サムスン電子が新スマホ「Galaxy Note8」を発表!

Samsung Electronics(以下、サムスン電子)は23日(現地時間)、アメリカ・ニューヨークにて発表会「Galaxy Unpacked 2017」を開催し、新しいスマートフォン(スマホ)「Galaxy Note8」を発表しています。発売日は発表が行われたアメリカや台湾などの1次販売国・地域では2017年9月15日(金)で、グローバル市場で順次発売される予定。価格は発表会が開催されたアメリカではT-Mobile USが930ドル(約101,000円)であることを案内しています。

Galaxy Note8はペン入力「S Pen(Sペン)」に対応し、今年2月に発表されたフラッグシップスマホ「Galaxy S8」や「Galaxy S8+」で新たに採用した9:18.5の縦長で左右が湾曲したエッジスクリーンによってほとんど画面だけのように見えるInfinity Displayになり、Galaxy S8+よりも大きな約6.3インチQuad HD+(1440×2960ドット)Super AMOLED(有機EL)ディスプレイ(約521ppi)を搭載しました。

これにより、指紋センサーは背面に移り、Galaxy S8・S8+と同様にホームボタンは画面内に表示され、感圧センサーによって押したように感じる仕組みが採用されています。また新たに背面のリアカメラがデュアルレンズカメラとなり、通常の広角レンズと望遠レンズによる光学2倍ズームに対応するという「iPhone 7 Plus」と同じ仕組みとなり、さらに両方ともが光学手ブレ補正(OIS)に対応してiPhone 7 Plusよりも手ブレに強くなっているとしています。

さらに発火事故の問題があった昨年モデル「Galaxy Note7」から引き続いて、Sペンを含めてIP68準拠の防水・防塵に対応したほか、虹彩認証や顔認証、ワイヤレス充電に対応し、外部端子はUSB Type-Cに。Galaxy S8・S8+にて新たに導入された音声入力サポート機能「Bixby」やデスクトップパソコンのように使える「Samsung DeX」などにも対応します。

現時点で日本での発売については明らかにされていませんが、これまでに「Galaxy Note Edge」までは発売されていましたし、すでに日本語ページ( http://www.galaxymobile.jp/galaxy-note8/ )もあることからどこかしらから発売される可能性は高いのではないかと期待され、過去の例から鑑みるとNTTドコモとauからというのが有力でしょう。

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まずはじめにプレゼンテーションを行ったサムスン電子でモバイル部門CEOを務めるDJ KOH氏


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Galaxy Note8の発売日は最初の投入国・地域では9月15日に


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Galaxy Note8

Galaxy Note8はペン入力に対応した「Galaxy Note」シリーズのスマホとしては第7世代目で、サムスン電子は「Galaxy」シリーズにおいてフラッグシップとなる「S」や「Note」について昨年の「Galaxy S7」シリーズに合わせてGalaxy Note6の「6」を飛ばしたため、「8」となっています。

日本でも評判の高いGalaxy S8やGalaxy S8+の基本機能や性能を継承しており、同様に縦長のインフィニティディスプレイを採用したほか、防水・防塵やmicroSDカードスロット(最大256GBまで)、虹彩・顔・指紋などの生体認証、USB Type-C端子などに対応し、新たにデュアルリアカメラを搭載しています。

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インフィニティディスプレイになったため、画面下中央にあったホームキーなどは廃止され、代わりに画面内にホームボタンなどのナビゲーションボタンを表示するようになり、これまでホームキーに内蔵していた指紋センサーは背面のリアカメラの横に移動されています。また生体認証はGalaxy Note7から続いて虹彩認証「Iris Passport」(虹彩は黒目の瞳孔の外側にあるリング状の部分)や顔認証にも対応。

さらに画面上に表示されるホームボタン部分にはディスプレイの下に感圧センサーとフィードバック装置が内蔵され、iPhone 7シリーズなどのTapTicエンジンのように押したよう感じられるように。画面内に表示されるホームボタンの左右の戻るボタンとアプリ履歴ボタンは設定で入れ替えが可能。

外観はパット見ではGalaxy S8・S8+にかなり近く、前面も背面も湾曲させているものの、Galaxy Note7もそうだったように角のR(丸み)が小さくなっており、側面は平らになっているのでしっかりと握って持ちやすくなっています。

カラーバリエーションはMidnight Black(ミッドナイトブラック)およびOrchid Gray(オーキッドグレー)、Maple Gold(メープルゴールド)、Deepsea Blue(ディープシーブルー)の4色が用意されています。ディスプレイの周りの前面は各色ともに黒。サイズは約162.5×74.8×8.6mm、質量は約195g。

機種Galaxy Note8Galaxy Note7Galaxy S8+
画面6.3型WQHD+5.7型WQHD6.2型WQHD+
大きさ162.5×74.8×8.6mm153.5×73.9×7.9mm159.5×73.4×8.1mm
重さ195g169g173g
SoCExynos 9またはS835Exynos 8またはS820Exynos 9またはS835
RAM6GB4GB4GB
背面カメラ1200万画素+1200万画素1200万画素1200万画素
前面カメラ800万画素500万画素800万画素
電池容量3300mAh3500mAh3500mAh
Sペン

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バッテリー容量は3300mAh(取外不可)で、ワイヤレス充電(WPC/QiおよびPMA)に対応し、無線と有線の充電ともに「Quick Charge 2.0」といった急速充電に対応。充電やデータ通信には端子の表裏がないUSB Type-Cを採用。Sペンは本体右下側面に収納可能で、軽く押すと飛び出してくるタイプ。

チップセットは10nmプロセスで製造されたサムスン電子製64bit対応のオクタコアCPUを搭載し、投入する国・地域によって異なり、サムスン電子製「Exynos 9 Octa(Exynos 8895)」(2.3GHz×4コア+1.7GHz×4コア)またはQualcomm製オクタコアCPU「Snapdragon 835(MSM8998)」(2.35GHz×4コア+1.9GHz×4コア)となります。内蔵メモリー(RAM)は6GB(LPDDR4)、内蔵ストレージ(UFS)は64GBまたは128GB、256GBを搭載。

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カメラも背面のリアカメラが初のデュアルレンズカメラとなり、メインの通常の広角レンズカメラはGalaxy S7シリーズから続いて搭載されているとF1.7・77°レンズのデュアルピクセルの1/2.55インチ約1200万画素CMOS(1画素サイズ1.40μm)となっており、もう1つがF2.4・45°の望遠レンズでデュアルピクセルではない1/3.6インチ約1200万画素CMOS(1画素サイズ1.0μm)を搭載。

これにより、望遠レンズに切り替えると光学2倍相当の写真が撮影できるようになっており、両方ともにSmart OISに対応。また前面のフロントカメラはF1.7レンズの約800万画素CMOSを搭載。像面位相差オートフォーカス(PDAF)にも対応し、コントラストAFとともにハイブリッドAFで、暗い場所でのAFが高速化しています。


その他の仕様では、2.4および5.xGHzデュアルバンドやVHT80、MU-MIMO、1024QAMに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠の無線LAN(Wi-Fi)やBluetooth 5.0 LE(最大2Mbps)、NFC Type A/B、MST(磁気式決済)、位置情報取得(A-GPS・GLONASS・BeiDou・Galileo)、ANT+、加速度センサー、気圧センサー、ジャイロセンサー、地磁気センサー(電子コンパス)、近接センサー、磁気センサー、心拍センサー、環境光(RGB)センサー、圧力センサーなど。

ネットワークでは国や地域、携帯電話会社によって異なるものの、LTE UE Category 16によってキャリアアグリゲーション(CA)や4x4 MIMO、256QAMに対応し、下り最大1Gbpsおよび上り最大150Mbpsで利用可能。デュアルSIM対応モデルも用意され、3G・4GのDSDS(デュアルSIM・デュアルスタンバイ)にも対応。SIMカードはnanoSIMカード(4FF)サイズに。

OSはAndroid 7.1.1(開発コード名:Nougat)を採用し、発売後に最新バージョン「Android 8.0(開発コード名:Oreo)」へのOSバージョンを提供予定。常時画面を点灯する「Always On Display」にも対応し、新たに縦長かつ大画面を活かして2つのアプリを1つのアイコンにまとめると、ワンタッチでマルチウィンドウで同時に起動できる「App Pair」機能が追加されています。

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Sペンも防水対応となっており、Galaxy Note7と同じくペン先が細くなった0.7mmで、スキャン頻度も360Hzになって筆記・描画感覚が極めてナチュラルになり、筆圧検知も4096段階となって絵の具のように色を混ぜ合わせたりすることが可能になっています。

また側面にあるボタンを押せば消しゴムになり、Alway On Displayにて素早く手書きのメモを残せる「スクリーンオフメモ」もGalaxy Note7では3ページでしたが100ページまで対応。新たに手書きした文字をGIFアニメーションとして保存して共有できる「Live Message」機能が追加。なお、これらのペン入力技術は引き続きワコムと技術協力して開発したとのこと。

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周辺アクセサリーではスタンド機能が追加された「S View Cover」のほか、「Clear View Cover」や「Clear Cover」、「Leather Cover」、「Lens Cover」などのケース・カバーが用意されているほか、Gear VRも新しくなり、色がブラックになってます。Galaxy Note8に合わせてUSB Type-Cに変更されていますが、既存機種でも使えるようにmicroUSB用の交換アダプターも同梱されるとのこと。

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動画リンク:https://youtu.be/RKYjdTiMkXM


動画リンク:https://youtu.be/KEHZBE8E0pw


動画リンク:https://youtu.be/XMnc9a280Rs


動画リンク:https://youtu.be/wV113yot4bU


動画リンク:https://youtu.be/imiuQXw2TbI


動画リンク:https://youtu.be/rD37VVMda88

記事執筆:memn0ck


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