AQUOS PADで地デジの視聴・録画を行ってみた! |
NTTドコモ(以下、ドコモ)の「2013年夏モデル」として今年8月に発売されたシャープ製7インチタブレット「AQUOS PAD SH-08E」(以下、SH-08E)を購入して約2週間が経った。
今秋から冬にかけても実用性の高い「Nexus 7(2013)」や「Kindle Fire HDX 7」などと言った他の7インチタブレットがある中で、SH-08Eを選択した最大の理由は地上デジタルテレビ(地デジ、フルセグ)の視聴やNASメインのDLNAによるコンテンツ視聴にある。
前回はディスプレイについて紹介したが、今回は“プライベートテレビ”としてのSH-08Eの実力をチェックしてみたいと思う。
◯フルセグ視聴が可能となった新しいテレビスタイル
SH-08Eには、ケータイやスマートフォンで一般的に搭載されている「ワンセグ」の他にフルセグの視聴・録画機能がある。ワンセグ・フルセグの切り替えは電波状態に応じて切り替わるモードのほかに、ワンセグ・フルセグの固定が可能だ。
以前使っていたスマートフォン・タブレットではワンセグの受信すら不安定だったものが多かったが、SH-08Eは本体だけでもフルセグが安定して視聴することができた。受信感度が悪い場合は、卓上ホルダに同軸ケーブルを接続することでごく普通のテレビとして機能する。USB接続となる「ARROWS Tab F-02F」よりアンテナ線の取り回しは楽だ。
卓上ホルダの背面にはTVアンテナの同軸ケーブルが接続できる
ワンセグ・フルセグのユーザーインターフェース(UI)はタッチするとコントローラーが右(設定で左に変更可能)に表示され、チャンネルや音量の変更、録画が可能となる。チャンネルの切り替えはコントローラーで行うほかに、チャンネル一覧から直接指定が可能だ。なお、チャンネルの切り替えには数秒かかる。
チャンネル切り替え・録画は画面下に表示されるコントローラーで行える
フルセグをウィンドウ表示するミニTVは7インチの画面サイズということもあり、他のアプリと上手く共存でき「ながら」視聴に最適だ。
ミニTVはTVを見ながら他のことができる。タブレットの画面なら実用的だ
縦表示の場合は画面下に番組表の他にブラウザの表示も可能となっている
フルセグの録画は放送をそのまま記録するDR(ダイレクト・レコーディング)モードで、30分の番組の録画で約3GBとなる。番組を数本録画すると内蔵ストレージがすぐいっぱいになってしまうので、microSDXC 64GBが必須とも言える。
番組の予約は内蔵の番組表から指定する方法と、外部アプリのGガイドからの連携で行う。全チャンネルのEPGとしてGガイドが使えるが、番組録画までのプロセスが長くあまり使い勝手が良いとは言えない。できればTVアプリの中にEPGが欲しいと感じた。
Gガイドと連携可能だが、外部アプリであるため「すぐ予約」といったテンポの良さがない
その他、NOTTVやスマートファミリンク(DLNA)による録画番組の視聴も便利だ。すぐバッファリングで止まってしまう「ARROWS Tab F-01D」と比較するとハードウェアのスペック向上もあり、安定して視聴できた。
◯気になる点も……。
フルセグ視聴や録画番組の持ち出し、DLNAによる番組視聴などSH-08Eはプラスα部分の満足度が高い。とはいえ、気になる点もある。
1つは、内蔵スピーカーの音質。SH-08Eのスピーカーは背面にあり、横置きの場合は左側から音が聞こえてくる。あくまでスマートフォン・タブレット用のスピーカーでありAV用途としての音質は今ひとつ。
もう1つは、IGZO液晶の表現力。前回画面モードがナチュラルが良いとレポートしたが、このモードは黒浮きや彩度の低さが動画向きではないように感じた。「ダイナミック」は色と階調が不自然に感じるため、ひとまず中間的な「標準」で視聴している。モードを変更するとテレビ以外でも色味が変わってしまうが、しばらくはこれに慣れようと思う。
フルセグ視聴をはじめとするAV機能はSH-08Eの1つの機能だが、ネットやメール以外のAndroidタブレット利用法としてシンプルで分かりやすい。ただ、幅広い層に「こういうことができますよ。」という利用シーンが訴求されずに時が経って埋もれていくのはもったいないと感じる。
人気タブレット「iPadシリーズ」の本体にはない機能があるにも関わらず、「タブレットはiPadだよな。」となってしまうのもこういうところなのかも知れない。
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SH-08Eには、ケータイやスマートフォンで一般的に搭載されている「ワンセグ」の他にフルセグの視聴・録画機能がある。ワンセグ・フルセグの切り替えは電波状態に応じて切り替わるモードのほかに、ワンセグ・フルセグの固定が可能だ。
以前使っていたスマートフォン・タブレットではワンセグの受信すら不安定だったものが多かったが、SH-08Eは本体だけでもフルセグが安定して視聴することができた。受信感度が悪い場合は、卓上ホルダに同軸ケーブルを接続することでごく普通のテレビとして機能する。USB接続となる「ARROWS Tab F-02F」よりアンテナ線の取り回しは楽だ。
卓上ホルダの背面にはTVアンテナの同軸ケーブルが接続できる
ワンセグ・フルセグのユーザーインターフェース(UI)はタッチするとコントローラーが右(設定で左に変更可能)に表示され、チャンネルや音量の変更、録画が可能となる。チャンネルの切り替えはコントローラーで行うほかに、チャンネル一覧から直接指定が可能だ。なお、チャンネルの切り替えには数秒かかる。
チャンネル切り替え・録画は画面下に表示されるコントローラーで行える
フルセグをウィンドウ表示するミニTVは7インチの画面サイズということもあり、他のアプリと上手く共存でき「ながら」視聴に最適だ。
ミニTVはTVを見ながら他のことができる。タブレットの画面なら実用的だ
縦表示の場合は画面下に番組表の他にブラウザの表示も可能となっている
フルセグの録画は放送をそのまま記録するDR(ダイレクト・レコーディング)モードで、30分の番組の録画で約3GBとなる。番組を数本録画すると内蔵ストレージがすぐいっぱいになってしまうので、microSDXC 64GBが必須とも言える。
番組の予約は内蔵の番組表から指定する方法と、外部アプリのGガイドからの連携で行う。全チャンネルのEPGとしてGガイドが使えるが、番組録画までのプロセスが長くあまり使い勝手が良いとは言えない。できればTVアプリの中にEPGが欲しいと感じた。
Gガイドと連携可能だが、外部アプリであるため「すぐ予約」といったテンポの良さがない
その他、NOTTVやスマートファミリンク(DLNA)による録画番組の視聴も便利だ。すぐバッファリングで止まってしまう「ARROWS Tab F-01D」と比較するとハードウェアのスペック向上もあり、安定して視聴できた。
◯気になる点も……。
フルセグ視聴や録画番組の持ち出し、DLNAによる番組視聴などSH-08Eはプラスα部分の満足度が高い。とはいえ、気になる点もある。
1つは、内蔵スピーカーの音質。SH-08Eのスピーカーは背面にあり、横置きの場合は左側から音が聞こえてくる。あくまでスマートフォン・タブレット用のスピーカーでありAV用途としての音質は今ひとつ。
もう1つは、IGZO液晶の表現力。前回画面モードがナチュラルが良いとレポートしたが、このモードは黒浮きや彩度の低さが動画向きではないように感じた。「ダイナミック」は色と階調が不自然に感じるため、ひとまず中間的な「標準」で視聴している。モードを変更するとテレビ以外でも色味が変わってしまうが、しばらくはこれに慣れようと思う。
フルセグ視聴をはじめとするAV機能はSH-08Eの1つの機能だが、ネットやメール以外のAndroidタブレット利用法としてシンプルで分かりやすい。ただ、幅広い層に「こういうことができますよ。」という利用シーンが訴求されずに時が経って埋もれていくのはもったいないと感じる。
人気タブレット「iPadシリーズ」の本体にはない機能があるにも関わらず、「タブレットはiPadだよな。」となってしまうのもこういうところなのかも知れない。
記事執筆:mi2_303
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