【ALCATEL IDOL 4】

日本でもSIMフリースマホ市場で販売しているTCLですが、これまでの製品では昨年発売した「ALCATEL ONETOUCH IDOL 3」のようにALCATEL ONETOUCHブランドで展開してきましたが、新たに短いALCATELブランドになりました。

フランスの通信機器メーカーであるAlcatel（アルカテル）を発端に、AT&TからスピンアウトしたLucent Technologiesと合併したAlcatel-LucentからTCLが携帯電話事業を買収して現在に至ります。なお、その後、Alcatel-Lucentの残りの通信インフラ事業なども携帯電話事業をMicrosoftに売却したNokiaによって買収・統合されています。

ALCATELブランドも展開するTCLですが、世界的に見れば、Huawei TechnologiesやXiaomi Communications、Lenovoに続くシェアとなっており、勢いのある中国メーカーの1つでもあり、2011年よりALCATEL ONETOUCHブランドを「ユーザーにワンタッチで世界は手の中へ」をテーマに掲げ展開してきましたが、5年が経って次のステップにと進むため、よりシンプルなALCATELブランドとし、ミレニアル世代をターゲットとしたブランドとロゴを採用したということです。

そんなTCLのフラッグシップモデルの1つがIDOLシリーズで、最新製品としてベースモデル「IDOL 4」と上位モデル「IDOL 4S」が発表されました。


まず、IDOL 4はIDOL 3に引き続いて上下を逆さまにしても使えるリバーシブルデザインを採用し、ディスプレイサイズが約5.5インチから少し小さくなった10点マルチタッチ対応約5.2インチフルHD（1080×1920ドット）IPS LTPS液晶（最大16万色表示）を採用してより持ちやすくなっています。

主な仕様はQualcomm製64bit対応オクタコアCPU「MSM8952（Snapdragon 617）」（1.7GHz×4コア＋1.2GHz×4コア）、3GB内蔵メモリー（RAM）、16GB内臓ストレージ、microSDXCカード（最大512GB）、約1300万画素リアカメラ、広角84°レンズの約800万画素フロントカメラ、2.4および5.xGHzデュアルバンド対応でIEEE802.11a／b／g／n／ac準拠の無線LAN（Wi-Fi）、Bluetooth 4.2、NFC、A-GPS、加速度センサー、FMラジオ、デュアルマイク、ステレオデュアルスピーカー（3.6W×2）、microUSB 2.0（OTG対応）など。

サイズは約147×72.5×7.1mm、質量は約135g、本体色はSoft GoldおよびDark Grey、Rose Gold、Metallic Silverの色展開。バッテリー容量は2620mAh、連続通話時間（2Gおよび3G）で約15時間、連続待受時間は（2Gおよび3G、4G）で約720時間、充電時間は約1時間。急速充電「Quick Charge」に対応。OSにはAndroid 6.0（開発コード名：Marshmallow）を採用。

対応携帯電話ネットワークは、4G（FDD-LTE方式）がBand 1および3、7、8、20、28A、38、40、3G（W-CDMA方式）がBand 1および2、5、8、2G（GSM方式）が850および900、1800、1900MHz。LTE UE Category 6による下り最大150Mbpsおよび上り最大50Mbpsに対応。SIMカードはnanoSIMカード（4FF）サイズ。

【ALCATEL IDOL 4S】

一方、IDOL 4SはIDOL 3と同じディスプレイサイズながら解像度が上がり、10点マルチタッチ対応約5.5インチWQHD（1440×2560ドット）有機EL（AMOLED）ディスプレイ（最大16万色表示）を搭載しています。

IDOL 4との違いでは、Qualcomm製64bit対応オクタコアCPU「MSM8976（Snapdragon 652）」（1.8GHz×4＋1.4GHz×4）、GPU「Adreno 510」（550MHz）、32GB内蔵ストレージ、約1600万画素リアカメラ、デュアルnanoSIMカードスロット（デュアルスタンバイ対応）、3000mAh、約153.9×75.4×6.99mm、約149gといったところ。

また、面白い試みとしては、IDOL 4Sの個装箱がを本体を装着するとVR HMD（バーチャルリアリティー・ヘッドマウントディスプレイ）として流用できるにようになっているとのこと。なお、この箱はIDOL 4でも利用できるものの、IDOL 4では別途購入する必要があります。


対応周波数帯やWi-Fiなどの通信関連およびOSは共通で、ともに洗練されたエレガントなデザインおよびIDOL 3と同様の上下逆さまにしても使えるリバーシブルデザイン、そして、新たに搭載するBoom Keyによる時代に即したユーザーエクスペリエンス（UX）の向上をめざしているということです。

【ALCATEL POP 4 / POP 4S】

POP 4シリーズは「POP 4」および「POP 4S」、「POP 4+」の3モデルが用意されており、スリムなカーブデザインとフルラミートされた黒いディスプレイ面、そして、背面に革や木、ヘアライン・ブラッシュド素材、ベイビー・スキン素材といったさまざまな色と素材が用いられている背面カバーのローエンドからミドルレンジクラスのAndroidスマホで、POP 3に続く普及モデルとして投入されます。

POP 4がベースモデルとなっており、POP 4+が大型モデル、POP 4Sは指紋センサーやNFCを搭載した機能追加かつ大型モデルになっており、ディスプレイはPOP 4が約5.0インチHD（720×1280ドット）IPS液晶、POP 4+が約5.5インチHD（720×1280ドット）IPS液晶、POP 4Sが約5.5インチフルHD（1080×1920ドット）IPS液晶です。

前面はブラック1色のみで、POP 4とPOP 4+はQualcomm製1.1GHzクアッドコアCPU「Snapdragon 210 （MSM8909）」、POP 4SはMediaTek製オクタコアCPU「Helio P10（MT6755M）」（1.8GHz×4コア＋1.0GHz×4コア）を搭載し、POP 4とPOP 4+はLTE UE Category 4、POP 4SはLTE UE Category 6に対応。

また、3機種ともに4G（LTE方式）のほか、3G（W-CDMA方式）および2G（GSM方式）、IEEE802.11b／g／n準拠の無線LAN（Wi-Fi）およびBluetooth 4.1にも対応。さらにIDOL 4シリーズと同じくJBLによる音響機能もサポート。サイズはPOP 4が約140.7×71.4×7.99mm、POP 4+が約151.0×77.0×7.99mm、POP 4Sが約152.0×76.8×7.99mm。OSには共通してAndroid 6.0（開発コード名：Marshmallow）を採用。

その他、カメラもPOP 4とPOP 4+は背面800万画素と前面500万画素、POP 4Sは背面1300万画素と前面500万画素、内蔵メモリー（RAM）と内蔵ストレージはそれぞれPOP 4が1GBと8GB、POP 4+が1.5GBと16GB、POP 4Sが2GBと16GB、電池容量はPOP 4とPOP 4+が2500mAh、POP 4Sが2960mAhとなっています。

【ALCATEL PLUS 10】

PLUS 10は約10.1インチWXGA（1280×800ドット）IPS液晶（10点マルチタッチ対応）を搭載した2in1なWindow 10タブレットです。専用キーボードが付属し、本体に5830mAhバッテリー、キーボードに2580mAhバッテリーが内蔵されているほか、本体に無線LAN（Wi-Fi）、キーボードに4G（LTE）に対応した携帯電話モジュールが搭載されています。

主な仕様は、Intel製1.92GHzクアッドコアCPU「Atom Z8350」（Cherry Trail T3）や2GB RAM、32GB内蔵ストレージ、microSDXCカードスロット（最大64GBまで）、約500万画素リアカメラ、約200万画素フロントカメラ、Wi-Fi（IEEE802.11b／g／n準拠）、Bluetooth 4.0、デュアルフロントスピーカーなど。サイズは約259.3×156.2×8.35mm。色はホワイトとブラックの2色が用意。







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