドコモオンラインショップ」など、SoftBank版はソフトバンクショップや量販店などのSoftBank取扱店および公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などとなる。
価格は現時点では未定だが、メーカー版についてはオープンながら市場想定売価格が10万円前後(税込)となる見込みだという。残念ながら今回の発表会で展示されていたのは画面表示はされているものの、操作ができない状態での参考展示のみだったが、外観を中心に写真や動画を交えて簡単に紹介する。ただし、外観も簡易的な部分もあったため、参考程度にご覧いただきたい。
AQUOS R9は昨年に発売された「AQUOS R8(アクオス アールエイト)」の後継機種だが、今回は同時に発表されたエントリースマホ「AQUOS wish4(アクオス ウィッシュフォー)」とともにAQUOSスマホのブランディングをリニューアルし、新たに両機種ともにデザイナーの三宅 一成氏が設立した「miyake design」監修によるデザインに一新した。新デザインではリアカメラを囲う円でも四角でもない“自由曲線”と不揃いなレイアウトが印象的なシンプルさと存在感を併せ持つのが特徴だという。
ディスプレイにはシャープ独自のPro IGZO OLEDを採用し、1〜240Hzの可変駆動による滑らかでクリアな表示とバッテリー消費を抑制できる仕様となっており、約6.5インチFHD+(1080×2340ドット)の大画面によって臨場感ある映像を楽しめ、10億色の表現力を持つ画面の美しさはそのままに画面の明るさがピーク輝度2000nitsおよび全画面輝度1500nitsに大幅アップしている。
また目への負担にも配慮して色味・画質は変わらずにブルーライトの量を約50%抑制しており、映画館で使われているHDR映像技術「Dolby Vision」と立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しているため、大画面による臨場感あふれる迫力の映像とサウンドの世界にじっくりと没入可能となるなど、心弾む映像体験ができるのだとのこと。現時点ではサイズや質量は未定だ。
本体左側面にはボタン類などは搭載されていない。右側面は電源(スリープ)ボタンおよびボリューム(上下)ボタンを搭載する。上部側面にはSIMカードスロット、下部側面にはUSB Type-C端子が搭載される予定で、電源ボタンには指紋センサーが内蔵されている。また本体色は「グリーン」と「ホワイト」の2色展開となっている。
背面パネルは強化ガラス「Gorilla Glass Victus 2」(Corning製)を採用して“キラリ”とした輝きが目を引く仕上がりとなっており、本体フレームには再生材アルミを使用して美しさと環境への配慮を両立しているという。また防水(IPX5・IPX8準拠)や防塵(IP6X準拠)に加えて米軍調達基準「MIL-STD-810」準拠の耐衝撃性能に対応し、おサイフケータイ(FeliCa)やNFC Type A/Bも利用可能だ。
画面上部中央の小さなパンチホールにはフロントカメラを搭載する。フロントカメラは有効画素約5030万画素CMOSの広角カメラ(F2.2、画角84°、焦点距離23mm相当)で、マスクをしたままでも使える顔認証に対応している。一方、リアカメラは広角カメラと超広角カメラのデュアルカメラを搭載しており、どちらも有効画素約5030万画素CMOSとなる。
広角カメラはF1.9、画角84°、焦点距離23mm相当、光学式手ブレ補正(OIS:Optical Image Stabilizer)に対応し、超広角カメラはF2.2、超広角122°焦点距離13mm相当だ。カメラはドイツの光学機器メーカーであるLeica Camera(以下、ライカ)が監修しており、メインカメラとなるリアカメラの広角カメラには1/1.55型のイメージセンサーとライカのレンズ「ヘクトール」を搭載している。
また動画機能も強化されており、夜間でも明るく撮影ができる「ナイトビデオモード」や遠近感のある撮影が可能な「シネマティックモード」を搭載する。
このように約5030万画素の高画素数カメラをメインカメラだけでなく、リアカメラの超広角カメラやフロントカメラを含む3つのカメラすべてに採用しているのも特徴となっている。
新たにAQUOSスマホでは最大サイズのスピーカーを上下に配置し、それぞれの音が干渉しないようにスピーカーを本体内部の機構から独立させたBOX構造とすることによって大迫力でありながらクリアなステレオサウンドを実現しており、さらに「Qualcomm Snapdragon Sound」によるオーディオのロスレス伝送に対応してワイヤレスイヤホンの使用時もCD相当の高音質で音楽を楽しめるという。
チップセット(SoC)はQualcomm製「Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform」(オクタコアCPU:2.8GHz×1+2.6GHz×4+1.9GHz×3)を搭載したほか、AQUOS R8と比べて約1.5倍となる12GBの大容量なLPDDR5Xの内蔵メモリー(RAM)を搭載して快適な動作が続くようになり、さらに内蔵ストレージの最大8GB分を仮想メモリー化してRAM容量を補うことも可能となり、最大20GB RAMで利用可能となっている。
また放熱システムには従来のサーモマネジメントシステムに加えて内部で液体と蒸気を循環させることで熱を拡散するベイパーチャンバーをAQUOSスマホとして初めて採用し、長時間の動画撮影など負荷の大きい処理を行う場面でも軽快なパフォーマンスが継続するという。内蔵ストレージは256GB(USF 4.0)を搭載し、外部ストレージとしてmicroSDXCカードスロットにも対応する。
OSはAndroid 14をプリインストールし、最大3回のOSバージョンアップと最大5年間のセキュリティーアップデートが保証され、さらに今回、生成AIによる新たな留守番電話要約機能も搭載する。電話を受ける場合、状況によってすぐに出られない場合も多い。そうした際、AIが用件を聞いてくれ、内容を要約してテキスト化をしてくれるという新しいスタイルの留守番電話機能だ。
無線LANはWi-Fi 6EやWi-Fi 7などに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4GHzおよび5GHz、6GHz)、Bluetoothはバージョン5.4に対応し、携帯電話ネットワークは5G NR方式のSub6に対応し、SoftBankが案内している対応周波数帯は以下の通りで、SIMはnanoSIMカード(4FF)スロットが1つとeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応している。
5G NR: n1, n3, n28, n41, n77, n78, n79
4G LTE: Band 1, 2, 3, 4, 5, 7, 8, 11, 12, 17, 18, 19, 21, 28, 38, 39, 40, 41(AXGP), 42
3G W-CDMA: Band I, II, IV, V, VIII
2G GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz
その他の仕様では5000mAhバッテリーや急速充電(PD3.0)、USB Type-C端子(USB3.2 Gen 1)、位置情報取得(A-GNSS:GPS、GLONASS、BeiDou、Galileo、QZSSなど)、加速度センサー、照度センサー、ジャイロセンサー、電子コンパス、ハイレゾ音源など。最後に発表界のプレゼンおよび質疑応答動画と、コンセプトムービーを紹介する。
S-MAX:シャープが新スマホ「AQUOS R9」「AQUOS wish4」を発表!新製品発表会【プレゼン】
S-MAX:シャープが「スマートフォン AQUOS 新製品発表会」を開催!「AQUOS R9」「AQUOS wish4」を発表【質疑応答】
【AQUOS R9】コンセプトムービー
製品名 | AQUOS R9 |
サイズ | 未定 |
質量 | 未定 |
本体色 | グリーン、ホワイト |
ディスプレイ | 6.5インチFHD+(1080×2340ドット) 有機EL「Pro IGZO OLED」 |
HDR表示 | ○ |
チップセット(SoC) | Qualcomm Snapdragon 7+ Gen 3 Mobile Platform |
CPU | オクタコア(2.8GHz×1+2.6GHz×4+1.9GHz×3) |
GPU | Adreno 732(最大950MHz) |
内蔵メモリー(RAM) | 12GB(LPDDR5X) |
内蔵ストレージ | 256GB(UFS 4.0) |
外部ストレージ | microSD/microSDHC/microSDXC(最大1TB) |
リアカメラ | 約5030万画素CMOS/広角カメラ(F1.9) 約5030万画素CMOS/超広角カメラ(F2.2) |
フロントカメラ | 約5030万画素CMOS/広角レンズ(F2.2) |
バッテリー容量 | 5000mAh(取外不可) |
接続端子 | USB Type-C |
ワイヤレス充電 | ー |
生体認証 | ○(顔、指紋) |
防水/防塵/耐衝撃 | ○(IPX5、IPX8)/○(IP6X)/○(MIL-STD-810G) |
おサイフケータイ(FeliCa/NFC) | ○/○ |
ワンセグ/フルセグ | ー/ー |
ハイレゾ音源 | ○ |
テザリング同時接続数[Wi-Fi/USB/Bluetooth] | 10台/1台/4台 |
無線LAN(Wi-Fi) | IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax/be準拠(2.4GHz、5GHz、6GHz) |
Bluetooth | Version 5.4 |
最大通信速度(5G)[受信時/送信時] | 測定中 |
VoLTE/VoLTE(HD+) | ○/○ |
SIM | nanoSIMカード+eSIM(デュアルSIM) |
OS | Android 14 |
メーカー | シャープ |
記事執筆:2106bpm(つとむびーぴーえむ)
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