shimajiro@mobiler

日本でも9月20日に発売されたAppleの最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 11」シリーズ。これまで日本向けの専用モデルが用意されてきた「iPhone」シリーズだが、発表当初からこのiPhone 11シリーズでは日本専用モデルがなくなり、日本で販売される製品も一部の台湾などで販売される海外モデルと共通となったことが話題となった。

例えば、Appleの公式WebサイトにおけるiPhone 11シリーズや昨年発売の「iPhone XR」の仕様を日本向けページと台湾向けページを見比べてみると、iPhone XRは日本向けがA2106だが、台湾向けはA2105と異なっているのだが、iPhone 11はA2221、iPhone 11 ProはA2215、iPhone 11 Pro MaxはA2218と同じとなっている。

実際にこれまでに台湾で販売されているiPhone 11シリーズには日本国内で法的に利用して良いことを示す技術適合証明などの認証(いわゆる「技適マーク」)が表示できることが確認されている。そこで今回は日帰りで台湾に行ってiPhone 11 Proを購入してきたのでその模様を紹介する。

なお、購入したのは「iPhone 11 Pro」のミッドナイトグリーンで、台湾のApple Storeでの販売価格は41,400台湾ドル(約147,000円)だったが、日本では約135,000円(税込)のため、日本で購入したほうが約12,000円割安なので最初に断っておくと“積極的に購入する意味は薄い”と思われる。

191017_iPhone_Taiwan-1
LCC「Peach」で日帰り台湾

台湾への日帰りの交通手段は格安航空会社(LCC)の「Peach」が販売する「0泊弾丸スペシャル」を選択した。同運賃は日本を深夜〜早朝に出発して海外に到着後、到着日の夜〜深夜に海外を出発する0泊専用の運賃で、スマホからのみ購入できる。羽田空港からは台北(桃園)、ソウル(仁川)行きが設定されている。

Peach 0泊弾丸スペシャル | Peach | Peach Aviation
Peach 0泊弾丸スペシャル | Peach | Peach Aviation

羽田〜台北の「0泊弾丸スペシャル」の運賃は往復8,400円だが、他に空港使用料および支払い手数料などを含めた支払い総額は約16,500円となった。

191017_iPhone_Taiwan
支払い総額は16,500円(0泊弾丸スペシャル)

羽田〜台北は羽田空港を早朝05:55に出発し、桃園空港に08:25着、同日の20:40に桃園空港を出発し翌日の00:55に羽田空港に到着するという行程だ。台湾の滞在時間は約12時間となる。なお、従来は台湾の出発時間が深夜だったため、数時間長く滞在できた。

2019年10月現在、台湾には台北市でApple Storeが2店舗営業している。1店舗目は台北101のショッピングモール内の「Apple 台北 101」で、2店舗目は台北101近くの「Apple 信義 A13」だ。両店舗の距離は歩いて約10分以内で、比較的狭いエリアに2店舗が営業している。

191017_iPhone_Taiwan-2
Apple 台北 101


191017_iPhone_Taiwan-3
Apple 信義 A13

今回は台北101のApple Storeで購入した。現地の回線契約や台湾の居留証などは不要で、面倒な手続なくiPhoneの本体を購入できる。

冒頭で紹介したように、iPhone 11 Proの販売価格自体は日本の国内モデルの方が割安ながらも台湾版を購入した大きな理由は、近々開催が予定されている「IIJmio meeting 25」にてイベントの説明スライドなどの撮影に関して「シャッター音の鳴るスマートフォンでの撮影禁止」がルール化されたことがきっかけだ。

なお、同イベントを開催するインターネットイニシアティブ(IIJ)では「シャッター音が鳴らないアプリを使っての撮影」や「シャッター音を消音に設定することができないデジタルカメラ」での撮影については認めているので、シャッター音がならないiPhoneが絶対に必要というわけではない。

また個人的にはスマホのシャッター音は「無音がベスト」とは思っておらず、メーカーや機種によってはシャッター音が心地よく感じる機種もある。ただし、iPhoneの通常のカメラシャッター音については最近のスマホの中ではシャッター音が大きい部類に入ることもあり、シャッター音が鳴るのに相応しくないシチュエーションでは耳障りに感じることがある。

iPhone 11シリーズはiPhone初の超広角レンズ搭載など、カメラ周りのハードウェアおよびソフトウェアが向上している反面、シャッター音については従来通り、本体価格の割にはややチープ感があるのが少々残念なところ。

なお、台湾版のiPhone 11シリーズは、国内モデルと同様に物理SIM+eSIMの構成で、物理SIMが2枚使用には非対応だ。現時点では物理デュアルSIMの方が利便性は高い気がするものの、今後のeSIMサービスの拡大に期待している。なお、台湾版のiPhone 11シリーズは技適マークがあり国内利用も問題ないのも購入に至った理由のひとつとなる。

191017_iPhone_Taiwan-4
購入した台湾版のiPhone 11 Proにはきちんと技適マークがあるので日本でも問題なく使える






記事執筆:shimajiro@mobiler


shimajiro@mobiler
eSIM・技適マークあり・シャッター音無しiPhone 11 Pro購入で台湾日帰り

■関連リンク
エスマックス(S-MAX)
エスマックス(S-MAX) smaxjp on Twitter
S-MAX - Facebookページ
iPhone 11 Pro 関連記事一覧 - S-MAX
Apple (台灣)