もっと早く充電できるっ……!!

NTTドコモの「2014年夏モデル」の一部では、今までの「急速充電」よりさらに高速に充電できる「急速充電2」と呼ばれる機能に対応しています。これはチップセットメーカーであるQualcomm(クアルコム)が策定した「Quick Charge 2.0」という規格に準拠した機能で、通常、5V出力なUSB端子の電圧を9Vまたは12Vまで引き上げて充電速度を上げるというものです。

Quick Charge 2.0では、不用意に9Vや12Vの電圧を充電する機器にかけないようにするために、機器と充電アダプタとの間で認証処理を行っています。故に、充電アダプターも専用品が必要です。

今回、NTTドコモでは急速充電2に対応するサムスン電子スマートフォン「GALAXY S5 SC-04F」の発売に合わせて、Quick Charge 2.0に準拠した充電用ACアダプター「ACアダプタ 05」をドコモ取り扱い店で販売を開始しました。筆者は発売日に早速これを購入しましたので、写真を交えてレビューしたいと思います。


箱の中身

パッケージの中身はACアダプター本体のほか、保証書と取扱説明書だけと非常にシンプルとなっています。今までのACアダプターもこんなものでしたから、内容物的な意味では新鮮味はありません。


出力は3種類

先述の通り、Quick Charge 2.0規格では、機器と充電アダプタとの間で認証を行うことで9Vまたは12Vの電圧で充電を行います。ACアダプタ 05では、認証でQuick Charge 2.0対応機器と判断するとDC9V/1.8AまたはDC12V/1.35Aを出力します。どちらの出力になるかは、機器の仕様次第です。一方、非対応機器と判断するとDC5V/1.8Aで出力します。

ただし、この機器との認証というのが“曲者”で、既存機種の一部はACアダプタ 05で充電を行えない場合があります。NTTドコモでは、オプション品の対応機種を確認できるWebページを用意しているので、自分の機種で使えるかどうか確認の上、購入しましょう


挿入する向きを間違えないように工夫されたコネクタ部

定格出力が高めなこともあり、ケーブルは非常にしっかりとした作りとなっています。コネクタ部は、ドコモの方針が反映されていて、挿入方向を間違えないように、端子の上面側が盛り上がったデザインとなっています

スマホ・タブレットの故障原因として、USBケーブルの挿入する向きのミスによる端子破損は結構多いそうです。端末側では端子の形状に工夫をしていますが、それでも端子破損による故障はあるようで、コネクタの形状に工夫することによって更なる改善を図った、ということでしょう。


ACアダプター本体には状態を示すLEDが

アダプター本体には、正常に充電できているかどうかを確認できるLEDが付いています。緑色に点灯していれば、正常に充電できています。一方、消灯している場合、何らかの異常によって充電できていないことになります。


実際に充電している様子

さっそく「GALAXY S5 SCL23」(以下、SCL23)で充電してみました。このSCL23は先日当ブログメディア「[http://s-max.jp[S-MAX(エスマックス)]]」でも紹介した無料モニターキャンペーンでお借りしたものです。本当なら、NTTドコモ純正品のACアダプタ 05と組み合わせて使うゆえ、NTTドコモ版であるSC-04Fを借りたかったのですが、筆者がGALAXY SHOPに到着したときにはすでにになかったもので……。一方で、NTTドコモの動作確認機種以外で動作したというのを示せることにもなりました。

とりあえず、写真の通りに充電ができているのがわかるかと思います。Quick Charge 2.0の恩恵に与れているかは分かりませんが、普通の充電アダプターよりは充電速度は早かったです。45分の充電時間で30%から85%まで充電できていたので。

ということで、NTTドコモの夏モデルをご購入の際は、一緒にACアダプタ05を是非!

記事執筆:Sho INOUE(せう)


※この記事は筆者のブログ「せうの日記」に掲載された「『急速充電2』対応のドコモの「ACアダプタ 05」を興味本位で買ってみた」をS-MAX向けに加筆再構成したものです。

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