5千円以下で購入可能なLightning接続のハイレゾアダプターをレビュー! |
アップルの最新スマートフォン(スマホ)「iPhone 7」および「iPhone 7 Plus」からイヤホン端子がなくなったため、これまでとは音楽を聴く方法が変化した。とは言っても、接続端子がイヤホン端子からLightning端子に変化しただけで、iPhone 7シリーズに付属するLightning接続の「EarPods」や「Lightning - 3.5 mmヘッドフォンジャックアダプタ」に接続するだけだ。
一方で、イヤホン端子がなくなったことでBluetooth接続タイプのイヤホンやヘッドホンも注目を集めている。なかでもアップルらしい使い勝手のワイヤレスイヤホン「AirPods」の登場によって、ワイヤレスオーディオの新しい流れを作り始めているように思える。
しかしながら、ワイヤレスオーディオの手軽さは魅力的ではあるものの、音の遅延や音質面では従来の有線接続の方が優れている。また、Lightning接続のオーディオ変換アダプターには専用のデジタルアンプを搭載してハイレゾオーディオ再生に対応する製品ある。ゲームプレイや動画視聴、良い音で音楽を楽しみたいというユーザーにはこちらがオススメだ。
そこで今回は、現在半額以下で購入可能なロジテック製ハイレゾオーディオアダプター「LHP-AHR192」を紹介していく。
2015年12月発売の192kHz・24bitハイレゾオーディオ再生に対応するLHP-AHR192は、家電量販店などでは当初1万4千円の価格だったが、現在は家電量販店やAmazonなどでも5千円以下で購入可能だ。現在エレコムの商品ページにおいて備考欄に「在庫限定」の表示があるため在庫処分価格であると見られる。
LHP-AHR192は、AKM(旭化成エレクトロニクス)製のDAC(デジタル・アナログコンバーター)「AK4430ET」を搭載し、低ノイズ化を実現した30mW+30mWの大出力に対応するヘッドフォンアンプである。通常のMP3やAACだけではなく96KHz、192KHz、24bitのWAV、FLACオーディオをダイレクトに再生可能だ。なお、詳しいスペックに関しては「ロジテック、iPhoneやiPadなどでハイレゾ音源を聴けるポータブルDAC・アンプ「Lightning オーディオアダプタ LHP-192」を12月上旬に発売」を参照して欲しい。
LHP-AHR192はアップルのLightningコネクター用であるため、iPhone 7シリーズ意外にもiPadなどを含むLightningコネクタを搭載するiOSデバイスで利用可能だ。また姉妹機としてエレコムからmicroUSB接続のUSB OTG対応Android向け「EHP-A192HR」シリーズもある。こちらも在庫限定で大幅値引き販売されている。
LHP-AHR192は、面倒な接続設定などなくiPhone 7のLightningコネクタに接続するだけですぐに利用可能となる。この辺は付属品のオーディオ変換アダプターと同じ感覚だ。
左がエレコムのミュージックプレイヤー、右がmora プレイヤーだ。ともにハイレゾオーディオの再生に対応する
ハイレゾオーディオ再生には、無料で使えるエレコムの「ELECOM Hi-Res Music Player」やLabel Gateの「mora プレイヤー」が利用できる。もちろん、標準のミュージックアプリや定額音楽配信サービスも利用可能だ。
標準のミュージックプレイヤー(写真=左)の下に出力デバイス名「LHP-AHR192」の表示がある。Amazon プライムミュージックも勿論利用可能
軽量ながらしっかりとした剛性があるアルミニウム製のシャーシには、ボリュームボタンと曲送り・戻しボタン、そして再生・停止に対応したリモコンを搭載する。カラーは写真のシルバーのほかにゴールドがある。
サウンドの方は、極端な音作りがない素直な音で、減衰する音に付帯するノイズなどまで聞き取ることができる。音楽試聴だけではなく、iPadなどを利用した音楽制作にも使いたい製品だ。
高音質で楽しむには接続するイヤホンやヘッドホン次第ともいえるので、まずはハイレゾ対応のオーディオアダプターを安価で入手し、その分をワンランク上のイヤホン・ヘッドホン購入資金にしてみてはいかがだろうか。
記事執筆:mi2_303
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