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Xperia Z3を過去のau向けエクスペリアスマホと比較! |
Sony Mobile Communications(以下、ソニーモバイル)から発表されたフラッグシップスマートフォン(スマホ)の「Xperia Z3」は日本国内でも販売されることがアナウンスされており、今年はこれまでのNTTドコモやau by KDDIに加え、ソフトバンクグループからも販売されると見られています。
前回、過去のNTTドコモの「Xperia Z」シリーズとXperia Z3を比較しましたが、今回はau向けのXperiaスマートフォン(スマホ)と比較してみたいと思います。ほぼ内容は同じですが、各社の戦略的な意図からauでは前のフラッグシップスマホ「Xperia Z2」は外観デザインを変更した「Xperia ZL2 SOL25」として販売するというようにau向けでは若干グローバルモデルをベースとしたオリジナルモデルになっているほか、ちょっと大きなXperia Z Ultraも加えています。
また、今後、auの仮想移動体通信事業者(MVNO)として提供しているケイ・オプティコムの「mineo」で扱う可能性や、au向けのものを白ロムとして購入して使うなども考え、現在の各機種の白ロム価格なども含めて紹介したいと思います。
◯主なスペック比較
※価格は白ロムを多く扱っている出品無料フリマ「ムスビー」による原稿執筆時(2014年9月7日時点)における未使用品の最安値。ただし、リンク先はAmazon.co.jpの各機種の白ロムへとなっています。
◯サイズおよびデザイン
ディスプレイはXperia ZL2 SOL25より大型化した約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS方式TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)を搭載しており、その分大きくなっているものの、横幅は変わらず、薄型化しているほか、丸みのあるデザインのため持ちやすくなっていると思われます。横幅はディスプレイ周囲のベゼル(縁)が左右両側では2mm以下と狭くなったことによるもの。
厚みはXperia Z Ultra SOL24の約6.5mmよりは厚くなっていますが、Xperia ZL2 SOL25やXperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22からは薄くなっており、質量も約152gとXperia UL SOL22の約145gに次ぐ軽さとなっています。
ただし、Xperia ZL2 SOL25が「Xperia Z2」ベースながらディスプレイサイズが5.2インチから5.0インチにサイズダウンしているように、auオリジナルモデルになっている場合には若干の変更があるかもしれません。Xperia Z1ではほぼグローバルモデルのまま発売されたので、今回の比較ではひとまず、Xperia Z3のほぼそのまま発売されるということで話を進めます。
デザインは側面のアルミフレームを一新し、より丸みを持たせ、ホールド感が良く、かなり持ちやすくなっているほか、これまでカラーバリエーションのWhite(白)でもディスプレイの周りのベゼルが他の色と同じ黒となっていたものが、Xperia Z3では前面も白となり、統一感が出ています。
また、カラーバリエーションは白と黒のベースカラー以外ではグローバルモデルではPurple(紫)のみでしたが、au向けにはPink(ピンク)やTurquoise(緑)がラインナップされており、今回はSilver Green(緑)とCopper(赤)の4色が用意されています。
◯性能
チップセットが最新ではないものの、Xperia ZL2 SOL25に搭載されていたものよりもさらに新しいQualcomm製「Snapdragon 801」(MSM8974AC)になり、最大クロック数も2.5GHzに向上しています。

カメラはXperia ZL2 SOL25やXperia Z1 SO-01Fとは同じ1/2.3型の大型「Exmor RS for mobile」センサーやソニー「Gレンズ」を搭載し、新たに電子式手ぶれ補正やISO12800まで対応。また、Gレンズもこれまでの27mmからさらに広角で撮影できる25mmになっています。
オーディオでは本体のみでのハイレゾオーディオ再生にも新たに対応し、Xperia ZL2 SOL25から搭載していたデジタルノイズキャンリングも対応。さらに、ゲームにおいてXperia Z3の画面で「PS4」の臨場感あふれるゲーム体験を楽しめる「PS4リモートプレイ機能」に新たに対応し、専用のPS4コントローラー用アタッチメントも販売されます。なお、このPS4リモートプレイ機能はXperiaのみの機能になるということです。
バッテリーはXperia ZL2 SOL25やXperia Z Ultra SOL24、Xperia Z1 SOL23と同じ3000mAhとなっており、各種小電力化によってより電池持ちが良くなっていて、同社では「2日間持つ」としています。なお、他の機種と同じく取り外しは不可です。
防水・防塵には引き続き対応しており、防塵がこれまでのIP5XからIP6Xに引き上げられており、これまでは水深1mだったものが1.5mまで対応しているとのこと。
一方、Xperia Z Ultra SOL24やXperia Z1 SOL23まで搭載していた赤外線端子が省かれており、Xperia ZL2 SOL25でも非搭載だったことから恐らくXperia Z3の国内版でも非搭載となると思われ、これまでケータイ(フィーチャーフォン)時代から赤外線によるアドレス帳転送などを利用してきた人は注意が必要です。
その他、Xperia Z3 Compactと同様にSIMカードスロットがiPhone 5などと同じnanoSIMカードスロット(4FF)に変更されています。
現状では白ロム価格ではXperia ZベースのXperia UL SOL22が唯一2万円台前半と安くなっていますが、全体的に前モデルのXperia ZL2 SOL25でもXperia Z1 SOL23でも同じような3万円台前半となっており、Xperia UL SOL22でも十分なスペックではありますが、3万円まで支払えるならXperia ZL2 SOL25を狙うのがコストパフォーマンスとしては良いように思えます。今後、より新しいXperia Z3が国内で発売された後にも注目したいところです。
■関連リンク
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・Xperia™ Z3 premium phone - Sony Smartphones (Global UK English)
機種 | Xperia Z3 | Xperia ZL2 SOL25 | Xperia Z Ultra SOL24 | Xperia Z1 SOL23 | Xperia UL SOL22 |
画像 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
発売日 | 2014年秋 | 2014年5月23日 | 2014年1月25日 | 2013年10月23日 | 2013年5月25日 |
サイズ | 146×72×7.3 | 137×72×10.8 | 179×92×6.5 | 144×74×8.5 | 135×71×10.5 |
質量 | 152 | 167 | 214 | 171 | 145 |
OS | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.4 | Android 4.2 |
ディスプレイ | 5.2インチフルHD | 5.0インチフルHD | 6.4インチフルHD | 5.0インチフルHD | 5.0インチフルHD |
バッテリー容量 | 3100mAh | 3000mAh | 3000mAh | 3000mAh | 2300mAh |
CPU | 2.5GHzクアッドコアCPU Snapdragon 801 MSM8974AC | 2.3GHzクアッドコアCPU Snapdragon 801 MSM8974AB | 2.2GHzクアッドコアCPU Snapdragon 800 MSM8974 | 2.2GHzクアッドコアCPU Snapdragon 800 MSM8974 | 1.5GHzクアッドコアCPU Snapdragon S4 Pro APQ8064 |
内蔵メモリー(RAM) | 3GB | 3GB | 2GB | 2GB | 2GB |
内蔵ストレージ | 16GB | 32GB | 32GB | 32GB | 16GB |
外部ストレージ | 最大128GB microSDXC | 最大128GB microSDXC | 最大64GB microSDXC | 最大64GB microSDXC | 最大64GB microSDXC |
リアカメラ | 2070万画素 | 2070万画素 | 約810万画素 | 約810万画素 | 約1310万画素 |
フロントカメラ | 220万画素 | 220万画素 | 約220万画素 | 約220万画素 | 約31万画素 |
防水 | IPX5、IPX8 | IPX5、IPX8 | IPX5、IPX8 | IPX5、IPX8 | IPX5、IPX8 |
防塵 | IP6X | IP5X | IP5X | IP5X | IP5X |
赤外線 | ― | ― | ◯ | ◯ | ◯ |
SIMカード | nanoSIM | microSIM | microSIM | microSIM | microSIM |
色 | Silver Green Copper Black White | Turquoise Black White | Purple Black White | Purple Black White | Pink Black White |
価格※ | ― | 33,800円 | 31,444円 | 33,800円 | 23,500円 |
◯サイズおよびデザイン
ディスプレイはXperia ZL2 SOL25より大型化した約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS方式TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)を搭載しており、その分大きくなっているものの、横幅は変わらず、薄型化しているほか、丸みのあるデザインのため持ちやすくなっていると思われます。横幅はディスプレイ周囲のベゼル(縁)が左右両側では2mm以下と狭くなったことによるもの。
厚みはXperia Z Ultra SOL24の約6.5mmよりは厚くなっていますが、Xperia ZL2 SOL25やXperia Z1 SOL23、Xperia UL SOL22からは薄くなっており、質量も約152gとXperia UL SOL22の約145gに次ぐ軽さとなっています。
ただし、Xperia ZL2 SOL25が「Xperia Z2」ベースながらディスプレイサイズが5.2インチから5.0インチにサイズダウンしているように、auオリジナルモデルになっている場合には若干の変更があるかもしれません。Xperia Z1ではほぼグローバルモデルのまま発売されたので、今回の比較ではひとまず、Xperia Z3のほぼそのまま発売されるということで話を進めます。
デザインは側面のアルミフレームを一新し、より丸みを持たせ、ホールド感が良く、かなり持ちやすくなっているほか、これまでカラーバリエーションのWhite(白)でもディスプレイの周りのベゼルが他の色と同じ黒となっていたものが、Xperia Z3では前面も白となり、統一感が出ています。
また、カラーバリエーションは白と黒のベースカラー以外ではグローバルモデルではPurple(紫)のみでしたが、au向けにはPink(ピンク)やTurquoise(緑)がラインナップされており、今回はSilver Green(緑)とCopper(赤)の4色が用意されています。
◯性能
チップセットが最新ではないものの、Xperia ZL2 SOL25に搭載されていたものよりもさらに新しいQualcomm製「Snapdragon 801」(MSM8974AC)になり、最大クロック数も2.5GHzに向上しています。

カメラはXperia ZL2 SOL25やXperia Z1 SO-01Fとは同じ1/2.3型の大型「Exmor RS for mobile」センサーやソニー「Gレンズ」を搭載し、新たに電子式手ぶれ補正やISO12800まで対応。また、Gレンズもこれまでの27mmからさらに広角で撮影できる25mmになっています。
オーディオでは本体のみでのハイレゾオーディオ再生にも新たに対応し、Xperia ZL2 SOL25から搭載していたデジタルノイズキャンリングも対応。さらに、ゲームにおいてXperia Z3の画面で「PS4」の臨場感あふれるゲーム体験を楽しめる「PS4リモートプレイ機能」に新たに対応し、専用のPS4コントローラー用アタッチメントも販売されます。なお、このPS4リモートプレイ機能はXperiaのみの機能になるということです。
バッテリーはXperia ZL2 SOL25やXperia Z Ultra SOL24、Xperia Z1 SOL23と同じ3000mAhとなっており、各種小電力化によってより電池持ちが良くなっていて、同社では「2日間持つ」としています。なお、他の機種と同じく取り外しは不可です。
防水・防塵には引き続き対応しており、防塵がこれまでのIP5XからIP6Xに引き上げられており、これまでは水深1mだったものが1.5mまで対応しているとのこと。
一方、Xperia Z Ultra SOL24やXperia Z1 SOL23まで搭載していた赤外線端子が省かれており、Xperia ZL2 SOL25でも非搭載だったことから恐らくXperia Z3の国内版でも非搭載となると思われ、これまでケータイ(フィーチャーフォン)時代から赤外線によるアドレス帳転送などを利用してきた人は注意が必要です。
その他、Xperia Z3 Compactと同様にSIMカードスロットがiPhone 5などと同じnanoSIMカードスロット(4FF)に変更されています。
現状では白ロム価格ではXperia ZベースのXperia UL SOL22が唯一2万円台前半と安くなっていますが、全体的に前モデルのXperia ZL2 SOL25でもXperia Z1 SOL23でも同じような3万円台前半となっており、Xperia UL SOL22でも十分なスペックではありますが、3万円まで支払えるならXperia ZL2 SOL25を狙うのがコストパフォーマンスとしては良いように思えます。今後、より新しいXperia Z3が国内で発売された後にも注目したいところです。
記事執筆:memn0ck
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