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話す・踊る・歌うロボット電話「RoBoHoN(ロボホン)」が5月26日に発売! |
既報通り、シャープは14日、都内にて「『RoBoHoN』発売発表会」を開催し、モバイル型ロボット携帯電話「RoBoHoN(ロボホン)」(型番:SR-01M-W)を2016年5月26日(木)に発売することを発表した。
合わせて4月14日よりロボホン公式Webサイト( https://robohon.com )などで予約販売が開始されており、価格(以下、すべて税別)は198,000円で月産台数は5000台を計画。OSにはAndroid 5.0(開発コード名:Lollipop)が採用されており、SIMフリースマートフォン(スマホ)として利用可能。
クラウド経由で行われる音声対話を利用するには月額980円の「ココロプラン」が必要で、さらに月間データ量1GBの『ロボホン』と会話を楽しむプラン(1GB)、3GBの『ロボホン』ともっと楽しむプラン(3GB)、5GBの『ロボホン』ともっともっと楽しむプラン(5GB)がそれぞれデータSIMと音声通話SIMで月額650円から提供される。
その他、ロボホンが故障した時などに修理料金を割引する安心な保守パックサービスもあり、月額990円の「ケアプラン50」と月額1,650円の「ケアプラン70」が利用可能。
今回は、このロボホンの機能を発表会で試してきた写真と動画を交えて紹介していく。

小さくすることにこだわったというロボホンは、身長約19.5cmの人型ロボット。小さいけれど、やはり駆動モーターを内蔵するロボットと言うことで重さ約390gのややズッシリ感がある。

頭部には、HD(1280×720画素)相当のプロジェクターと、約800万画素のCMOSセンサーカメラが搭載されている。撮影した写真や検索した事項、そしてロボホンが見せたい情報をプロジェクターで表示することができる。

プロジェクターにはレーザー光を使っており、目に良くないということで、プロジェクター起動後にカメラで目の前に人がいないことを確認して実行されるのだという。また、プロジェクターの投映許可は、子どもの事故防止のために持ち主の声にのみ反応するようになっているとのこと。
カメラ機能も同様に、ロボホンが当たりを見回して顔を見つけて撮影する機能や一定間隔で撮影する機能なども搭載している。

ロボホンが額のプロジェクターから床面にダイレクトに映像を表示している様子。写真の向きは対面から観やすいように反転表示も可能だ。

ポーズがちょっとシュールで、無防備なところが可愛さのポイントだ。後頭部にはスピーカーがあり、写真のスライドショー時には撮影日や撮影場所などのコメントを音声で教えてくれる。

映像は壁面にも投映可能で、多人数で映像を楽しむことができる。写真や動画をロボットが投映するのはアニメの世界だけかと思っていたが、今ここで実現されている。
ロボホンのコントロールは音声による対話がメインとなる。背面にタッチパネル付きディスプレイが搭載されているが、確認用に割り切っておりスマートフォンのようなディスプレイ操作や文字入力は苦手だ。

音声によるコミュニケーションの方法だが、ロボホンの目が黄色のときは、音声を認識できる状態であることを表す。

音声を聞き取り、解析中の場合は緑に変わる。このように、聞き取れる状態なのか、会話を認識しているのかをロボホンの目を見ながら行う。まさに目を見て会話をするスタイルだ。

ロボホンからアクションを起こす際には目が赤く光る。着信時なども同様だ。ロボホンがしゃべっている最中は口が赤く光る。また、メールなどの読み上げ時には「ドライブ」や「飲む」、「あいさつ」などの単語に合わせて、感情豊かなジェスチャーをする。これらのジェスチャーは豊富に用意されているという。
【ロボホンの様々な動作を動画で紹介】
動画リンク:https://youtu.be/2sXlhs3YWzg

通常の携帯電話のようにマナーモードも用意されているので、外出時にサイレント設定をしておくことができる。なお、マナーモードを解除すると「やっとしゃべれるようになった」と、意思表示してくるのが面白い。

電話に出るときは、ロボホンが通話"形態"とも言える形に変形する。足が少し前に曲がり、両手で耳打ちしているようなポーズがかわいらしい。

オプション品も用意され、左からキャリングケース(SR-CA01)が9,800円、卓上ホルダー(SR-DH01)が2,800円、キャリングケース(SD-CA03)が2,600円だ。

ロボホンは、スマホならすぐできることが意外と時間が掛かり、ロボットなのにスマートじゃないところがあるが、手間が掛かるところがかわいいと感じる子どものような存在だ。
さらに、Web検索も基本的にウィキペディアやニュース、そして地図、動画検索のみで、できることといえばメールと電話とカメラなど、ある意味初期の「ガラケー」程度のことしかできない。
このようにスマホとしては機能が弱いロボホンだが、音声認識で動くロボットをクラウドベースで実現し、キャラクターとして作り上げてきた点などの魅力は、実機に触れることで伝わるだろう。
【検索機能、プロジェクター投映、ロボ釣り、アクセサリーを動画で紹介】
動画リンク:https://youtu.be/EREqGOQsXbw
このロボホンの世界観は、専用アプリでもあらわれている。DLE製の「ロボ釣り」というアプリは、ロボホンが空想の中で釣りをして釣果を報告するだけのアプリなのだが、まるで小さい子どもが気を引こうと何かになりきって遊んでいるかのようなかわいさがある。
それに対して、「凄いね」とか「残念だったね」とリアクションしてあげることで、家族でコミュニケーションが生まれたり、癒やしになったりすることもありそうだ。
現在アプリの開発は企業向けのみだが、今後は一般デベロッパー向けに開発キットの配布も検討していくとのこと。プログラムで動いたり、しゃべったりするだけではなく、カメラで人の動作の終了の確認や動きの違いなどを検知して、注意を促すなどが可能であれば子どもに勉強を教えたり、見守ったりといった用途にも使えるのではないだろうか。
198,000円と月額の維持費が必要だが、ソフトバンクの「Pepper」より小さくて場所を取らず、一人暮らしでも手軽にロボットと暮らせるのではないだろうか。

【05/26発売予定】 シャープ RoBoHoN ロボホン 「SR-01M-W」 Android 5.0・2.0型・メモリ/ストレージ:2GB/16GB 【モバイル型ロボット電話】 ※発売日以降のお届け
記事執筆:mi2_303
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