Android Wearレビュアー必携のノウハウ!? |
Googleから発表され、LG ElectronicsとSamsung Electronicsから対応機種が販売中のスマートウォッチ「Android Wear」。Android搭載のスマートフォン(スマホ)やタブレットでは本体だけでスクリーンショットを撮影することが一般的となりましたが、このAndroid Wear搭載スマートウォッチでは現時点では単体でスクリーンショットを取得する機能が提供されていません。
そこで本記事では前回、開封レビューを紹介した「LG G Watch」を用いて、Android Wear搭載スマートウォッチの開発者向けオプションと、パソコンの開発者ツールを組み合わせてスクリーンショットを取得する方法を紹介します。
必要となる環境は以下の通りです。
・Android Wearスマートウォッチ(USBでPCに接続できること)
・Androidスマートフォン(Android Wearスマートウォッチとペアリング済み)
・パソコン(MacまたはLinuxを指定。Windowsについては後述)
・Android SDKおよびそれを実行するためのJava実行環境
まず、Android Wearスマートウォッチの開発者向けオプションを有効にします。有効にするにはスマートウォッチの「設定」→「端末情報」で表示される「ビルド番号」を7回連打すると、設定メニューに「開発者向けオプション」が表示されるようになります。
設定画面の「ビルド番号」を連打
設定画面に開発者向けオプションが表示されるように
次に開発者向けオプションの「ADBデバッグ」を選択して有効にします。これでAndroid Wearスマートウォッチが開発環境からの接続を受け付けるようになります。
開発者向けオプションの「ADBデバッグ」を有効に
次にパソコンの開発環境を準備します。Android SDKインストール方法の詳細はここでは解説しませんが、Androidの公式Webサイト「Android SDK | Android Developers」から「Android SDK Tools」と「Android SDK Platform-tools」の2つを最低限インストールしてください。
Android SDKに含まれるAndroid Device Monitor(*1)を起動後、Android WearスマートウォッチをパソコンにUSB接続すると、ペアリングしているAndroidスマートフォンにデバッグの許可を促すダイアログが表示されるため「OK」をタップします。
*1: SDKフォルダのtools/monitorを実行します。
デバッグが許可されるとAndroid Device MonitorにAndroid Wearスマートウォッチが認識されるため、スクリーンショットボタンを押してスクリーンショットを取得することができます。
なお、今回はパソコンとしてMacまたはLinuxを指定しましたが、基本的にはWindowsでも同じ方法が利用できます。ただし、Windowsの場合にはUSB接続のためのドライバーが現状提供されていないため、Android Device MonitorにAndroid Wearスマートウォッチを認識させることができません。
どうしてもWindowsで今回の方法を利用したい場合は、「Google提供のUSBドライバーをAndroid Wearスマートウォッチに強制的に適用する」といった方法を用いる必要があります。公式な方法ではなくリスクも伴うため本記事では解説しませんが、どうしてもという方は自己責任でお試しください。
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