ソニースマホ「Xperia Z4」を写真と動画で紹介! |
既報通り、ソニーモバイルコミュニケーションズ(以下、ソニーモバイル)は20日、都内で「Xperiaスマートフォン新商品発表会」を開催し、同社のフラッグシップスマートフォン(スマホ)の最新モデル「Xperia Z4」を発表しました。
Xperia Z4は日本国内で今夏以降に発売するとしており、同社にとって最重要市場とする日本をターゲットに開発されたモデルで、海外でも一部の国・地域にてグローバルモデルも投入するとのことですが、詳細が決定次第別途発表するということです。
フラッグシップモデルの前機種「Xperia Z3」と同じ約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)TFT液晶や3GB内蔵メモリー(RAM)、約2070万画素カメラなどの基本スペックやベースデザインはそのままに、新たに下り最大225MbpsのLTE UE Category 6に対応したほか、チップセットとしてQualcomm製64bit対応「MSM8994」(Snapdragon 810)を搭載しています。また、発売時からOSも最新バージョン「Android 5.0.2(開発コード名:Lollipop)」を採用しています。
日本市場における販売経路は現時点では明らかにされていませんが、これまでもフラッグシップモデルはNTTドコモやau、SoftBankといった携帯電話会社から発売されていますので、Xperia Z4も同様になる可能性が高いと見られます。
今回は発表会の展示会場にてXperia Z4のグローバルモデル(型番:E6553)の実機がタッチ&トライできる状態でしたので、その模様を写真と動画で紹介したいと思います。
ディスプレイはXperia Z3と同じ約5.2インチフルHD(1080×1920ドット)IPS方式TFT液晶(トリルミナスディスプレイ for mobile)を搭載しており、サイズは大きさが約146×71.9×6.9mm、質量が約144gと若干幅が狭く、薄く、軽くなっていて、6mm台になってiPhone 6と同じ薄さになりました。これにより、若干の違いですが、ソニーモバイルではより持ちやすくなっているとのこと。
機種 | Xperia Z4 | Xperia Z3 | iPhone 6 | iPhone 6 Plus |
サイズ | 約146×71.9×6.9mm | 146×72.4×7.3mm | 138.1×67.0×6.9mm | 158.1×77.8×7.1mm |
質量 | 約144g | 約152g | 約129g | 約172g |
デザインもXperia Z3を基本的に踏襲した「オムニバランスデザイン」で、側面のアルミフレームと背面のガラスパネル「Gorilla Grass 3」で質感が高く、カラーバリエーションもXperia Z3と同じBlack(黒)およびWhite(白)、Copper(赤)、Aqua Green(緑)と、緑のみ名称がXperia Z3のSilver Greenから変更になって、Aqua Greenは夏を意識し、緑をベースに光の当たり方によって水色に見えるようになっているほか、他の色も少しずつアレンジが変更されています。
本体の四角は着色した樹脂の上に透明な樹脂を重ねるという新たな加工法で仕上げられており、使っているうちに傷が付いても美しい輝きと色味が損なわれないようになりました。
側面のフレームはさらに色合いもXperia Z3から変更されており、Whiteではシャンパン(本当に若干の黄色)、Blackではレッド、Aqua Greenではブルー、Copperでは正面と裏面と側面がほぼ均一のブラウンっぽい統一感があったものが、Xperia Z4では正面・裏面と側面が色合いが変えられており、より締まった印象を受けるようになっています。
背面のガラスパネルはこれまでカメラモジュール・レンズの部分に穴が開いており、レンズがむき出しになっていましたが、カメラの薄型化によってカメラモジュール・レンズは背面のガラスパネルの中になり、よりフラットになっています。
ただし、これにより、カメラの下にあるLEDフラッシュの部分に穴が開いています。これはどちらかに穴を開けないと、今回の構造では撮影した写真のバランスが悪くなってしまうためとのこと。
他にも、以前に紹介したようにXperia Z3では背面がフラット過ぎて平らな机などに置いておくと、気づくと落ちてしまうといったことがあったため、Xperia Z4では背面パネルと側面フレームの角にエッジが付いており、触ってみると抵抗がかかるのがわかり、横滑りしにくいようになっています。なお、エッジはXperia Z3 Compactと同程度といったところでした。
また、防水・防塵仕様も引き続き対応しており、防水がIPX5およびIPX8準拠、防塵もXperia Z3で強化されたより高い性能のIP6X準拠となっており、水深1.5mまでの利用が可能です。
イヤホンマイク端子に続き、microUSB端子もカバーのないキャップレス防水を採用し、代わりに「Xperia Z」シリーズで採用していた充電用のマグネット式端子が廃止されました。
さらに、microSDカードスロットとnanoSIMカード(4FF)スロットを1つのカバー内にまとめ、microUSB端子もキャップレスになったことで、カバーのある部分が1つになり、よりシンプルでどこから見ても美しいデザインになっています。なお、デザインコンセプトは「Perfection(完成形)」とのこと。
また、チップセットがQualcomm製「MSM8994(Snapdragon 810)」に強化され、64bitに対応したオクタコアCPU(2.0GHzクアッドコアCPU+1.5GHzクアッドコアCPU)となり、パフォーマンスはXperia Z3の約2倍に、カメラやアプリの起動が速く、文字入力の反応や動作もより快適になっています。
さらに、LTE UE Category 6にも対応したことでキャリアアグリゲーション(CA)によって下り最大225Mbpsでデータ通信が利用できるようになっています。また、無線LAN(Wi-Fi)もMIMOによって最大867Mbpsに高速化。5GHz帯は屋外での利用にも対応しているとのこと。
なお、他社の製品においてSnapdragon 810が発熱問題が起きているということについて、発表会場の展示機でもカメラ機能でプレミアムおまかせオートなどを利用しつづけると若干熱くなるといったこともあったものの、まだ開発中であることに加え、現時点でも発熱によって動作に影響があるほどではないと説明員は語っていました。XperiaシリーズではXperia Z2からヒートパイプを搭載しており、Xperia Z4ではより高い効果が得られる配置やサイズにしているということです。
一方、内蔵メモリー(RAM)は3GB、内蔵ストレージは32GB、外部ストレージは最大128GBまでのmicroSDXCカードに対応しています。バッテリーは容量が2930mAhとXperia Z3の3100mAhから小さくなっていますが、チップセットの省電力化などによって動作時間は長くなっているとしています。
カメラ機能はXperia Z3と同じスペックで充実しており、新しくテーマに合わせてカスタマイズできる「スタイルポートレート」や顔の合成ができる「ARマスク」などの機能がいくつか追加されています。機能をおさらいしておくと、サイバーショットで培ったソニーの技術が惜しげもなく詰め込まれており、暗いところでも明るい撮影が可能なF2.0でより広角まで撮影できる25mmになった「Gレンズ」、高精細撮影ができる画像処理エンジン「BIONS for mobile」、さらにスマホ最大級の1/2.3型2070万画素イメージセンサー「Exmor RS for mobile」と、すべてソニー製のXperia最高スペックのパーツを搭載しており、ISO12800による高感度撮影やハンディカムの技術を用いた「電子式手ブレ補正」で縦横方向だけでなく、回転方向のブレも補正し、美しい動画を撮影することも可能です。
一方、フロントカメラは新しく自分撮り(セルフィー)の人気に合わせてよりワイドに撮影できる広角25mmレンズを搭載した約510万画素イメージセンサーとなっており、撮影者が手を伸ばしただけで3〜4人程度のグループショットが可能になっているほか、フロントカメラでもプレミアムおまかせオートが利用できるようになったり、セルフタイマーの選択肢(0.5、2、10秒)が増えたりしています。
マルチメディア機能では新たにスマホでは初のBluetoothを拡張してより高音質で音楽再生できる「LDAC」や「ClearAudio+」に対応したり、低品質のヘッドホンでも音を自動的に最適化することでより高い音質で聴くことができる機能などに対応しています。映像も非続き、ブラビアで培った映像技術および高画質エンジン「X-Reality for mobile」により、低画質動画のぼやけた被写体の輪郭や画素の劣化を復元し、本来の質感を再現できます。
アクセサリーはソニーモバイルからはカバーを閉じたまま通話を受けたり、カメラ、ミュージックプレイヤーの操作ができるXperia Z4専用カバー「ウィンドウ付きカバー(型番:SCR30)」が発売されます。IPX5およびIPX8相当の防水仕様で、Xperia Z4に合わせた4色(ホワイトおよびブラック、カッパー、アクアグリーン)のカラーで展開。価格はXperia Storeやソニーストアでは7,000円(税抜)で、今夏に販売開始予定。
また、小型デザインに加えて、Xperia Z4のキャップレスUSB端子に対応した「卓上ホルダ(ブラックのみ)」も今夏に発売されます。
最後に展示会場におけるタッチ&トライをした模様を動画で紹介しておきます。かなり操作内容も画質も悪くすみません……Android 5.0.2 Lollipopを搭載した他のXperia Z3などとほぼ同様ですが、一部モデルでは非対応となっているアプリキーによるタスク切替時の「すべてを削除」があることがわかります。
◯主な仕様
製品名 | XperiaZ4 | |||||||
外形寸法(高さ×幅×厚さ) | 約146mm×約72mm×約6.9mm | |||||||
質量 | 約144g | |||||||
電池容量 | 2930mAh | |||||||
ディスプレイ | 液晶 | トリルミナスディスプレイformobile | ||||||
サイズ | 約5.2インチ | |||||||
解像度(ピクセル数) | 1920×1080 | |||||||
OS | Android5.0 | |||||||
内蔵メモリー(ROM/RAM) | 32GB/3GB | |||||||
SDメモリーカード スロット | ○(microSD、microSDHC、microSDXC(最大128GB)) | |||||||
プロセッサー | 2.0GHz/1.5GHz オクタコアCPU | |||||||
外部接続 | Bluetooth | Bluetooth4.1 | ||||||
外部デバイス | microUSB/MHL/ヘッドセット接続端子 | |||||||
DLNA | ○ | 主なソフトウェア | ソニーモバイルオリジナルソフトウェア | ミュージックアプリケーション、アルバムアプリケーションなど | ||||
Google提供プリインストールソフト | GooglePLAY、Googleマップ、Gmail、Google検索、YouTubeなど | |||||||
カメラ機能 | メインカメラ | 約2070万画素 裏面照射積層型CMOSセンサー Exmor RS for mobile | ||||||
フロントカメラ | 約510万画素 裏面照射型CMOSセンサー Exmor R for mobile | |||||||
手ブレ補正 | ○電子式(動画/静止画) | オートフォーカス | ○(動画/静止画) | |||||
セルフタイマー | ○ | |||||||
動画 | 撮影サイズ (ピクセル) | 〈メインカメラ〉 4K(2160p)、フルHD(1080p) 60fps/30fps、HD(720p)、VGA(480p)、MMS 〈フロントカメラ〉 フルHD(1080p)、HD(720p)、VGA(480p)、MMS | ||||||
フォトライト | ○(メインカメラのみ) | |||||||
静止画 | 撮影サイズ (ピクセル) | 〈メインカメラ〉 20.7MP(4:3)、15.5MP(16:9)、8MP(4:3)、8MP(16:9)、3MP(4:3)、2MP(16:9) 〈フロントカメラ〉 5MP(4:3)、3.7MP(16:9)、2MP(4:3)、2M(16:9) | ||||||
フラッシュ | ○(メインカメラのみ) | スマイルシャッター | ○ | |||||
防水/防塵性能 | ○/○(IPX5/8、IP6X) | |||||||
NFC | ○ | |||||||
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n(2.4GHz/5GHz)/ac準拠、MIMO対応 | |||||||
主な対応言語 | 日本語、中国語簡体字、中国語繁体字、チェコ語、オランダ語、英語(英国)、英語(米国)、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ノルウェー語、ポーランド語、ロシア語、スペイン語、スウェーデン語、トルコ語など | |||||||
カラーバリエーション | ホワイト、ブラック、カッパー、アクアグリーン |
記事執筆:memn0ck
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