クリエイター向けの最強モバイルタブレットPC登場

VAIO(バイオ)は25日、報道関係者向けイベントを開催して今年2月に発表をしたモンスタータブレットパソコン(PC)「VAIO Z Canvas」を2015年5月29日(金)に発売すると発表した。

イベントでは同時にビジネス向けのタフモバイル「VAIO Pro 13|mk2」のブラックモデルを6月11日(木)、シルバーモデルを7月2日(木)に発売することも発表された。

また、イベント会場は六本木ヒルズのヒルズカフェスペースで行われ、イベント終了後から5月29日までの5日間にわたってVAIO Z Canvasのタッチ&トライができる特設カフェスペース「VAIO Cafe」も実施されている。

今回はVAIO Z Canvasのプレゼンと実機を写真と動画で紹介していく。

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VAIO Z Canvasのプレゼンテーション(プレゼン)には、VAIO商品プロデューサーの伊藤好文氏と同プロダクトマネージャの林薫氏が登壇し、クリエイターをデスク(机)から解放するためのする3つのコンセプトを紹介した。

03VAIO Z Canvasの3つのコンセプト


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CPUにはIntel製第4世代Core i7プロセッサーを採用し、モバイル向けの低電圧ではなく、TDP 47WのHプロセッサーラインのクアッドコアCPUを採用していることを明らかにし、GPUを含めレスポンスの良さをアピールした。

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それに伴って3つのファンによる冷却構造にも触れ、3つのファンが同じ速度で同時に回ると共鳴してしまうが、VAIO Z Canvasではそれぞれのファンを独自にコントロールすることで不快な共鳴をなくしているのだという。クリエイティブな作業の邪魔をしないよう配慮しているとのことだった。

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さらにストレージには7200回転のHDDよりも17倍高速である第2世代High Speed SSDを採用し、ストレスのない高速性を強く打ち出した。

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クリエイター向けとして重要となる表示部分はAdobe RGBカバー率95%の広い色域をもつディスプレイを採用していることを明らかにした。写真や動画編集などプロフェッショナルな作業に使えるPCが個人でも購入できるという点を狙っているようだ。

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VAIO Zシリーズで採用しているペンも進化し、視差が少なくなるよう配慮しているのだという。

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また、タブレットなどのモバイル用途の場合は小さく・軽くすることが本題となってしまうが、VAIO Z Canvasは信頼性や使いやすさを考慮し有線LANや4K出力を可能とするHDMI端子などインターフェイス関係も妥協せずフルで搭載していることをアピールした。

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ペン使用時にタッチパネルに手が触れることで誤作動をすることがストレスとなることを受けて、本体上部にはタッチパネルを無効化するボタンを用意した。この機能について伊藤氏は現場の意見なくして実現しないことだと紹介した。

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VAIO Z Canvasはタブレット型の本体とワイヤレスのキーボードからなる。キーボードは角度をつけることはできないものの、しっかりとしたキータッチを確保しておりアプリケーションのショートカット操作など慣れた環境をそのまま引き継ぐことが可能だ。

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背面は剛性感バツグンのアルミ合金の切削ボディだ。手にしてみると金属の塊のようなズッシリとした重さを感じたのだが、実際には約1.21kg(キーボード別、キーボードは約0.34kg)でモバイルノートPCとしてはやや重い程度だ。

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背面に埋め込まれたスタンドを引き出すと、このように立てて使用できる。このスタンドは片手で角度が調整できるスグレモノで、林氏によると角度調整と収納するためのカム、筆圧に耐える克つ片手で自由に角度が変えられるようトルクを決めるバネ、滑らかに動かし怪我をしないようゆっくりと開くためのオイルダンパーの3つの部品構成で気持ちの良い動きを実現している野だという。

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キーボードをディスプレイカバーがわりに取り付けたところ。この状態でデスクトップPC並みのパワーをもつPCを簡単に外に持ち出せる。

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2月に行われた発表会では普通のペンだったが、製品版には握りやすくなるペングリップが付属する。

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上面には冷却用のスリットと左側の「Lボタン」にはショートカットキーメニュー、右側の「Rボタン」にはタッチパネル無効機能が割り当てられている。

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ショートカットキーメニューはアプリケーションごとに設定可能だ


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VAIOとして独立したことでさまざまなコラボ-レーションが実現しているが、今回は東芝の「Transferjet」を台数限定でプレゼントするキャンペーンを行う。

Transferjetは機器間で写真や動画を高速に転送する技術で、会場ではスマートフォンやデジカメからVAIO Z Canvasに転送するデモが行われていた。

プレゼントの対象となる製品は、VAIO Z Canvasで利用するためのUSBタイプとAndroid端末で利用できるmicroUSBタイプの2つがセットとなるようだ。

最後に製品版のVAIO Z Canvasの実際に操作しているところを動画で紹介しておく。


動画リンク:https://youtu.be/GY_mpdDb6N4

VAIO Z Canvasの価格は最小構成が249,800円(税別)から481,076円(税別)まであり、構成するパーツをカスタマイズすることも可能だ。

記事執筆:mi2_303


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