安価なSIMフリースマホの需要が高まるか? |
今年も1年の振り返りを行なう「年末企画」の記事ということで、携帯電話、スマートフォン(スマホ)周りの1年間を振り返りたいと思います。
とはいえ、筆者は今年、スマホやタブレットの本体の購入はゼロ……それまで複数契約していたNTTドコモの回線はすべて今年解約し、手持ちのスマートフォンは昨年末購入の「Xperia Z1 f SO-02F」だけとなりました。
その他、ソフトバンクモバイル「Photo Vision」やワイモバイルに社名が変わる直前のPHS購入などはありましたが、今年は"回線整理の1年"となりました。
というわけで、あまり購入ができなかったのですが、自分の状況も含め市場全体を振り返ってみたいと思います。
昨年はフラッグシップモデル「Xperia Z1」シリーズなどでソニーモバイルコミュニケーション(以下、ソニーモバイル)の元気さが目立った1年と総括しましたが、今年のソニーモバイルはXperia Z1の完成度が高すぎたのか、マイナーチェンジに終始し、続く「Xperia Z2」や「Xperia Z3」、「Xperia Z3 Compact」はそつなくまとめ上げてはいるなと思ったものの、昨年のXperia Z1を見た時のようなワクワク感は感じませんでした。親会社のソニー自体も経営不振が伝えられており、今後がやや心配ではあります。
その他のメーカーを見ても、今年はその商品発表や実際の製品を見てワクワクしたスマホはほぼありませんでした。
ただ、これは市場が成熟化したと言うこともできます。今までのスマホはバッテリーが持たない、動作が不安定など、そもそも電話機としていかがなものかという面も目立ちましたが、そうした不満は最新のスマホではほぼ改善されてきたと言って良いでしょう。何を選んでもしっかり使える反面、スマホがたくさん出始めた時のような意外性を感じる商品は減少し、売れ筋のデザイン・機能に収斂されてしまいました。
スマホが本格的に出始める直前のケータイ(フィーチャーフォン)全盛期などもこのように市場が成熟化したことにより、同じような商品が溢れかえる時代があったように思えます。その後、ケータイからスマホへと大きなパラダイムシフトが起きたわけですが、今後近いうちにそうしたものが来るのか、まだ来ないのか、来年以降注視したいところです。ただ、個人的にはしばらくは来ないような気がします。
パソコンでも似たような傾向が見られましたが、こうして市場が成熟化すると、コストを削減した安価な商品が人気を博するようになります。今年の仮想移動体通信事業者(MVNO)とSIMフリースマホによる格安SIM・格安スマホブームは来年以降も続きそうな気がします。来年はSIMロック解除に対応させての販売が5月1日以降に発売する機種では義務化される方向ですし、さらにこうした流れは加速しそうです。
また、パソコンの時も「ネットブック」ブームなどの安価な商品で人気を博した台湾のASUSTeK Computerがいよいよスマホ・タブレット業界でも元気になってきた印象です。タブレットは小さいサイズから大きいサイズまで細かくラインナップを揃え、ローエンドからハイエンド、LTE対応モデルまで揃えるなど、フットワークの軽さが目立ちました。また、スマホではこの秋ZenFone 5を発売し、3万円程度で十分な機能を備えるスマホが購入できるとあって人気となりました。ZenFone 5は通信費を安くあげたいという人にも魅力だったようで、ケータイやスマホなどにあまり興味のない知人も購入していましたし、ZenFone 5をはじめとする必要最低限で安価なSIMフリースマホは今後も人気となるのではと予想しています。
もちろんサポートの面や各種サービス面でMVNO・SIMフリースマホの組合せは不安もありますが、大手携帯電話会社のような手厚いサービスを求めない人も増えてきています。大手キャリアも今後のSIMフリー時代を見据え、さらに何か手を打って欲しいと思います。
来年はもっとワクワクするようなスマホと出会いたいです。どんなメーカーからどんな商品が出てくるか楽しみです。
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・【年末企画】2013年気になったスマートフォン:メーカー選別進んだ1年。目立ったソニーの元気さ、そしてコンパクトスマホの充実。(スポーツライター・こば編) - S-MAX
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その他のメーカーを見ても、今年はその商品発表や実際の製品を見てワクワクしたスマホはほぼありませんでした。
ただ、これは市場が成熟化したと言うこともできます。今までのスマホはバッテリーが持たない、動作が不安定など、そもそも電話機としていかがなものかという面も目立ちましたが、そうした不満は最新のスマホではほぼ改善されてきたと言って良いでしょう。何を選んでもしっかり使える反面、スマホがたくさん出始めた時のような意外性を感じる商品は減少し、売れ筋のデザイン・機能に収斂されてしまいました。
スマホが本格的に出始める直前のケータイ(フィーチャーフォン)全盛期などもこのように市場が成熟化したことにより、同じような商品が溢れかえる時代があったように思えます。その後、ケータイからスマホへと大きなパラダイムシフトが起きたわけですが、今後近いうちにそうしたものが来るのか、まだ来ないのか、来年以降注視したいところです。ただ、個人的にはしばらくは来ないような気がします。
パソコンでも似たような傾向が見られましたが、こうして市場が成熟化すると、コストを削減した安価な商品が人気を博するようになります。今年の仮想移動体通信事業者(MVNO)とSIMフリースマホによる格安SIM・格安スマホブームは来年以降も続きそうな気がします。来年はSIMロック解除に対応させての販売が5月1日以降に発売する機種では義務化される方向ですし、さらにこうした流れは加速しそうです。
また、パソコンの時も「ネットブック」ブームなどの安価な商品で人気を博した台湾のASUSTeK Computerがいよいよスマホ・タブレット業界でも元気になってきた印象です。タブレットは小さいサイズから大きいサイズまで細かくラインナップを揃え、ローエンドからハイエンド、LTE対応モデルまで揃えるなど、フットワークの軽さが目立ちました。また、スマホではこの秋ZenFone 5を発売し、3万円程度で十分な機能を備えるスマホが購入できるとあって人気となりました。ZenFone 5は通信費を安くあげたいという人にも魅力だったようで、ケータイやスマホなどにあまり興味のない知人も購入していましたし、ZenFone 5をはじめとする必要最低限で安価なSIMフリースマホは今後も人気となるのではと予想しています。
もちろんサポートの面や各種サービス面でMVNO・SIMフリースマホの組合せは不安もありますが、大手携帯電話会社のような手厚いサービスを求めない人も増えてきています。大手キャリアも今後のSIMフリー時代を見据え、さらに何か手を打って欲しいと思います。
来年はもっとワクワクするようなスマホと出会いたいです。どんなメーカーからどんな商品が出てくるか楽しみです。
記事執筆:こば
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