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GALAXY史上初の日本市場特化モデル登場! |
既報の通り、NTTドコモは10日、2013年冬から2014年春にかけて発売および開始する予定の新機種、新サービスを発表する「2013-2014冬春モデル新商品発表会」を開催し、高速通信規格「LTE(FDD-LTE)」による下り最大150Mbpsのデータ通信サービス「Xi(クロッシィ)」に対応したAndroid 4.3(開発コード名:Jelly Bean)を搭載したスマートフォン「GALAXY J SC-02F」(サムスン電子製)を発表しました。
2013年10月下旬発売予定で、すでに10月10日正午から事前予約を開始しています。価格についてもすでに紹介していますが、実質価格が直営Webストア「ドコモオンラインショップ」においては、新規契約で29,400円、機種変更で39,480円、他社からの乗り換え(MNP)で0円となっています。
サムスン電子の「GALAXYシリーズ」のスマートフォン・タブレットは、従来、グローバルモデルに日本独自のハードウェア・ソフトウェアのアレンジを加えるというアプローチで開発されてきましたが、今回のGALAXY J SC-02Fは、初めて設計段階から日本市場に特化して開発が進められたモデルとなります。
なお、ペットネーム(愛称)に付けられた“J”は、日本(Japan)のJ、宝石(Jewel)のJ、旅(Journey)のJという意味も込めたトリプルミーニングだということです。
この記事では、発表会で展示されていた開発途中のGALAXY J SC-02Fの実機を写真と動画で紹介します。
カラーバリエーションは、コーラルピンク、サテンホワイト、ラピスブルーの3色展開です。プロモーション上のメインカラーはコーラルピンクとなります。いずれの色も、光沢加工がかかっていますが、どぎつさ、あるいはしつこさを感じない仕上がりとなっています。また、男性・女性どちらが手にしても違和感の無い色味になっています。ホームボタンが筐体のカラーとお揃いになっていることも注目点です。
左側面には、電源キーと型番(SC-02F)の印字が、右側面には、テレビ用ホイップアンテナ、ボリュームキー、ストラップホール(穴)があります。
モバキャス(NOTTV)やワンセグの受信に使うホイップアンテナは、比較的長めのものを採用しています。
それより何より、GALAXY J SC-02Fで注目すべきポイントはストラップホール。これ、日本市場における“ストラップを付けて使いたい!”という声に応えて、NTTドコモ向けのGALAXYシリーズでは初採用となりました。なお、国内で見れば、au向け「GALAXY SIII Progre SCL21」がストラップホールが付けられていました。
また、国内市場での要望という点では、他メーカーでは概ね対応している防水・防塵性能には非対応となっており、こちらも是非とも対応して欲しかったところです。何しろ、海外向けには「GALAXY S4 Active」という防水・防塵性能を有する機種を出していて、技術的に不可能ではなかったと思いますし……。
本体上部には、赤外線ポートとイヤホンマイク端子が用意されています。赤外線ポートは、他社のようにデータのやりとりもできるものではなく、テレビなどのリモコンとして使うことに特化した仕様です。前モデルの「GALAXY S4 SC-04E」(以下、SC-04E)や今冬モデルの「GALAXY Note 3 SC-01F」(以下、SC-01F)と同様です。
これについては、「電話帳のやりとりはLINEやメールでするから」という声もあり、実際、それらやBluetoothでのやりとりで代替できますが、今でも赤外線でやりとりするユーザーが日本では少なからず見受けられることを考えると、頑張って対応して欲しかったところです……。
本体下部には、microUSB端子とマイクがあります。GALAXY Note 3ではUSB 3.0準拠となったmicroUSB端子ですが、GALAXY J SC-02Fでは従来通りUSB 2.0準拠のものを搭載しています。
ホームアプリは、NTTドコモの2013-2014冬春モデル共通要素として、ホーム画面とアプリ一覧(ドロワー)が融合したデザインが特徴の「docomo LIVE UX」がプリインストールされているほか、サムスン電子オリジナルの「TouchWiz」も2種類引き続きプリインストールされます。初期設定時に好きなものを選べるほか、設定からも随時変更可能です。いずれもサクサク動作しますので、使い比べて好みに合わせて選ぶことをオススメします。
昨今、日本では地震や台風などの自然災害が少なくありません。そこで、日本市場に合わせたソフトウェアのカスタマイズの一環として、「緊急時長持ちモード」というものが搭載されています。これは、画面をグレー階調表示に切り替えて有機ELディスプレイの消費電力を大幅にカットするほか、スリープするとデータ通信をオフにするなどして緊急時に電池をとにかく持たせて災害時のライフラインをより長く維持できるようにするという意図のものです。起動できるアプリも制限されます。緊急時に有用であろうワンセグやカメラについては起動可能です。
なお、上の動画を見ると分かりますが、モードをオンにするときは、再起動不要ですが、オフにするときは一旦再起動する必要があります。
ちなみに、この緊急時長持ちモードは、SC-01Fにも搭載されています。
SC-04Eで非常に評判の良かったカメラ機能や共有機能「グループプレイ」は、GALAXY J SC-02Fでも引き続き搭載されています。“使いこなして、楽しくなる”という点ではGALAXY S4以降のコンセプトもきっちりキープしている印象です。
昨今、注目を集めているGALAXYシリーズ向けの腕時計型デバイス「GALAXY Gear」にももちろん対応しています。また、標準の裏ぶたと入れ替えて使うフリップカバー「S View Cover」もGALAXY J SC-02F用のものがオプションとして登場します。GALAXY GearもS View Coverも、ドコモショップや一部のドコモ取り扱い家電量販店で販売されます。
最後に、TouchWiz標準モードにしたSC-02Fを操作した動画をご覧下さい。
◯主な仕様
機種 | GALAXY J SC-02F |
寸法 (高さ×幅×厚さ:mm) | 約137×70×8.6 |
質量(g) | 約146 |
LTE連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 約340 |
3G連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 約390 |
GSM連続待受時間 (静止時[自動])(時間) | 約310 |
連続通話時間 (3G/GSM)(分) | 約830/約690 |
実使用時間(時間)※1 | 未定 |
メインディスプレイ (サイズ、ドット数[横×縦通称]、種類、発色数) | 約5.0インチ 1080×1920 フルHD 有機EL(Super AMOLED) 1677万色 |
バッテリー容量 | 2600mAh |
ROM/RAM | 32GB/3GB |
外部メモリ (最大対応容量) | microSD (2GB) microSDHC (32GB) microSDXC (64GB) |
外側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約1320万画素/約1260万画素 |
内側カメラ機能 (撮像素子種類、有効画素数/記録画素数) | 裏面照射型CMOS 約210万画素/約207万画素 |
CPU (チップ名/クロック) | MSM8974 (2.3GHzクアッドコア) |
OS | Android 4.3 |
「Xi」(クロッシィ) (LTE) | 150Mbps/50Mbps |
LTE対応周波数帯 (2GHz/1.7GHz/1.5GHz/800MHz) | (○/○/○/○) |
FOMAハイスピード (HSDPA/HSUPA) | 14Mbps/5.7Mbps |
Wi-Fi(無線LAN) (11a/b/g/n/ac※2) (Wi-Fiテザリング同時接続台数) | ○ (○/○/○/○/○) (10台) |
GPS/オートGPS(◎は海外対応) | ◎/○ |
赤外線通信 | ― ※IrRC(リモコンに対応) |
Bluetooth | ○(4.0) |
ワンセグ/フルセグ(◎は録画対応) | ◎/― |
防水/防塵 | ―/― |
おくだけ充電 | ― |
色 | Coral Pink Satin White Lapis Blue |
製造メーカー | サムスン電子 |
※2 IEEE802.11acドラフト版に対応。
※今回試した展示機および仕様は発表時点のもので、製品版は変更になる場合があります。
記事執筆・撮影 : Sho INOUE(せう)
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