モトローラの次期エントリースマホ「moto e15」と見られる「XT2523-5」が技適通過!日本で発売へ

総務省が「技術基準適合証明等を受けた機器の検索」のデータベースを更新し、新たにMotorola Mobility(以下、Motorola)が未発表の4G対応製品「XT2523-5」の電波法に基づく工事設計認証(いわゆる「技適」)を相互承認(MRA)によって2024年11月7日(木)付けでCTC/Cetecom advancedを通じて取得しています。認証番号は「202-JCE142」。

XT2523-5は現時点では海外を含めて未発表な製品なので詳細は不明ですが、同一製品となる「XT2523-*」は他の認証もいくつか通過しており、アラブ首長国連邦(UAE)の認証「TDRA Certification」では2024年11月19日(火)付けで「XT2523-7」が次期エントリースマートフォン(スマホ)「moto e15」として登録されています。登録番号は「ER38458/24」。

そのため、Motorolaの日本法人であるモトローラ・モビリティ・ジャパンが日本市場にてmoto e15を発売する準備を進めていることが明らかとなりました。実際に発売されることになれば、現行機種では「moto g24」に続く低価格なエントリースマホとして投入されると見られ、日本では同社の最も低価格な「moto e」シリーズとしては2022年に発売された「moto e32s」以来になります。

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総務省が掲載しているXT2523-5の認証情報

XT2523-5を含めたXT2523-*となると見られるmoto e15はMotorolaが展開しているエントリー向けのmoto eシリーズにおける次期製品で、今年6月に発売された現行機種「moto e14」の後継となり、同じように同社において最も低価格な製品となると見られます。なお、moto e14はイギリスでは69.99ポンド(約13,000円)で販売されています。

そのため、日本の現行機種で最も安いmoto g24が希望小売価格および公式Webショップ「Moto Store」にて18,800円となっているため、さらに低価格な製品となる可能性も十分にありそうです。またXT2523-*は他にもアメリカの連邦通信委員会(FCC)でも「XT2523-2」および「XT2523-8」(ともにFCC ID「IHDT56AT3」)と「XT2523-3」および「XT2523-6」(ともにFCC ID「IHDT56AT4」)が通過しています。

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現行機種のmoto e14

このFCCにて公開されている資料にて電池パックが型番「RL52」、ACアダプターが型番「MC-101〜107」および「MC-109」と記載されており、このRL52はMotorolaによってIEC(国際電気標準会議)の電気機器安全規格適合試験制度を運営するIECEEにて複数の認証機関で登録されていることが確認でき、バッテリー容量が5100mAhであると記載されているため、moto e14は5000mAhバッテリーなので、バッテリー容量は微増するかもしれません。

また工事設計認証では4G(LTE方式およびAXGP方式)におけるBand 1および3、8、18、19、26、28、38、40、41、3G(W-CDMA方式)におけるBand IおよびVIII、無線LAN(Wi-Fi)における2.4および5GHz、Bluetoothで取得しており、少なくとも現時点ではXT2523-5は日本のみの型番となっているため、携帯電話ネットワークの対応周波数帯やおサイフケータイ(FeliCa)などの何らかの仕様において日本向けの製品となる可能性があります。

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TDRA CertificationではXT2523-7がmoto e15であることが記載されています


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FCCが公開している資料にて電池パックがRL52であるとのこと


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RL52はDemkoなどにてMotorolaが登録しており、仕様が5100mAh・3.91V(19.95Wh)とのこと

なお、参考までにmoto e14のスペックは上部中央にパンチホールを配置したアスペクト比9:20の約6.56インチHD+(720×1612ドット)IPS液晶(90Hzリフレッシュレート対応)やUnisoc製チップセット(SoC)「T606」(オクタコアCPU「1.6GHz Arm Cortex-A75コア×2+1.6GHz Arm Cortex-A55コア×6」、シングルコアGPU「650Hz Arm Mali-G57 MP1」)、2GBまたは4GB内蔵メモリー(RAM)、64GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロットとなっています。

その他の仕様ではUSB Type-C端子(USB 2.0)および3.5mmイヤホンマイク端子、約1300万画素CMOSリアカメラ、約500万画素CMOSフロントカメラ、Wi-Fi 5、Bluetooth 5.0、顔認証、防滴・防塵(IP52)、近接センサー、環境光センサー、加速度センサー、Android 14(Go Edition)で、画面占有率は約89.50%となっており、画面は強化ガラス「Gorilla Glass 3」(Corning製)で覆われ、背面パネルは樹脂(PMMA)製とのこと。サイズは約163.49×74.53×m7.99m、質量は約178.8g、本体色はGraphite GreyおよびPastel Green、Pastel Purpleの3色展開。

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FCCではXT2523-*がすでにIHDT56AT3およびIHDT56AT4として通過しています


記事執筆:memn0ck


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Approved Equipment - TDRA
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