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| J:COMがMVNOサービスで狙う顧客は?! |
既報通り、ジュピターテレコム(以下、J:COM)は13日、都内にて「J:COM MOBILE 記者発表会」を開催し、移動体通信事業者(MNO)から回線を借り入れて提供している携帯電話サービス「J:COM MOBILE」( https://www.jcom.co.jp/service/mobile/
これらのLG Wine SmartおよびLG G Pad 8.0 L EditionはともにJ:COM MOBILEのau回線のプランとセットで販売される。また同社ではMVNOとしてNTTドコモのネットワークを利用した携帯電話サービスも同じく10月29日より提供することを案内し、こちらはまずはSIM単体のみで提供開始するとのこと。
これまでJ:COMはケーブルテレビおよびインターネット回線などの事業を札幌、仙台、関東、関西、九州・山口エリアで展開しており、サービス加入世帯数500万世帯、ケーブルテレビではシェアの50%を持つ。そのJ:COMがなぜ競合の多いMVNO市場に参入してきたのか?その狙いについて発表会の内容をレポートしていく。

J:COM代表取締役社長の牧俊夫氏がJ:COM MOBILE導入の背景について、海外においてテレビ(TV)視聴はモバイルにシフトしていると語り、一方で日本でのTV視聴はまだ割合が低く、日本でもモバイルの用途をTV視聴にシフトさせていくことが狙いであり、まだ成長できる分野であることを説明した。

また、日本国内におけるスマホ市場は成長にかげりが見えているとした上で、J:COMの加入者には50~70代の年配の方も多く、これらのユーザーに外でテレビを観て欲しいと提案した。また、テレビ離れをしていると言われる若者もYouTubeなどの映像コンテンツを観ていることから、多様化するニーズにモバイルという形でテレビコンテンツに触れて欲しいという狙いがあるようだ。
J:COM MOBILEの狙いは「競合がひしめき合う場所で新規ユーザーを開拓する」のではなく、「500万世帯の既存の加入者にモバイルというサービスで裾野を広げていく」ところにある。もちろん、このサービスが気に入ってJ:COMに加入してモバイルも利用するという新規顧客も獲得して行くのだろう。

J:COM MOBILEのスマホ第1弾としてLG Wine Smart LGS01を発売する。はじめての方でも使いやすいよう、ケータイのような折りたたみ型でダイアルキーによるボタン操作とタッチ操作両方が使えるものとしている。SIMロックがかかっており、日本国内ではJ:COMの独占販売となる。


このLG Wine Smart LGS01とJ:COM MOBILEは前述した「モバイルでテレビ視聴」をして欲しいという提案を具現化するため、J:COMオンデマンドをJ:COMアプリ経由で視聴した場合に限りパケット代を無料とすると発表した。なお、J:COMオンデマンドの視聴にはJ:COM TVスタンダードプラン以上の契約が必要となる。


J:COMオンデマンドには約3.8万本のコンテンツがあるほか、放送中の番組も楽しめるのだという。たくさん映像配信サービスが出てきているが接触機会がないため、利用できていない人が多い。どこでも見れるスマホやタブレットを提供することで空き時間にちょっとスポーツ観戦をしたりといったこともできるようになるということだ。

また、50〜70代をターゲットにしているだけあってサービスやサポート面でもJ:COMの強みがあるのだという。ケーブルテレビ事業では宅内工事やSTBの設置などスタッフが訪問することから、スマホやタブレットの難しい設定や使い方が分からない場合など、スタッフが訪問してサポートできる点が競合のMVNO事業者や大手キャリアにない強みであると説明した。
牧氏は発表会後の囲み取材にて「次は20〜40代に向けた機種を出していかなければならないと思っている」と語り、「3.2インチだと画面が小さいと思われるかもしれないが、もう少し大きくすると世代がもう少し下に下がってくる。持ちやすさなどを重視したためこのサイズとなっている」とした。
一方で、auと購入者を取り合わないような層をターゲットしていくということで、J:COMではすでにauのスマートバリューによってスマホ(主にiPhone)を売っており、そうではない層、auではシニア層にはフィーチャーフォンでフォローしようとしているので、J:COMではスマホでカバーしていくとしていた。


LG Wine Smart LGS01の料金は、月額2,980円で音声通話と3GBのデータ通信ができるというもの。競合するMVNO事業者の「格安」料金ほど安くはないが大手キャリアよりは良心的でJ:COMオンデマンドアプリでの通信は含まれないことを考えれば映像コンテンツを良く利用するのであればリーズナブルな価格設定になっていると思われる。
これに端末代金1,375円(24回払い)が加算され、総支払額が33,000円となる。ただし、ケーブルテレビ加入者(J:COM TV)もしくはインターネット接続サービス加入者(J:COM NET)であれば、2016年1月11日まで端末代金が実質0円となる施策も10月29日よりスタートする。なお、au回線のMVNOについてはL2接続だとのこと。



同じくLG Electronics製のタブレットであるLG G Pad 8.0 L Edition LGT01も発表された。こちらはケーブルテレビ(J:COM TV)およびインターネット接続サービス(J:COM NET)加入者向けの「with タブレット」サービスで、月額980円で1GBのデータ通信と端末代金1,100円(24回払い)でタブレットを利用できる。

さらに上記2つのJ:COMサービスのほかに、固定電話サービス(J:COM PHONE)加入者であれば割引キャンペーンが適用され、端末代金実質0円、月額料金が800円となる。このキャンペーンも期間は同じく10月29日から2016年1月11日までとなる。
販売台数についてはタブレットはすでに45万台販売しているが、あくまでテレビサービスの補完という位置付けだったのに対し、スマホはJ:COM利用者以外にも売れるので、タブレットよりもスマホのほうが数は出ると思っていると話していた。
さらに囲み取材ではJ:COMオンデマンドアプリで1日1時間見ると約18GBになってしまうため、全員が1日1時間モバイル通信で視聴するという状況になると厳しいが、Wi-Fiへのオフロードや利用者がその分だけ多チャンネル契約をしてくれればとなんとかなる思っているとも語った。

一方、日本ケーブルテレビ連盟と提携することで、NTTドコモ回線を利用したMVNOによる携帯電話サービス「ケーブルスマホ」のSIM単体も提供される。ただし、こちらはJ:COMオンデマンドのパケット無料には対応せず、端末も利用者が別途用意する必要がある。主にSIMフリースマホやこれまでNTTドコモのスマホしていた人がより安く利用したい場合に向けたものとなっている。料金はデータ通信3GBでデータのみが900円、音声通話とデータのデュアルSIMが1,600円だ。こちらは仮想移動体サービス提供者(MVNE)としてIIJが入っている。なお、記事中の料金および代金はすべて税別。
次回はJ:COMが日本国内では独占販売するハードキーを持つ2つ折りスマホのLG Wine Smart LGS01を写真と動画で紹介していく。
記事執筆:mi2_303
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