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NECレノボが子供向けのプログラミング教室「NEC Lenovo Programming Summer Camp」を開催! |
NECパーソナルコンピュータおよびレノボ・ジャパン(以下、NECレノボ)は5日、都内・秋葉原にて小学生親子40組を対象とした、プログラミングの基礎を楽しく学べる夏休みの自由研究イベント「NEC Lenovo Programming Summer Camp」を開催しました。
文部科学省は2016年、日本の国際競争力の向上とIT産業界での人材不足への対応として、2020年より小学校でのプログラミング教育を必修化することを検討すると発表しました。欧米でのIT/ICT教育の流れは早く、とくにフィンランドなどでは2016年より小学校での必修科目として採用されており、日本もこれに続く形となります。
しかし、小学生にプログラミングは少し早いのでは?と感じる人も少なくないかもしれません。今回のイベントを通して筆者が感じたことや子供たちの変化など、イベントレポートともにご紹介します。
■厚切りジェイソンさんもサプライズ登壇して子供たちを応援!
会場となったのは秋葉原にある富士ソフト秋葉原ビル。このビルの10階から12階にはDMMが「モノづくりの一大拠点」として3億円超の最先端設備を揃え、数々のIT系ベンチャー企業を支援している場所があります。今回のイベントはその12階のオープンスペースを借りて開催されました。
イベント冒頭ではレノボ・ジャパン マーケティング統括本部統括本部長の能戸理英氏が登壇し、「2020年より小学校でもプログラミング授業が検討されています。ここに来られている皆さんは関心が高いのだと思います。実際に子どもに習わせたいこと、勧めたいもののトップ3にも入っています」と切り出し、プログラミング教育が学校の授業としてだけではなく一般家庭でも大きな関心事となりつつあることを説明しました。
その上で「ぜひ皆さんにプログラミングを覚えてPCを買ってもらいたい!(笑い)」「今後も全国の家電量販店などでも開催していく予定。早くからPCを購入したほうがいいなぁと感じていただけたら」と、企業人らしい本音も屈託なく語るなど、終始笑いの絶えないオープニングとなりました。
また能戸氏の次にはサプライズゲストとしてお笑い芸人で米国IT企業の役員も務める「厚切りジェイソン」さんが登壇。TVでの飄々としたコメディアンスタイルそのままに「楽しくコーディングを覚えていってもらいたい」と、子供たちへプログラミングの面白さと大切さをとても上手に語ってくれました。
■子供たちの目が輝く!ゲーム感覚でプログラミングを覚えよう
プログラミングと言っても、本イベントはテキストベースでコードを書いていくようなものではありません。世界中で人気のゲーム「マインクラフト」を使った「Hour of Code」、書いた絵にアニメーションを加え多人数でシェアして楽しむ「Vicuit」、通電するものならなんでもパッドコントローラにしてしまう「Makey Makey」の3つを使い、楽しく遊びながら学んでいきます。
まず子供たちが触れたのは「Hour of Code」。マインクラフトを用いたプログラミング教材で、「前に1歩進む」「右を向く」などの命令が書かれたチップを並べてキャラクターを動かしゴールを目指すゲームで、主に論理的思考を養う目的があります。
最初は「前に3歩進む」といった簡単なものから始まり、次第に「前に1歩進んで足場を作り、さらに右を向いて2歩進む」といったような複雑な動きへとステップアップしていきます。子供たちは最初こそ遊び方が分からず戸惑った表情を見せましたが、すぐにコツを掴み次第にその目も真剣に。
中にはものの数分で10ステージ近くをクリアしてしまう子どもも登場し、壇上に上がって寺田氏とともにコードチップの組み方を解説するほどになっていました。
Hour of Codeを遊ぶ様子は以下の動画からもご覧いただけます。
S-MAX:NEC Lenovo Programming Summer Camp 動画2
動画リンク:https://youtu.be/1MUONuu4gUA
「Viscuit」ではPCを1つの水槽に見立て、そこに自分が描いた絵を自由に泳がせる遊びをしました。こちらも子供たちは見たこともないUIに臆することなく自由に動かし、あっという間にその遊び方を覚えていきます。
一通り絵が完成し、アニメーションも加えたところで全員の絵を1つの水槽へ。するとそれぞれの絵が水槽の中を自由に動き出し、とても華やかで楽しいアクアリウムが完成しました。
「Makey Makey」では音楽アプリを利用し体全体を使った音楽体験を楽しみました。
通電するものであればなんでもコントローラになるため、親子で手を繋いだり顔に触れたりして音楽を楽しむ様子も。単なるプログラミングの勉強というだけではなく、素晴らしい親子のスキンシップになったのではないでしょうか。
■必要なのは「機会」だけ。子どもはなんでも楽しみ始める
頭の固い筆者のみならず、大人になると誰しも分からないことに突き当たった時「よく分からないからやめておこう」と諦めてしまいがちではないでしょうか。しかし子供たちは違います。分からないことは「とにかくやってみよう」から始まります。
そこで何度チャレンジしてもできなければ投げてしまいますが、少しでも分かることやヒントが見えると子供たちの目は一気に輝きます。「これをこうしたらどうなるんだろう?」「今度はこれをやってみよう」と、次々に先へと進み始めます。
今回のイベントを通じ、プログラミンク教育の必要性とはまさにこの発想なのだと痛感しました。大人にはない貪欲な探究心と好奇心は子供たちの最大の武器です。大人であれば「これをやったら壊れるかも」「動かなくなったらどうしよう」などと躊躇するようなことでも、溢れる興味のままに触り、動かし、失敗したらまた考えます。
子供たちに必要なのは「機会」です。プログラミングという論理的思考を育てるのにとても役立つ「教材」に興味を持ってもらうことが何よりも重要であり、プログラミング教育は、そういった機会を与えるために必須であると筆者は感じました。
21世紀はまさに彼らの時代です。彼らが大人になった時、このプログラミング教室が何かの役に立っていることを心から願ってやみません。
記事執筆:あるかでぃあ
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